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今朝の下野新聞健康面に、『健康長寿は菌トレから 腸内環境整え筋肉増量』の大見出しでフレイル対策の記事が載っています。腸内で酪酸菌が産生する短鎖脂肪酸である酪酸には、筋肉を溶かす酵素の働きを阻止することで加齢に伴う筋委縮を抑える働きがあると考えられているという内容です。

腸内細菌は様々は発酵代謝生成物を産生します。その中でも酪酸菌が産生する酪酸は多様な生理活性を有していて、大変注目されています。

紙面には、この酪酸菌を増やすには、酪酸菌のえさとなる水溶性食物繊維を摂って酪酸菌の活動を活発にすると良い。食材としてはわかめ・昆布・もずく・あおさ・のりなどの海藻類、豆類、野菜、果物など。中でも海藻類は良いと記してあります。

当店では植物発酵エキス(酵素)を永く推奨させていただいております。この中には、自然な発酵で生まれた多様な菌と様々な発酵代謝生成物が存在しています。原料に海藻も使われており、酪酸も確認されています。まさに『筋活』の支えにもなりそうです。

元気で長生きのためには、筋肉を落とさないことが大事です。そのために、運動、たんぱく食と合わせて、腸活も取り入れてはいかがでしょうか?

☆この時期恒例の梅酵素が今年も入荷しました。紀州南高梅をたっぷり漬け込んでいて風味豊かに仕上がっております。栄養素が腸からスムーズに吸収されるので、食欲が落ちやすい夏の栄養に最適です。腸活、筋活にもお役立ていただければ幸いです。

~薬剤師 鳥居英勝~

今日は湿度が高く蒸し暑さを感じます。先週ほど異常な高温ではありませんが、引き続き熱中症には十分ご注意ください。

自分が今乾いているか、客観的に確認できる方法があります。次のうち2つ以上該当したら、脱水症を疑いましょう。

〇爪を押してみる/押した後、色が白からピンクに戻るのに2秒以上かかる。

〇口の中・舌をみる/口の中が乾燥している。舌の赤みが強い。舌の表面に亀裂がある。舌が白く覆われている。

〇皮膚の張りをみる/張りがない。

〇手足や脇の下を触ってみる/手足が冷たくなっている。脇の下が乾いている。

〇血圧・脈拍/血圧が低くなる。脈拍が速くなる。

〇体重/減っている。

〇体温/微熱が続く。

・・・参考:すぐに役立つ経口補水療法ハンドブック

脱水してしまった場合には水を飲んでも十分に潤おすことは難しく、電解質と糖分が入った水分を摂ることが推奨されています。

水1Lに塩3g(小さじ1/2)と砂糖40g(大さじ4と1/2)を溶かすと、経口補水液を作ることができます。

~薬剤師 鳥居英勝~

ここ数日、熱中症で子供たちが搬送されたというニュースを見ます。

急な暑さに身体が慣れていないとはいえ、先生方も水分補給には注意されているはず・・・。

この最大の要因は『2年半続いたコロナ禍で屋外の活動が制限され、水分の重要な貯蓄場所である筋肉量が低下していること』であると考えられています。

今年の熱中症対策では、いつもよりこまめに水分補給することとあわせて、身体に負荷をかけて筋肉を戻すことも大切です。

朝夕の涼しい時間に10分程度歩くだけでも筋肉の回復には良いそうですよ。

~薬剤師 鳥居英勝~

今日から食料品や日用品など色々なものが値上げになるようです。今のところ当店ではお薬や健康食品で値段が変わるものはありません。ただ、原油や原料価格が高騰しているので今後影響が出てくるかも知れません。

さてもうすぐ梅雨入り。気温と湿度が上がり、食中毒に気を付けないといけない時期になってきました。

多少の原因菌がお腹に入ってきてもびくともしない腸内環境を調えておくことが一番ですが、漢方薬も支えになります。

牡蠣・黄連・黄柏といった生薬は各種食中毒菌を抑制し、桂皮・茴香はアニサキスの運動を抑制する作用があることが分かっています。

これらの生薬を配合した漢方の胃腸薬があり、生ものを食べる時やちょっと心配だなと思ったときに私は重宝しています。

~薬剤師 鳥居英勝~

朝夕は涼しく日中は猛暑、うちの店の棚にはオンパックスとヒアロンが上下に並べてあります。昨日は久しぶりに使うクーラーのカビ対策をしました。

ここ数日の暑さは梅雨入り前のいっときのことのようですが、暑さに身体が慣れていない時期ですので水分・クーラー・暑い時間は外に出ないなど熱中症対策は大切だと思います。

夏の暑さでボーッとしたり頭が痛くなった時には、私は黄連解毒湯と五苓散を飲むようにしています。

体の中にこもった熱がさばけて回復が早くなるので重宝しています。

~薬剤師 鳥居英勝~

昨日は近くの小学校でまち探検という催しがありました。みんなで街を歩いて回って、パン屋さん、お菓子屋さん、くすり屋さんなどのお店がどんなことをしているかを調べるというものです。

わいわい楽しそうに歩く子供たちを見ていたらこちらも嬉しくなってしまいました。

コロナ禍の今は外から眺めるだけですが、以前は仕事するところを店の中で見せてあげたものです。早くコロナが収束して再開できればいいなと思っています。

さて、このところすがすがしい陽気が続いていますがもうすぐ梅雨入りです。平素から天気が悪くなるちょっと前から調子を崩しやすい方は、気象病にご注意ください。

気象病とは天候の変化によって様々な不調をきたすこと。気圧、気温、湿度などの大きな変動は良くも悪くも身体への負荷となって自律神経に影響を及ぼし、頭痛・肩こり・気分が晴れないなど様々な症状につながります。

このような場合、漢方的な対応として『気を通す』と和らぐのを私は実感しています。

身体に合った漢方薬を服用することで、気圧の変動による影響を受けにくくなって、天気が崩れる前に起きる頭痛や肩こりが楽になるものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

フロントガラスが汚れていると思ったら花粉、この数日のあったさで本格的に飛び始めたようです。

くしゃみ鼻水・咳・喉のイガイガ・鼻が詰まって味やにおいが分からないなど、花粉症とコロナの症状は重なることが多いようです。違うのは目のかゆみくらいでしょうか。

今日も『コロナじゃないんだけど・・・』と前置きされてから症状を訴えるお客様がおられました。花粉症持ちの方にとっては何かと気を使う春になりそうです。

さて3月といえば季節の変わり目、生活環境も変わったりして調子を崩す方が多いものです。

めまいイライラ頭痛など、この時期の不調には自律神経のアンバランスが大きく関わっているように思います。

このような場合、漢方でいうところの『気をめぐらせる』ことで案外楽になるものです。思い切って外に出て、お散歩などで気晴らしすると和らぐかも知れませんよ。

漢方薬やはり灸も支えになります。

~薬剤師 鳥居英勝~

本格的に花粉が飛ぶ時期が近づいてきました。薬とマスクはもちろんですが、鼻うがいと眼洗いも症状を軽く済ませるのにかなり役立ちますので、毎年辛い思いをされる方は用意しておくと良いと思います。
さて、『花粉-食物アレルギー症候群』という花粉症に関係する食物アレルギーがあります。花粉症の時期に、ものを食べた後に口や耳の奥が痒くなったことがある方は是非最後までお読みください。
花粉-食物アレルギー症候群は、ある花粉に敏感になっているときに、その花粉の原因となっているたんぱく質と似た構造のたんぱく質を有する果物や野菜を食べた際にアレルギー症状を生じる疾患です。
食物を食べた直後から数分後に、口唇・口腔粘膜・上あご・喉・耳の奥などにかゆみや刺激感・紅斑喉などがあらわれるのが主な症状です。
ほとんどの場合症状は軽くアナフィラキシーを含めた全身症状は伴いませんが、一気に多量の原因物質を摂取した場合や加熱処理が不十分だった場合に全身症状が現れることがあります。
この原因となるたんぱく質は熱に不安定で消化されやすいことが多く、加熱処理をすれば多くの方が原因食物を摂取できるようになるようです。
特に症状がなければ特定の食品を避ける必要はありませんが、何か生の果物等を食べて気になる症状が出るようであれば、調理を工夫したり受診時に相談してみてもよいかもしれません。
◎花粉-食物アレルギーに関連する原因花粉の種類と食物
〇カバノキ科(ハンノキ・シラカンバ):バラ科(リンゴ・ナシ・サクランボ・モモ・イチゴ)、キウイ、オレンジ、メロン、ジャガイモ、ニンジン、ダイズ(主に豆乳)、ヘーゼルナッツ
〇ヒノキ科(スギ・ヒノキ):トマト
〇イネ科(オオアワガエリ・カモガヤ):スイカ、メロン、トマト、ジャガイモ、タマネギ、キウイ、オレンジ
〇キク科(ブタクサ):スイカ、メロン、キュウリ、ズッキーニ、バナナ
~薬剤師 鳥居英勝~

オミクロン、鹿沼市内でも日々感染者数が増えてきています。マスク、手洗い、消毒、調子がすぐれない時は人と会わないなど、できることを続けて乗り越えて参りましょう。

当薬局では換気、湿度、消毒に気を付けて、エアロピュアをフル稼働させて営業しております。

さて、先日初めての方でも使いやすい鼻うがいの器具をご紹介しました。今日は昔からある、どちらかというと上級者向けのものをご紹介します。

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2つとも、溜めた水を球形のゴム製ポンプでシュポシュポしながら鼻の中に通すタイプです。

最大の特徴はチューブが長いこと。楽な姿勢で行うことができます。副鼻腔炎などで日常的に鼻を洗う方に好まれています。

私も何十年か前に使っていたことがあるのですが、初めて使ったときは鼻から耳の方に水が入ってしまいしばらく耳が痛くなったのを覚えています。上手に使えばそういうことはありません。

昨夜も九州四国で大きな地震がありました。このところ頻発しています。コロナ対策で忘れがちですが、水・食料・常備薬などの備蓄、改めてチェックし直さなければと思っています。

~薬剤師 鳥居英勝~

オミクロンが広がっています。用心してまいりましょう。

さて、もうすぐスギ花粉が飛び出してしまいます。テレビの健康番組でも取り上げられていてご存じの方も多いと思いますが、花粉症対策に鼻うがいが推奨されています。

うがいといってもぶくぶくするのではなく、片方の鼻の穴から水を流し込んで、もう片方の鼻の穴や口から出すというもの。丁度鼻腔内の花粉を洗い流すといった感じです。

1日2回、モーニングアタックが気になる朝起きた時と、花粉をたくさん取り込んで帰ってきた夜に行うと良いようです。

使う水は生理食塩水が良いのですが、煮沸して冷ました水1Lに塩を9g溶かせば代用することができます。鼻の中に水を流し込むには専用の容器を使うと便利です。サイナスリンス・ハナクリーンSなど、鼻うがい用の容器と洗浄液を作る粉が一緒になっているものが市販されています。

花粉症で辛い思いをする方は、試してみてはいかがでしょうか?かなり症状が軽く済むようですよ。

8066-52~薬剤師 鳥居英勝~