今年の受験シーズンも山場を過ぎました。受験生はもちろんですが、親御さんも体調管理の面などで大変だったことと思います。

受験生にとって風邪・インフルエンザ・胃腸炎などの感染症に注意がいるのはもちろんですが、この時期もっとこわいのは花粉症ではないでしょうか。

眼の痒みや、鼻水鼻詰まりで集中できなかったり、症状を抑えるための内服薬で眠くなってしまって勉強がはかどらないなど、受験生にとっては要注意です。ましてや試験日当日の天気が快晴高温だったりしたら大変なことになりかねません。

予防のために処方薬の抗アレルギー剤を飲ませたいけれど、通院先で他の感染症にかかるのが心配で・・・などという声も聞かれます。

そこで、安全で有効な花粉症対策のために、とても良い漢方薬があります。それは、『金竜』という漢方薬です。

小青龍湯、葛根湯加川キュウ辛夷、辛い清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯、苓甘姜味辛夏仁湯など、鼻炎に効果のある漢方薬は色々あります。花粉症に対しては、その中で小青龍湯が最も多く使われているかもしれません。お医者さんの処方薬としてもその傾向がみられます。

金竜は、小青龍湯に石膏という生薬を加味して、より炎症を和らげる作用を高めた方剤です。鼻水、鼻詰まり、眼の痒みの予防と緩和に有効です。

2歳のお子様から服用できて、長く飲んでも安心。そして、比較的証を選ばずに広く使うことができる方剤です。※医療用のエキス剤にはない方剤です。

1月位から飲んでおくと、本格的な花粉症シーズンが楽に過ごせると思いますよ。

~薬剤師 鳥居英勝~