» 2025 » 8 月 » 01のブログ記事

真夏、紫外線が気になる季節です。

紫外線の中で皮膚への問題となるのがUV-AとUV-B。UV-Aはシワ・たるみの「光老化」、UV-Bは日焼け・シミ・皮膚がんの原因になります。

紫外線の影響を軽減するための対策として、日焼け止めを塗る、日傘を差す、ビタミンCを内服するなどがあります。これらの良く知られている対策と並行してお勧めしたいのが、「オメガ3の摂取」です。

紫外線(特にUV-B)を浴びると、皮膚細胞が損傷を受け、炎症反応が誘発されます。その際、体内のアラキドン酸(オメガ6)からプロスタグランジンE2などの炎症物質が生成され、これが日焼けによる炎症(赤み・痛みなど)を引き起こします。このアラキドン酸カスケードと拮抗するのがオメガ3です。

UV-Bが皮膚に与える影響と、オメガ3がそのダメージをどの程度抑えるかを、マウスで調べた研究があります。

UV-Bを繰り返し浴びせたマウスの皮膚では、水分が逃げやすくなるバリア機能の低下や、皮膚を構成する細胞の並びが乱れるといった構造異常が観察されました。しかし、オメガ3を適切に摂取していたマウスでは、UV-Bを浴びても皮膚からの水分損失が優位に抑えられ、また表皮の構造も比較的健全に保たれていました。

これは、オメガ3が皮膚のバリア機能を維持し、紫外線による細胞レベルのダメージを軽減する可能性を示唆しています。この研究結果は、日焼け止めなどの外側からの対策だけでなく、オメガ3を摂取することで体の内側からも紫外線のダメージから皮膚を守る「インナーケア」も重要であることを示唆しています。

炎症を抑えて、体の内側から皮膚のバリア機能を保つことが分かっているオメガ3。年々強くなっている紫外線からお肌を守るための次の一手として、「オメガ3の摂取」を心掛けることをお勧めします。

☆オメガ3はとても酸化されやすい油で、サプリメントとして製品化するのにはとても技術を要することが知られています。また、原料が魚油の場合には不純物への配慮が必要ですし、亜麻仁を原料とする場合には残留農薬の問題があります。私どもでは、原料と製法、保存にまでこだわった最高品質のオメガ3脂肪酸の健康食品を取り揃えております。

10000022442 1000002245

~薬剤師 鳥居英勝~