» 2008 » 10 月のブログ記事

血のめぐりが悪い瘀血タイプ。
肩こりや頭痛がひどい、顔色がどす黒く、目の下にクマがある、月経痛がひどいなどの症状が現れることがあります。

放っておくと、子宮内膜症や子宮筋腫など、さまざまな婦人病の原因になったり、妊娠や出産、更年期などに影響が出る可能性が高いので、決して軽く見るべきではありません。

瘀血タイプの方は、血のめぐりをよくするために、冷えやストレスを寄せつけない工夫が必要です。
食生活では、サバやイワシなどの青魚や、ニンニク、ラッキョウ、タマネギ、トマト、ベニバナ、サフランなど、活血作用をもつ食べ物を取り入れると良いでしょう。お酒もほどほどならいい薬になります。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

血が不足しがちな「血虚」タイプ。
血色が悪い、肌や髪のつやがない、爪がもろい、めまいや立ちくらみがあるなどの症状が出ることがあります。
放っておくと、ホルモンのバランスを崩し、女性の場合は生理不順・無月経にもなりかねません。

原因はさまざまですが、若い女性に多いのは、偏食や無理なダイエットが引き金となるケースです。

血虚を改善するための食事は、何といってもバランスよく何でも食べることが大切です。
その上で、血を補う作用をもつクコの実、黒ゴマ、黒砂糖、ほうれん草、小松菜、ニンジン、ナス(皮のまま)、レバー、鶏肉、小豆、金針菜などを適度に取り入れると良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

寒い冬は「乾燥」と「室内外の温度差」が大きな季節。
お肌への刺激が多くて、いろいろな皮膚病が活発になります。

特にこの時期に多く見られる乾燥肌は、
皮膚表面の汗腺から分泌される皮脂による皮脂膜形成が不十分
→お肌のバリア機能が低下
→刺激を受け易い、体内・皮膚水分の蒸発促進
→お肌の乾燥
このようなメカニズムで起こります。

湿度・温度の外環境以外の原因としては、食事の偏り、遺伝、ストレスなどが考えられます。

予防として大切なことは、何といっても保湿です。
同時に正しい食事による栄養のバランスを整えることも大切です。

乾燥肌を放っておくと、ニキビ・吹出物、皮脂減少性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症など様々な皮膚病の原因になります。
乾燥肌が気になる方は、保湿とバランスの取れた食生活を続けることで、肌を内側と外側からケアーして正常化することが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

旅先で体調を壊した場合のために、旅行の際には次のものを用意しましょう。

風邪薬→気候の変化で体調を壊す場合があります
胃痛腹痛薬→食習慣が変わると消化不良を起こすかも
下痢止め→衛生状態の悪い外国への旅行の際は必携
乗り物酔い止め→普段は大丈夫でも船酔いを考えて
体温計

       ~薬剤師 鳥居英勝~

次のものは、何かのときすぐに使えるように救急箱にそろえておくと良いでしょう。

〔小児用内用薬〕
解熱鎮痛剤、風邪薬、腹痛時の薬、下痢止め、
乗り物酔い止め

〔外用薬品・医療機器〕
消毒薬、化膿止め、うがい薬、消毒用せっけん、
止血薬、ガーゼ、包帯、三角巾、ばんそうこう、
シップ薬、はさみ、綿棒、体温計、ピンセット、
かんちょう、目薬、虫さされ薬(かゆみ止め)、
眼帯、毛抜き

       ~薬剤師 鳥居英勝~

定期的に救急箱の点検をしましょう

「点検のポイント」
①わかりやすい所に置いてあるか?
 →子供の手の届く所や高温多湿の所はいけません。
②もともと不足している医薬品や医療機器はないか?
 →期限切れの医薬品はないか?開封していなくても注意しましょう。
④一定量まで使用したら補充しているか?
⑤錆びたはさみや変質した医薬品はないか?
                    など

☆内用薬品と外用薬品とは別々の救急箱に保管しておくのが理想的です。
☆小児の病気は、救急性が高い可能性があるので、救急箱の中身の利用については、あくまで応急処置であるとの理解が大切なことです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

最近の研究で、腸は従来考えられていた以上に高い能力を持つ臓器であることが分かってきました。

例えば腸内に入った異物を感知して排除するといった働きは、脳だけがそれをキャッチして腸に指令を出す物と考えられていましたが、腸はこうした働きを脳からの指令なしに独自の判断で行う能力を持っているといいます。

腸には神経伝達物質のセロトニンなど脳内と同じ物質が存在することも、この説を裏付けるものです。

腸はこの賢い機能のために「第2の脳」とも呼ばれています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

①栄養補給
バランスがとれた栄養をシッカリ摂って、体力を強化しておきましょう。

②睡眠
睡眠不足は万病の元です。
十分な睡眠を心がけて、体力を維持しましょう。

③生活上の注意
人ごみや繁華街への外出はなるべく控え、帰宅時には手洗いとうがいの習慣を。
外出時のマスク、室内の加湿の利用を心がけましょう。

④予防接種
高齢者や、小児、慢性病をお持ちの方、もともと体力が弱い方へは事前の予防接種が有効です。
例年流行し始める1ヵ月前に接種しておくと良いでしょう。
なお、予防接種は必要な注意事項がありますから、医師に相談しましょう。

※基本的には、かぜの予防と同じですが、予防接種をしておくことも大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

『かぜ』
のどの痛み、鼻水、くしゃみ、せきが中心。
全身症状はあまり見られず、熱も重症化することはほとんどありません。

『インフルエンザ』
かぜの諸症状に加え、38℃以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状が強い。
さらに悪化すると気管支炎・肺炎のほか、小児では中耳炎・熱性けいれんなどを併発することがあります。

※こんな方は要注意!
高齢者や呼吸器・心臓などに慢性の病気を持つ方は、重症化することが多く、最悪死に至ることもあります。
近年、小児が急性脳症を起こして死亡することもあります。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

①早めの受診と治療を
②安静休養と十分な睡眠を
③水分の十分な補給を
④解熱剤の併用は医師や薬剤師に相談しましょう
⑤症状が出てから3~7日間は他人にうつす可能性が高くなります。周囲への人への配慮が必要です。
⑥部屋の空気の入れ換えや、適度な湿度維持を心がけましょう。
⑦着用した衣類は洗濯時に日干しやアイロンがけを心がけましょう

       ~薬剤師 鳥居英勝~