様々な抗酸化物質がありますが、細胞膜を効率よく酸化から守ることができる素材としてアスタキサンチンが注目されています。

細胞膜は、外側は水溶性・内側は脂溶性。カロテノイドの一種であるアスタキサンチンは細長い構造をしていて、一方は水溶性で反対側は脂溶性、長さは丁度細胞膜の厚みといっしょ。

アスタキサンチンは細胞膜にすっぽり縦におさまって、膜の外側と内側の両方を酸化から守ってくれることが分かっています。

アスタキサンチンを食べさせて育てた鶏の卵は、黄身を箸で持ち上げられるほど丈夫になるそうです。

そういえば松田聖子さんがアスタキサンチンの化粧品のCMに出ていましたね。ほっぺたがつやつやでぽってりしているのも、この成分のおかげかも知れませんね。

~薬剤師 鳥居英勝~

健康食品のお話です。

本当に良いものは、決してたくさん造ることはできません。

というのは、原料にこだわると大量に造ろうと思っても限界がありますし、製法にこだわると手間と時間がかかります。

よって、正直に、自然の素材を使って良いものを造ろうとすると、1年間に造ることができる量は当然決まってくる。そして、出荷できる量も決まってくるものです。

『こんなに多くの方にのまれています。一か月分でなんとこのお値段。』など、マスコミで大々的に宣伝されている商品は、要注意。

本当に良いものは、数に限りがあり、コストがかかる分価格も高いものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

4本足で歩く動物は便秘しないそうです。それは、直腸のところが“く”の字になり便が出やすいから。

人間の場合、腰を35度に前かがみに曲げることで、それと同じような体勢になります。

便秘がちな方は、トイレでは35度の前かがみで座ってみましょう。

~薬剤師 鳥居英勝~

食養生では『下に育つ食品は温める』といわれています。

地下にのびる植物性食品(根菜類・いも類・生姜・百合根・蓮根)や、水面下に育成する海藻類(わかめ・ひじき・昆布)など、下に育つものは身体を温めるようです。

『南でとれる果物は身体を冷やし、北でとれる果物は温める』『夏野菜は身体の熱を冷ます』など、知っておくと便利な食材の特性は色々あるものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

著名なお医者さんが提唱するダイエット食、理屈はこうです。

一、まずご飯を食べる⇒血糖が早めに上がって満腹感を得る⇒おかずを余分に食べ過ぎない。

・・・理に適っているように思います。ただし、食後に血糖値が上がりやすい方は、先に野菜を食べて急激な血糖の上昇を防ぐことを優先させるべきでしょう。

二、たくさんご飯を食べる⇒エネルギーに変わって代謝が上がる⇒燃焼する(もちろん、たくさん食べた分運動して燃やさないといけません)

・・・もともと代謝が悪い人には向いていそうです。そもそも代謝が悪い人がカロリー制限だけで体重を落とすのはダメ。ダイエットをやめた後に必ずリバウンドしてしまいます。

炭水化物を一切摂らないダイエット方については、『身体の水分が外に出るだけで、根本的な肥満の解消にはならない』とこの先生は解説されています。

色々なダイエット方が知られています。身体に合った方法を選びましょう。

~薬剤師 鳥居英勝~

今日は節分。我が家でも、今夜は子供たちが元気に豆まきしてくれる予定です。

そのお豆ですが、実は小さい子供にとっては危険。というのは、間違って吸い込んで気管を塞いでしまう恐れがあるから。ナッツ類、特にピーナッツは、子供にとって気管にスポッと挟まってしまう大きさなのだそうです。

咀嚼と飲み込みが上手になり、万が一吸い込んでしまっても吐き出す力が十分に養えるようになる4才までは、お豆は食べさせないほうが良いようです。

~薬剤師 鳥居英勝~

表題を言い換えると、『今日の体調は2日前の食事で決まる』。何年か前にこの論文でDr中松先生がイグノーベル賞を受賞したのを覚えている方も多いと思います。

抗生剤は2日後位から効果を発揮する。感染性胃腸炎の潜伏期間は2日位で、発症している期間もそれ位。日頃の食事は3日単位で調整すれば良い。など、人間の身体が3日単位で調整されることを連想させる言葉はたくさんあります。

ちなみに、胃の粘膜は3日で、腸の微絨毛にいたっては1日で新しいものに入れ替わるそうです。大事なことが控えているときは、2~3日前から食養生した方が良さそうですね。

~薬剤師 鳥居英勝~

肝臓は30日、血液は120日、骨は720日。人間の細胞は、およそ2年で全てが入れ替わるそうです。

もちろん各組織や器官がいっきに入れ替わるわけではなく、少しずつ細胞が新しくなっていくという具合にリニューアルしていくのだそうです。

じっくり時間をかけて体質改善すれば、身体が調うのも納得できます。

脳がまるまる入れ替わっても何十年も前のことを覚えている。ちょっと不思議な感じもしますが、神経細胞も上手に新しくなっているんでしょうね。

~薬剤師 鳥居英勝~

嘔吐下痢症が増えています。子供はところ構わずドバッと吐いてしまうものです。

その場合のウィルス退治には、塩素系の殺菌消毒剤を使いましょう。

床の掃除や衣類の汚れ取りに備えて液体のものと、床に残った吐しゃ物が乾燥して舞い上がるのに備えて空間除菌用のスプレーなどを用意しておけば、いざという時に安心です。

~保健堂 鳥居薬局~

最近よく耳にする“腸内フローラ”。腸の中にはたくさんの善玉菌や悪玉菌などの細菌があります。その細菌叢の様子を花畑(フローラ)になぞらえた言い方です。腸内細菌は、便通だけではなく、免疫・動脈硬化など色々なことに関わっていることが分かっています。

良好な腸内環境を調えるためには、善玉菌を増やすことが大切。そのためには、乳酸菌を摂取すると良いことがわかっています。

その乳酸菌にはいくつもの種類があります。ではどれを選んだら良いのでしょうか?良好な腸内フローラをつくるための条件を考えみますと・・・

①数を大量に摂る・・・腸内細菌叢の中の、善玉菌の比率を引き上げる。

②大きさが小さいこと・・・免疫のスイッチであるパイエル板を効率よく刺激できる。

③自分にあった株(種類)を摂る・・・一週間くらい続けてみて、便通に良い変化が出れば続ける価値あり。

食物繊維やオリゴ糖など、乳酸菌のエサになるものを毎日摂取することも大切です。

おならが臭い方や、便秘と下痢を繰り返す方は、腸内の善玉菌が少ない可能性が高いので要注意です。そのような方は特に、ご自身に合った乳酸菌を積極的に摂取することをお勧めします。

~薬剤師 鳥居英勝~