妊娠前からの栄養の摂り方が大切です。
妊娠前にマルチビタミン・マルチミネラルを摂取していると、生まれてくる子どもの神経管閉鎖障害(二分脊髄や無脳症など)の発生率が60%減少したという報告があり、日本でも妊娠を希望する女性に、ビタミンB1群の1つである葉酸を1日400μg摂取することを推奨しています。

葉酸は、細胞分裂や核酸(DNA・RNA)の合成に必要なビタミンです。そのため、少なくとも妊娠1ヵ月前から、胎児の骨格や脳、内臓などの器官が形成される妊娠3カ月までは、葉酸を含む食材を多めにとることをおすすめします。
葉酸は緑黄色野菜や貝類、納豆など身近な食材に豊富ですが、熱に不安定なため、調理中にかなりの量を失ってしまいます。
足りない分は、サプリメントを使って補給。葉酸は、亜鉛が不足すると吸収が低下しますので、サプリメントではこれらを一緒にとることをお勧めします。

また、EPAやDHAなどのω-3系脂肪酸を積極的に摂っていて、ω-6系脂肪酸との摂取バランスが適切な母親から生まれてくる子どもは、知能によい影響を及ぼすといわれています。
妊娠前からの母親の摂取も大事ですが、妊娠中にEPAやDHAをとると、半分が胎児に受け継がれるそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

内耳の役割 20/8/27

| 未分類 |

内耳は鼓膜の奥にあり三半規管と蝸牛からなっています。

三半規管は体のバランスをとる役目をしている所なので、ここに異常があるとめまいがします。
蝸牛は音を感じる器官なので、ここに異常があると聞こえが遠くなったり耳鳴りが生じます。

耳の中は、内耳・中耳・外耳と分類されており、それぞれ複数の器官で構成されています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

日頃の健康相談中、病気や症状を色々お聞きしている中で、めまいや耳鳴りのある方は以外と多いものです。
めまいや耳鳴りは痛いとか熱があるというような1つの症状であり病名ではありません。

漢方では、めまいや耳鳴りの原因は水毒(水分代謝障害)とお血(血液のうっ滞)及び気滞によるものと考えて治します。
メニエール病は内耳の水腫ですから水毒です。
また臨床的には、肝や腎が原因となっている症例も多く見られ、その場合にはそれらを合わせて治していきます。

めまい、耳鳴り、メニエール病などでお悩みの方は当店にご相談ください。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

めまいや耳鳴りのほかに難聴も同時に現れる場合に考えられる病気に「メニエール病」があります。

メニエール病は内耳に原因がある代表的なものです。その原因は、内耳の中のリンパ液が増えてくる「内リンパ水腫」だと考えられています。
この場合、内リンパ液は内耳全体に増えるので聴覚に関係する働きにも障害が起きて、めまいの他に耳鳴りや難聴も同時に起こります。

典型的なメニエール病では、耳鳴りと難聴を伴う回転性めまいを繰り返すのが特徴です。ただし、1回ではメニエール病とはいえません。

ストレスを受け易い中高年の働き盛りに多い病気です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

耳鳴り 20/8/27

| 未分類 |

「耳鳴り」とは、外から音が入ってきていないのに、耳や頭で音を感じてしまうことです。
日中ではあまり気付きませんが、夜になって静かな部屋にいたり、床に入ると気になって苦になるものです。

耳鳴りの原因は、耳鼻科の病気にとどまらず、めまいと同様に脳の障害からくるもの、疲れやストレスからくるものなど、それこそ多種多様です。
セミが鳴いているような音や、自動車のエンジン音のような音、またキーンといった金属的な音など種類も多く、低い音と高い音に分けられます。

耳鳴りは心身の状態によっても変化しますから、疲労、睡眠不足、ストレスなどのない生活を心がけたいものです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

めまい 20/8/27

| 未分類 |

ひとくちに「めまい」といっても、回転性(周囲がグルグル回る)のめまいや、立ちくらみ、なんとなくフラフラする、目の前が暗くなる、頭が重くてフラフラするなど、様々な症状があります。

「めまい」は、耳の奥にある内耳の病気からくるものと、脳の血管障害などによっておこるものがあります。

体のバランス(平衡感覚)をつかさどっているのは耳の一番奥の内耳にある三半規管です。三半規管から出た神経は、脳の中で体のバランスに関係している小脳につながり、さらにそのバランスの崩れが大脳に伝わってめまいを感じます。
従って、これらの器官のどこかに障害が起こると「めまい」を生じます。

これ以外にも、自律神経失調症、更年期障害、血圧異常、脳梗塞など、要注意のものから、あまり心配のいらないものなどありますから、その原因を確かめることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

水は潤す働きがあるので、適度な量なら身体を潤してくれますが、同時に冷やす働きもあるので、多く飲み過ぎると身体を冷やしてしまいます。
特に冷たい飲み物は体温まで温度を上げないと吸収できないので、「胃がチャポチャポするのにのどが乾く」といった様なことが起こります。

暑い夏こそ温かいものを摂りましょう。
また、水分は少しずつ摂るよう心がけましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

私たちは食物からエネルギーを取り出し生命を維持していますが、そのエネルギーを取り出すために、胃では食べた物を消化する時に、またエネルギーを消費します。
一度に多く食べると消化する時のエネルギー消費も多くなり、一時的にエネルギー不足が起こります。
すると不消化が起こり、からだに必要なたんぱく質やミネラルの吸収が悪くなって、エネルギー源の糖や脂肪ばかり吸収されてしまいます。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ひとの胃の中は、ほぼ38℃に保たれています。
冷えると血液が集まってきて温度を上げ、熱くなり過ぎると汗をかいて放熱し、温度調節しています。
また、食べ物が入ってくると、消化するために血液が集まってきます。
この時に生ものや果物など体温以下の物が多く入ってくると、温度の低下を防がなければならないので、皮膚から血液が胃に集まってきます。
すると皮膚の血液が少なくなり、循環も悪くなるので、トラブルを起こし易くなります。

このように、胃腸を冷やす食べ物が多いと、皮膚のトラブルを起こす原因になります。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

身体が冷えるのは、寒いときだけだと思っていませんか?実は暖かい時の方が身体の中は逆に冷えるのです。
暖かくなってくると、冬の寒い間身体の中に入り込んでいた血液が身体の表面に出てきます。
「春は発陳」と表現されるように、草木が新しく芽を出すように、身体も発散力を高めるため、血液をどんどん体表に移動させます。
このように胃腸など内臓に流れる血液は温かくなると少なくなり、春や夏の方が冷え易くなるのです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~