» 2008 » 10 月のブログ記事

急に40度ぐらいの熱をだし、のどをみると扁桃腺が赤く腫れ上がっています。

とくにものを飲み込む時にひどく痛がります。

扁桃炎は乳児では比較的少なく、年長児に多くみられます。

ある種の扁桃炎の2~3週間後におこる合併症に急性腎炎が

あるので十分な治療が必要です。

扁桃炎自体は、他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

かぜなどの鼻やのどの炎症につづいておこることが多く、38~39度の熱をだし、

耳の痛みがひどくなります。

ただ、膿がでますと熱も下がり、耳の痛みも和らぎます。

なるべく安静にさせ、水分の豊富な食事を摂りましょう。

耳の痛みがひどいときは、耳の周りを冷やすと良いです。入浴は避けましょう。

他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

とくに病気ではないのに標準よりも体温が高い健康な幼児がいます。

これは生理的な高体温で心配はいりません。しかし、この微熱が生理的

なものか、あるいは病的なものであるのか、はっきり見極めるために、

健康なときの体温を測定しておく必要があります。

また、夏場に高温多湿の日々が続くと、2歳以下の乳幼児では体温の

上昇が続くことがあります。

これは夏季熱といわれるもので、風通しのよいところへ寝かせたり、

涼風をあて、水分を十分に補給しますと自然に熱もひきます。

この発熱は、他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

名前の通り、ある日突然顔が赤くなる病気です。

初めは粟粒大の赤い発疹が、融合して一面赤くみえます。両頬にチョウが羽

を広げたような形や、平手打ちのあとのような形で赤く盛り上がってみえます。

腕、太ももにも指の頭ほどの輪のような赤い発疹が広がり、やがて発疹の中央

の色が抜けてつながりあい、レース模様を作ります。

半数の子供に痒み・ほてりがあるようです。顔の発疹は出たり引っ込んだりしな

がら2~3週間続くことが多いようです。

妊婦が感染すると流産の原因となることがありますので、注意が必要です。

 潜伏期間:4~14日

 全経過:2~39日(平均11日)

 うつる期間:発症前数日~発症後1週間位

〔ワンポイント〕

リンゴ病はあまり重い病気ではなく放っておいても自然に治ります。

痒がるようなら、痒み止めの薬を塗ると良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌という細菌に感染しておこります。

急な発熱とのどの痛みがあり、のどの奥が真っ赤に充血し、白や黄色の

膿状のものが見えることもあります。医師の診断を仰ぎましょう。

全身に発疹の出る猩紅熱の場合、発熱後1日で顔などに赤い発疹ができ、

2~4日目には舌がイチゴのように赤くブツブツします。

その後、手足の先から皮がはがれ落ちます。

水分を十分に補給し、発疹のある間はお風呂をひかえましょう。

 潜伏期間:2~7日

 全経過:約2週間

 うつる期間:発症前数日から発症後2週間(期間中は自宅隔離)

〔ワンポイント〕

溶連菌感染症は抗生物質による治療が行われます。

治療が十分でないと症状が良くなっても菌が生き残り、

治りにくい腎炎やリウマチ熱などを併発することがあります。

医師の指示を守り、薬をきちんと飲ませて完全に治すことが大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

白鷺の大群です。

見上げる私の頭上を8度旋回した後、電線で羽根を休めています。

毎日夕方に見られる光景です。

今日は信号待ちの子供たちが、しばし目を奪われていました。

      ~鳥居英勝~

コルク栓の大きさと形を調整する器具です。

以前は、液体の薬をビンに充填した際に、栓にはコルクを使っていました。

その時代に活躍していた器具です。

金属やプラスチックでできた栓が主流の現在は、ほとんど使うことはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

乾燥していると、つい唇を舐めてしまいがちですが、舐めても一時的にうるおうだけで、

唾液が蒸発するときに元からある唇の水分まで奪ってしまい、かえって乾燥を助長

させてしまいます。

唇の乾燥防止には、リップクリームを塗ることがおすすめです。

唇に細かく亀裂が入って皮が剥けやすくなっているときは、寝る前に

リップクリームを塗った上からラップパックをして、その上にマスクをする

と効果的です。不織布タイプのマスクを使えば息苦しくなることもありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ウィルスの感染によって起こります。手のひら・足の裏・ひじ・ひざ・口の中などに

米粒大の水疱を伴った発疹ができます。痒みはありません

口の中にできた水疱はすぐに破れ、痛みがあるため、食べることを嫌がります。

2~3日から1週間で水疱は自然にしぼみ良くなります。あとも残りません。

ただし経過中にひどく不機嫌になったり、吐き気などの症状があるときには

軽い病気とあなどらず、早めに医師の診断を受けましょう。

 潜伏期間:2~7日

 全経過:約1週間

 うつる期間:発症後約5日間

〔ワンポイント〕

地域的・突発的に流行し、感染力の強い病気です。口の中に水疱が

できている時が一番感染力が強いので、他の子供に近づけないよう

にしましょう。短い間ですので食事はのどごしの良い柔らかいもので

乗り切ります。入浴は発疹が消えればかまいません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

家庭でも気軽に使える生薬とその薬効を紹介します。

普段の食生活の中に上手に取り入れると良いでしょう。

〔辛開類〕桂皮(けいひ・・・シナモン)、紫蘇、生姜

  からだの表面を開いて、冷えやウィルスなどの外邪を追い出す作用をもつ生薬です。

  ピリッツとした辛味が特徴で、風邪の初期や冷えなどに使います。

〔温中類〕生姜、山椒、ウイキョウ・・・フェンエル

  おなかを温めることで、からだ全体を冷えから守る作用があります。

  冷たいもののとりすぎによる腹痛や下痢、月経痛などにおすすめです。

〔収斂類〕烏梅、五味子

  酸味のあるもの。からだの表面を引き締めて、発汗によって体内のエネルギー(気)

  が不用意にもれるのを防ぐ作用があります。

  ※酸梅湯(さんめいたん)はこの類の代表例です。

〔活血類〕番紅花・・・サフラン、紅花・・・ベニバナ、らっきょう、韮花

  血のめぐりをよくする活血作用をもつ生薬です。

  月経痛や慢性的な肩こりに悩む人におすすめです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~