» 2007 » 4 月 » 03のブログ記事

カルシウムを充分に摂取すると、高血圧の予防につながることが明らかになってきました。
これは、過剰なナトリウムが体外に排出され血圧の上昇の予防になるためです。

また、米国の疫学調査でもカルシウム摂取量の多い方には、高血圧の発症頻度が低いとの報告もあります。

高血圧は、最近話題になっているメタボリックシンドロームの危険因子の一つです。
カルシウムは骨粗鬆症の予防だけでなく、メタボリックシンドロームの予防にも大いに活躍しそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

私たちの身体は、物理的・科学的・精神的なさまざまなストレスを受けたとき、活性酸素が過剰に生成され、活性酸素に誘導されたヘムオキシゲナーゼがビリルビンの生成を亢進することが報告されています。
ビリルビンはビタミンEより抗酸化作用が強く、活性酸素を消去し、ビリルビン自身は酸化され、最終的にバイオピリンになって尿中に排泄される、すなわち酸化ストレスにより活性酸素が多くなるとビリルビンが生成され、ビリルビンの抗酸化作用で酸化ストレス状態が解消し、その結果として尿中のバイオピリンが高くなります。
これらのことにより、ストレスの度合いを知るためのマーカーとしてバイオピリンが使用されるようになってきました。

ビリルビンというと、赤血球の破壊・黄疸・肝障害の指標になることで知られています。
今回のバイオピリンの調査から、実際臨床でビリルビンが高くなることが知られている、感染時・手術後や外傷時など肝臓に関係ないものに関しては、酸化ストレスを解消するためのビリルビンの産生亢進によるものと説明されています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

春は環境の変化によるストレスやお肌のトラブルが発生しやすい季節です。ビタミンCの消耗が多くなります。積極的にビタミンCを摂りましょう。

Q1 ビタミンCは多く摂れば摂るほど良い?
A1 日本人の食事摂取量(2005年版)では、上限は定められていません。
ただ、一度にg単位で摂取すると下痢を起こす場合があり、また尿中排泄量が増加して腎にシュウ酸カルシウム結石を形成するという報告があります。
ビタミンCは、服用後約2~3時間でピークになり、その後排泄されます。常に一定の血中濃度を保つことが望ましいので、適正量を一定間隔で摂取するのが効果的といえるでしょう。
栄養機能食品の許可範囲(1日量):上限値:1000mg ※年齢による推奨量(mg/日)が次のように定められています。6~7才:60、8~9才:70、10~11才:80、12~69才:100、70才以上:100。

Q2 どんな時、多めに摂った方が良い?
A2 ・ストレスが強くかかる時
  ・肌が乾燥したり、紫外線の刺激を受ける時期
  ・排気ガス(一酸化炭素)が多い都会にいる時
  ・喫煙者(タバコ1本で25~100mgのビタミンCが破壊されます。
  ・関節・骨・傷などの障害を早く治したい時
  ・免疫力が低下した時や、貧血で鉄を多く摂取する時
  ・妊娠中、授乳期。

Q3 ビタミンCはいつどのようにして摂ったら良い?
A3 目的によって違ってきます。1日に1000mg摂る場合を想定すると・・・
  ・精神的ストレスを強く受けるときには、1回に1000mg一気に摂る
  ・血清コレステロールを下げることを目的とする場合には、1000mgを1回でまたは2回に分けて摂取する。
  ・一般的な酸化ストレスを考えた場合は、1000mgを1日3分割して服用すると効果的。

       ~薬剤師 鳥居英勝~