5月に入り、新しい環境にも慣れた頃でしょうか。この頃になると、意欲が出ない、眠れない、気分が落ち込むなどを感じている方もおられるかもしれません。もしかするとストレスによる「五月病」と呼ばれる状態で、頑張りすぎた心と体が「少し休んで」とサインを出しているのかもしれません。
以前より、このような症状の主な原因として「セロトニンなどの神経伝達物質の不調」が考えられてきました。しかし最近では、神経伝達物質だけでなく、脳の炎症、神経回路の働き、ストレス反応、さらには遺伝的な要素まで、多くの因子が重なり合って生じると考えられるようになっているようです。
その中でも10年位前から特に注目されているのが「脳内の炎症」です。その原因の一つにストレスがあります。ストレスによって脳内の免疫細胞が活性化して、炎症性物質が放出されるのが、脳内に炎症が生じる原因であると発表されています。
炎症を抑えるものとして、漢方も注目されています。麝香、羚羊角、沈香、紅花などの生薬には、脳内の炎症を抑える作用のあることが実験的に確認されています。また、これらの生薬の多くはストレスをさばくのにも役立ちます。
麝香、羚羊角、沈香、紅花、これらがバランス良く配合された漢方薬があります。気持ちをスッキリさせたい方には是非お試しいただきたい漢方薬です。
~薬剤師 鳥居英勝~