» 2007 » 3 月 » 28のブログ記事

抗酸化作用やダイエット目的のサプリメントで注目されている“αーリポ酸”。この働きを整理してみましょう。

まず、生化学的な働きとして・・・
①ブドウ糖などの糖質からエネルギーを作る際に必要な物質
②抗酸化作用。また、他の抗酸化物質の抗酸化作用を再生させる。

実際的な働きとしては・・・
①酸化による細胞の老化を防ぐ。
※ビタミンCやCoQ10と一緒に摂ると、それらの抗酸化作用がUpします。
②運動した際にエネルギーが効率よく消費される
※CoQ10やL-カルニチンと一緒に摂ると、糖質と脂質のエネルギー産生効率が高まります。

また、αーリポ酸の糖代謝Up作用は、コラーゲンの変性を抑えることにもなります。抗酸化作用と相まって、シワやくすみなどから肌を守ることにもなるようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

新聞やテレビなどで取り上げられ注目されている“メタボリックシンドローム”。
この考えは、生活習慣を見直して合併症を未然に防ぐために提唱されました。

もっと核心を言うと“動脈硬化を防いで虚血性疾患を防ぐ”ことが最大の目的ということです。
肥満、特に内臓脂肪が多いと、悪玉コレステロールが増え、結果として動脈硬化が進行します。そこに、高血圧・糖尿病・高脂血症が重なると、今度は脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。

メタボリックシンドロームの基準に、よく“腹回り”の長さがとりあげられます。
現在の基準では、男性で85cm以上、女性で90cm以上が対象になるといわれています。女性の方が基準がゆるやかなのは、皮下脂肪の厚さを考慮した為です。

腹回り1cm分の内臓脂肪を減らすためには1kgの内臓脂肪を減らす必要があります。そのためには、7000kcalの消費が必要です。
これを1カ月で達成するためには、1日あたり230kcalを減らせばよいことになります。

食事と運動に振り分けて、食事だけの減量や運動不足による筋力低下と、片寄った食事内容にならないように注意しましょう。“適切な腹回り”を保つことは、健康維持のために大切です。
     
       ~薬剤師 鳥居英勝~

最近“アンチエイジング”という言葉をよく耳にされると思います。
これは、単に平均寿命を延ばすということではなく、“生活の質(QOL)の高い状態で元気に長生きできるようにすること”です。

そのためには次のことが大切と考えられています・・・
①体の細胞の酸化を予防する
②ホルモンの減少に対応する
③気力面の減退をカバーする

細胞の酸化は、体の老化につながります。ビタミンACEやCoQ10などの抗酸化物質は、細胞の酸化防止に役立ちます。

ホルモンの減少は、体力の低下や更年期症状・骨粗鬆用に関係します。最近では、ホルモン補充療法が確立されています。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをすることもわかっています。

気力面の減退については、色々な要素が関係してきますが、ストレスのコントロールと生きがいのある人生を見つけて前向きに歩いて行くことがとても大切だと言われています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~