» 2026 » 4 月のブログ記事

5月に入り、新しい環境にも慣れた頃でしょうか。この頃になると、意欲が出ない、眠れない、気分が落ち込むなどを感じている方もおられるかもしれません。もしかするとストレスによる「五月病」と呼ばれる状態で、頑張りすぎた心と体が「少し休んで」とサインを出しているのかもしれません。

以前より、このような症状の主な原因として「セロトニンなどの神経伝達物質の不調」が考えられてきました。しかし最近では、神経伝達物質だけでなく、脳の炎症、神経回路の働き、ストレス反応、さらには遺伝的な要素まで、多くの因子が重なり合って生じると考えられるようになっているようです。

その中でも10年位前から特に注目されているのが「脳内の炎症」です。その原因の一つにストレスがあります。ストレスによって脳内の免疫細胞が活性化して、炎症性物質が放出されるのが、脳内に炎症が生じる原因であると発表されています。

炎症を抑えるものとして、漢方も注目されています。麝香、羚羊角、沈香、紅花などの生薬には、脳内の炎症を抑える作用のあることが実験的に確認されています。また、これらの生薬の多くはストレスをさばくのにも役立ちます。

麝香、羚羊角、沈香、紅花、これらがバランス良く配合された漢方薬があります。気持ちをスッキリさせたい方には是非お試しいただきたい漢方薬です。

~薬剤師 鳥居英勝~

五月病ってなに? 原因と予防、つらい時の対処法

五月病とは・・・

新年度が始まった4月の緊張や疲れが、ゴールデンウイーク明けにどっと出てしまうことで起こる心と身体の不調のことです。「なんとなくやる気が出ない」「学校や仕事に行きたくない」「身体が重い」など、誰にでも起こり得るものです。

原因は・・・

環境の変化によるストレスです。入学や就職、異動などで新しい人間関係や仕事に慣れようとすると、知らないうちに気を張り続けてしまいます。また、新生活で睡眠や食事のリズムが乱れたり、連休中に生活が不規則になったりすることも不調につながります。4月に頑張りすぎた疲れが、連休で緊張がゆるんだタイミングで表に出ることもよくあります。さらに、春から初夏にかけては気温差が大きく、気圧の変化も激しい時期です。こうした気候の変化は自律神経を乱しやすく、気分が落ち込んだり身体がだるくなったりしやすくなります。花粉症などのアレルギーも体力を奪い、気分に影響することがあります。

予防法は・・・今から始めましょう!

まず生活リズムを整えることが大切です。毎日同じ時間に寝起きし、朝日を浴びるだけでも身体の調子が整いやすくなります。また、新しい環境では頑張りすぎてしまいますが、好きなことをする時間を作ったり、家族や友人と話したりして、ストレスをため込まないようにしましょう。軽い運動も気分転換に効果があります。

つらい時の対処法は・・・

もし五月病かなと思ったら、まずはしっかり休むことです。無理に元気を出そうとせず、できることを小さく分けて少しずつ進めると負担が減ります。つらい気持ちは誰かに話すだけでも軽くなることが多いので、信頼できる人に相談するのも大切です。また、漢方薬も支えになります。気のめぐりを良くすると心が軽くなり、体調が上向きになります。

五月病は特別な人だけがなるものではありません。新しい環境に慣れるには時間がかかるものなので、焦らず自分のペースで過ごすことが大切です。

~薬剤師 鳥居英勝~