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妊娠は病気というわけではありませんが、食事の面で気をつけることがたくさんあったり、制限されることがあったり、体の変化から思うように体が動かなかったり、そういった状況でストレスも大きくなります。

たばこなどは厳禁ですが(受動喫煙も含む)、コーヒーやお茶などは、「飲んではいけないもの」ではなく、「たくさん摂ってはいけないもの」ですので、コーヒーを1日1杯飲むとか、食後にお茶を楽しむ程度であれば、それほど問題はないでしょう。

あまり神経質になりすぎると、余計にストレスがたまりますし、そういった状況は、母体にも子どもにも良くありません。
妊娠期間中は、出産準備期間でもありますので、出産に備えて、できるだけ心を穏やかに過ごして、元気な赤ちゃんを産んでもらえたらと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降、分娩後20週まで高血圧がみられるもの、または高血圧に尿蛋白を伴うものを言います。
妊婦の約10%が発症し、早産や死産など子どもに影響を与えるだけでなく、妊婦の死亡原因の1位にもなっています。

妊娠高血圧症候群を予防し、健康的な妊娠期間を過ごすためには、次にあげることがポイントです。

①胎児の発育と母体の健康維持に必要なたんぱく質、特に大豆製品や魚介類などをしっかり摂る。
なかでも黒豆は良質なたんぱく源というだけでなく、ビタミンB群が豊富で、利尿作用もあるためむくみの防止にも効果があり、流産を防ぐ食べ物とされています。

②たんぱく質の代謝に必要なビタミンB6を一緒にとる。不足すると妊娠高血圧症候群を助長する。

③脂質(特に動物性脂質とω-6系脂肪酸、トランス脂肪酸、過酸化脂質)、精製炭水化物のとりすぎには注意し、適正な体重コントロールを心がける(太りすぎには注意)

④妊娠時は、子宮が腸を圧迫して便秘になりやすいので、食物繊維や乳酸菌をしっかりとる。

⑤妊娠中は血液の量が増えるほか、胎盤を作るうえで鉄が大切な栄養素となるため、鉄分をしっかりとる。豆類、貝類、海藻類などに多い。植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」は、ビタミンCと一緒にとると吸収に優れる。

⑥適度な運動を心がける。

⑦休息・睡眠をしっかりとる。

⑧水分をしっかりとる(むくみがひどい場合だけ制限する)

⑨血圧を下げるカリウムとマグネシウムをとる(カリウムには利尿作用もあるのでむくみ防止にもなる)

⑩子癇(けいれん)発症を防止するため、マグネシウムをとる。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

妊娠中は、つわりや妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)に気をつける必要があります。
つわりが起こる原因はまだはっきりとわかっていませんが、有力な説として「妊娠によって胎盤の絨毛細胞から大量に分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンに妊婦の体が対応できない」からだと言われています。
漢方の考え方では胃に熱がこもっていると考えることはあります。
そういったことから、つわりの時には冷たいものを食べることが勧められています。(取り過ぎは注意です)

空腹になると、つわりの症状がひどくなりますので、できるだけ空腹の状態にしないよう、いつでも何か口に入れられる状況をつくっておくと良いようです。
この時期は、食べたいときに、食べられる物を、少しずつ食べると良いようです。「無理にでも食べないと赤ちゃんに栄養がいかない」と心配されると思いますが、つわりが終わった後にしっかり食事を摂れば十分です。

ちなにみ、妊娠中にはまる食べ物は、トマトや果物類が多いようです。意外にもフライドポテトやポテトチップスなどもつわり中に食べたくなるそうですが、こういったモノは赤ちゃんのためにも控えるべきでしょう。
また、炭酸飲料を飲むと吐き気が治まることが知られていますが、糖分が多いので、炭酸水を利用するとよいかと思います。

栄養面では、ビタミンB6には嘔吐を抑える効果があります。
玄米や豆類、青魚などに多く含まれていますが、この時期に口にできそうなもの、例えば、バナナやサプリメントなどを利用するのも良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

妊娠中は胎児に栄養がまわるために、ほとんどの栄養素において必要量が増えます。
食事で全て摂ることは難しいので、サプリメントをうまく利用するのも1つの手段です。

しかし、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミン、セレンなどのミネラルに関しては、過剰摂取にならないように注意する必要があります。
(※ビタミンAはβ-カロテンとして摂取するなら問題はありません) 

サプリメントを妊娠中に摂ることに問題はありませんが、質と量に気をつけましょう。

添加物が含まれていないもの、吸収性に優れているものを選ぶことも大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

妊娠前からの栄養の摂り方が大切です。
妊娠前にマルチビタミン・マルチミネラルを摂取していると、生まれてくる子どもの神経管閉鎖障害(二分脊髄や無脳症など)の発生率が60%減少したという報告があり、日本でも妊娠を希望する女性に、ビタミンB1群の1つである葉酸を1日400μg摂取することを推奨しています。

葉酸は、細胞分裂や核酸(DNA・RNA)の合成に必要なビタミンです。そのため、少なくとも妊娠1ヵ月前から、胎児の骨格や脳、内臓などの器官が形成される妊娠3カ月までは、葉酸を含む食材を多めにとることをおすすめします。
葉酸は緑黄色野菜や貝類、納豆など身近な食材に豊富ですが、熱に不安定なため、調理中にかなりの量を失ってしまいます。
足りない分は、サプリメントを使って補給。葉酸は、亜鉛が不足すると吸収が低下しますので、サプリメントではこれらを一緒にとることをお勧めします。

また、EPAやDHAなどのω-3系脂肪酸を積極的に摂っていて、ω-6系脂肪酸との摂取バランスが適切な母親から生まれてくる子どもは、知能によい影響を及ぼすといわれています。
妊娠前からの母親の摂取も大事ですが、妊娠中にEPAやDHAをとると、半分が胎児に受け継がれるそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

内耳の役割 20/8/27

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内耳は鼓膜の奥にあり三半規管と蝸牛からなっています。

三半規管は体のバランスをとる役目をしている所なので、ここに異常があるとめまいがします。
蝸牛は音を感じる器官なので、ここに異常があると聞こえが遠くなったり耳鳴りが生じます。

耳の中は、内耳・中耳・外耳と分類されており、それぞれ複数の器官で構成されています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

日頃の健康相談中、病気や症状を色々お聞きしている中で、めまいや耳鳴りのある方は以外と多いものです。
めまいや耳鳴りは痛いとか熱があるというような1つの症状であり病名ではありません。

漢方では、めまいや耳鳴りの原因は水毒(水分代謝障害)とお血(血液のうっ滞)及び気滞によるものと考えて治します。
メニエール病は内耳の水腫ですから水毒です。
また臨床的には、肝や腎が原因となっている症例も多く見られ、その場合にはそれらを合わせて治していきます。

めまい、耳鳴り、メニエール病などでお悩みの方は当店にご相談ください。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

めまいや耳鳴りのほかに難聴も同時に現れる場合に考えられる病気に「メニエール病」があります。

メニエール病は内耳に原因がある代表的なものです。その原因は、内耳の中のリンパ液が増えてくる「内リンパ水腫」だと考えられています。
この場合、内リンパ液は内耳全体に増えるので聴覚に関係する働きにも障害が起きて、めまいの他に耳鳴りや難聴も同時に起こります。

典型的なメニエール病では、耳鳴りと難聴を伴う回転性めまいを繰り返すのが特徴です。ただし、1回ではメニエール病とはいえません。

ストレスを受け易い中高年の働き盛りに多い病気です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

耳鳴り 20/8/27

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「耳鳴り」とは、外から音が入ってきていないのに、耳や頭で音を感じてしまうことです。
日中ではあまり気付きませんが、夜になって静かな部屋にいたり、床に入ると気になって苦になるものです。

耳鳴りの原因は、耳鼻科の病気にとどまらず、めまいと同様に脳の障害からくるもの、疲れやストレスからくるものなど、それこそ多種多様です。
セミが鳴いているような音や、自動車のエンジン音のような音、またキーンといった金属的な音など種類も多く、低い音と高い音に分けられます。

耳鳴りは心身の状態によっても変化しますから、疲労、睡眠不足、ストレスなどのない生活を心がけたいものです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

めまい 20/8/27

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ひとくちに「めまい」といっても、回転性(周囲がグルグル回る)のめまいや、立ちくらみ、なんとなくフラフラする、目の前が暗くなる、頭が重くてフラフラするなど、様々な症状があります。

「めまい」は、耳の奥にある内耳の病気からくるものと、脳の血管障害などによっておこるものがあります。

体のバランス(平衡感覚)をつかさどっているのは耳の一番奥の内耳にある三半規管です。三半規管から出た神経は、脳の中で体のバランスに関係している小脳につながり、さらにそのバランスの崩れが大脳に伝わってめまいを感じます。
従って、これらの器官のどこかに障害が起こると「めまい」を生じます。

これ以外にも、自律神経失調症、更年期障害、血圧異常、脳梗塞など、要注意のものから、あまり心配のいらないものなどありますから、その原因を確かめることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~