抗酸化作用やダイエット目的のサプリメントで注目されている“αーリポ酸”。この働きを整理してみましょう。

まず、生化学的な働きとして・・・
①ブドウ糖などの糖質からエネルギーを作る際に必要な物質
②抗酸化作用。また、他の抗酸化物質の抗酸化作用を再生させる。

実際的な働きとしては・・・
①酸化による細胞の老化を防ぐ。
※ビタミンCやCoQ10と一緒に摂ると、それらの抗酸化作用がUpします。
②運動した際にエネルギーが効率よく消費される
※CoQ10やL-カルニチンと一緒に摂ると、糖質と脂質のエネルギー産生効率が高まります。

また、αーリポ酸の糖代謝Up作用は、コラーゲンの変性を抑えることにもなります。抗酸化作用と相まって、シワやくすみなどから肌を守ることにもなるようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

新聞やテレビなどで取り上げられ注目されている“メタボリックシンドローム”。
この考えは、生活習慣を見直して合併症を未然に防ぐために提唱されました。

もっと核心を言うと“動脈硬化を防いで虚血性疾患を防ぐ”ことが最大の目的ということです。
肥満、特に内臓脂肪が多いと、悪玉コレステロールが増え、結果として動脈硬化が進行します。そこに、高血圧・糖尿病・高脂血症が重なると、今度は脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。

メタボリックシンドロームの基準に、よく“腹回り”の長さがとりあげられます。
現在の基準では、男性で85cm以上、女性で90cm以上が対象になるといわれています。女性の方が基準がゆるやかなのは、皮下脂肪の厚さを考慮した為です。

腹回り1cm分の内臓脂肪を減らすためには1kgの内臓脂肪を減らす必要があります。そのためには、7000kcalの消費が必要です。
これを1カ月で達成するためには、1日あたり230kcalを減らせばよいことになります。

食事と運動に振り分けて、食事だけの減量や運動不足による筋力低下と、片寄った食事内容にならないように注意しましょう。“適切な腹回り”を保つことは、健康維持のために大切です。
     
       ~薬剤師 鳥居英勝~

最近“アンチエイジング”という言葉をよく耳にされると思います。
これは、単に平均寿命を延ばすということではなく、“生活の質(QOL)の高い状態で元気に長生きできるようにすること”です。

そのためには次のことが大切と考えられています・・・
①体の細胞の酸化を予防する
②ホルモンの減少に対応する
③気力面の減退をカバーする

細胞の酸化は、体の老化につながります。ビタミンACEやCoQ10などの抗酸化物質は、細胞の酸化防止に役立ちます。

ホルモンの減少は、体力の低下や更年期症状・骨粗鬆用に関係します。最近では、ホルモン補充療法が確立されています。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをすることもわかっています。

気力面の減退については、色々な要素が関係してきますが、ストレスのコントロールと生きがいのある人生を見つけて前向きに歩いて行くことがとても大切だと言われています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

下肢静脈瘤はめずらしい疾患ではありません。軽度のものも含めると、女性の43%に見られるというデータもあります。特に女性の場合、胎児によって静脈の通りが悪くなり、妊娠中に初めて症状がでることも多いようです。

簡単にできる予防法としては・・・
・立ち仕事が多い人は、その間に屈伸運動を行う。
・夜寝るときに、足を心臓より高くする。
・ストッキングやタイツで締め付ける。(下肢静脈瘤専門のものが市販されています。妊婦用の腹部が緩くなったタイツもあります。)
・男性の場合、ハイソックスを着用する。

静脈瘤の程度や発症部位によっては、手術が必要となったり血栓予防のための薬を服用しなければならない場合もあります。
気になり始めたら早めに予防を施して行くと良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

“熱い風呂”“喫煙”“タイトな下着”は元気な精子造りにはよくないようです。

受精能力の問題をかかえている男性において、熱い風呂を数ヶ月間止めた後、精子数が約4.9倍に跳ね上がり、精子の運動性も12%から34%増加していたとの報告があります。
この研究結果は、精子への“オーバーヒート”を避けるべきであるという近年の流れを支持するものです。

同じように、様々な研究で喫煙・下着の締め付けも元気な精子造りにはよくないとの結果が出ています。

不妊症治療に取り組んでいる方は、頭に入れておくとよいかも知れません。
    
    ~予防医学ニュース 2007・3号より~

身土不二 19/3/26

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“暮らしている土地の旬の食材を食べていると、からだが環境に調和し健康にもいい”という考え方です。

“地産地消”かつ“旬のものを旬の時期に”が、健康には大切なようです。

トランス型脂肪酸は、心臓病・糖尿病・アルツハイマー病の主要要因のひとつです。
近頃の研究で、“トランス型脂肪酸の摂取が不妊と顕著に相関”することが明らかになりました。

トランス型脂肪酸を多く摂取した人は、そうでない人に比べて妊娠率が低下します。
また、妊娠後の胎児へのトランス脂肪酸の影響にも注意しなければなりません。胎児は母親の摂取したものを直接吸収するということだけでなく、体も非常に小さいので、大人よりもはるかに多くの影響を受けてしまいます。

妊娠にあたっては、妊娠前からの体造りと妊娠中の母体と胎児への影響を考えた栄養管理が必須です。
妊娠していなくても妊娠可能な全ての女性は、普段からトランス脂肪酸の摂取は避けるようにしなければなりません。

妊娠したくて色々試みてもうまくいかない方は、食生活から整える必要があるかも知れません。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

American Journal of Clinical Nutrition(2007/2)において、次の発表がありました。
『妊娠期間最後の4週間にアレルギー性食品やオメガ6系多価不飽和脂肪酸の豊富な食品を摂った場合、子供のアレルギー性疾患の危険度が増加する。
また、オメガ3系多価不飽和脂肪酸の豊富な食品を摂取すると危険度が減少する。』

当然のことながら妊娠中の食事は胎児に大きな影響を与えますが、この研究では『妊娠中の食事が、生まれた子供のアレルギーの発現に大きく影響する』ことが
示されています。

“医薬品の胎児への影響”を気にするのと同じくらい“毎日の食事の胎児への影響”を考えることは大切なようです。

危険度を増加させる食品:マーガリン・植物性油・揚げ物油・柑橘類・生カラーピーマン・セロリ
危険度を減少させる食品:魚・食性抗酸化栄養素

       ~薬剤師 鳥居英勝~

中国のことわざに『薬補不如食補、千補万補不如食補(薬補は食補に如かず、千補万補するといえど食補に如かず)』という言葉があります。
これは、たとえ山のように薬を飲んだとしても、食事療法には到底及ばないということを教えた格言です。

自分や家族の健康は、自分の手で守らなければなりません。そのためには薬でも食べ物でも、安全性の疑わしいものは口にしない断固とした姿勢が大切です。
日頃から食生活に気を付けて、自然に備わっている自己免疫力を高めること。薬に頼らず、体調のすぐれないときは早めに睡眠や休養を充分にとることが、風邪だけでなく万病の予防に有効な生活の基本であることを忘れてはいけません。

       ~予防医学ニュース 2007・3号より~

関節痛で悩む方は非常に多くいらっしゃいます。
“膝の痛み・腰の痛みなど関節の痛みで整形外科や整骨院にかかってるんだけどなかなかよくならない”という声を多くお聞きしますが、そのような方はコラーゲンを積極的に摂られると良いようです。

歳を重ねるにつれてひどくなる膝・腰の痛みの多くは、“関節の軟骨の磨り減り”“関節の腱の弱り”が原因となっておこります。コラーゲン・グルコサミン・コンドロイチンは、磨り減った軟骨を補い、弱った腱をしなやかにし、関節の潤滑油を増やすことで、痛みの原因の回復に大変役に立ちます。

当店で取り扱っております“コラーゲンGスーパー(全薬工業)”は、Ⅰ型コラーゲン・Ⅱ型コラーゲン・コンドロイチン・グルコサミンをバランス良く配合した商品です。
状態がひどい時には1日に4~6包を、症状が軽い場合や改善されたのを維持する場合には1日2包を服用すると、痛みが楽になります。どちらの場合も、続けることが大切です。

コラーゲン・コンドロイチン・グルコサミン商品はたくさんありますが、大切なのは“コラーゲンの型”と、“3つの成分の配合比率”です。
コラーゲンGスーパーは、“軟骨の原料となる型のコラーゲンを使用”し、“3つの成分も関節に最もなじみやすいバランスで配合”されている、最高の商品です。

積極的な治療と合わせて、歳をとるにつれて足りなくなるものを補うことが、症状の改善にはとても大切です。
毎日服用されると良いと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~