野菜で鉄を摂る場合は、ビタミンCを一緒に摂ると鉄の吸収が高まります。

野菜中の鉄は無機鉄です。
無機鉄は、動物に含まれる有機鉄に比べて圧倒的に吸収が悪く、そのままでは余り吸収されません。

貧血や出血などで、鉄分を多く摂取する必要がある方は、『野菜を摂取するときにはビタミンCを多く含む果物などを一緒に摂る』ことをお勧めします。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

血液の流れを良くする漢方薬は、一般に『活血剤』とよばれ、『血お=血液の流れの滞り』の証に対して用いられます。

この度、『桂枝ぶく苓丸』と『当帰芍薬散』を対象とした実験で、両薬とも、血液凝集性を標準にする(過剰は減らし、不足は補う)ことが分かっています。

この2剤は、『血の流れを良くする方剤』として古くから用いられ、『女性の妙薬』として知られている方剤です。
冷え性の他、生理不順や子宮筋腫にも用いられまています。

今回の実験で、この2剤に『血液凝集性の正常化作用』があることが分かったことは、『漢方の活血剤』のエビデンス作成の一助となりそうです。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

緑茶ポリフェノールを大量に摂取すると、小腸内での蛋白質の消化と、大腸内での発酵が抑制される可能性があります。

人間に換算して1日11杯分の緑茶ポリフェノールをラットに摂取させた実験で、『小腸内で蛋白質の利用(消化)を低下させ、大腸内での発酵を抑制する』結果が出ています。

現在、脂肪代謝を目的として、高濃度の緑茶ポリフェノール含有商品が出回る中で、そういう商品を毎日大量に摂取した場合、栄養的な問題が生じる可能性があることは念頭に置いておくべきだと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

摂取カロリーを制限することにより、生体機能に関わる次の結果が出ています。
①癌細胞成長が抑制
②感染時ショックの抑制
③アレルギーの低減 

そのメカニズムは次の通りです。
癌に対して・・・
カロリー制限→グルココルチコイド↑→リンパ球活性化及びサイトカインレベル↑→リンパ球活性↑→癌成長抑制→寿命延長

ショックとアレルギーに対して・・・
カロリー制限→グルココルチコイド↑→炎症性サイトカインレベル↓→過敏反応↓→炎症反応↓→寿命延長

極端な栄養失調は、体力の低下につながり引いては免疫のバランスを壊すことになります。
適正な免疫バランスを保つために、『バランスの取れた栄養と腹八分の食事』が良いようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

音楽を聴いたり好みの飲み物を飲むと、リラックスします。
この時に頭の中では、『前頭前野の酸素化ヘモグロビン濃度の低下=前頭部の鎮静的状態』が起きています。
※酸素化ヘモグロビン濃度の低下は、脳のリラックス状態を反映するものと考えられます。

実験の結果、薄味の基本味による口腔内刺激でも前頭前野の鎮静化をもたらす要因になることが明らかと明らかとなっています。

ストレスを感じたときに、『音楽を聞いたり好きな飲み物を飲むこと』また、『薄味のものを食べる』ことは、ストレス解消に役立つようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ラクチュロースは、乳糖由来のミルクオリゴ糖です。
甘味料としても広く使われており、腸内のビフィズス菌を増やして整腸に働くことで知られています。

近頃の研究で、ラクチュロースに腸管からのカルシウムとマグネシウムの吸収を高める働きがあることが分かりました。

ラクチュロースを食事に取り入れることで、腸内環境の正常化だけではなく、カルシウムとミネラルの吸収が良くなり、骨粗鬆症の予防にも役立ちそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

難治性のアトピー性皮膚炎に、食養生を重視しながら漢方療法を併用し治療を進める考え方があります。
このときに、漢方で推奨する和食の中心になるのは米です。

食事指導に米や発芽玄米を利用することで、アトピー性皮膚炎が良好な経過を示す例が多く報告されています。
その効果発現は徐々に現れます。
2年以上の経過観察において、臨床症状・検査値(IgE・LDH)ともにより明らかに改善傾向を示すことが判明しています。

アトピー性皮膚炎の改善には、体質改善が大切です。
毎日の食事療法と漢方薬で体質改善を長期的に図ることで、難治性の場合でも顕著な改善が期待できます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

人間を含む哺乳動物は、低脂肪食品よりも高脂肪食品を好みます。
最近の研究で、食脂肪、特に遊離脂肪酸も、味物質と同じように『味らい細胞』で化学受容されていることがわかっています。

舌が脂肪を感知する→それが脳に伝わって→脳がおいしいと感じる。
このように、甘い・辛い・苦いなどの味を感じるのと同じことが、脂肪についても起きているようです。

漢方では、古くから『五味』という概念があります。その中では、味は酸・苦・甘・辛・カン(しょっぱい)の5つです。
今後、『6つめの味』として食脂肪も考えて行かなければならないかも知れません。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ご飯に食物繊維を取り入れると、『食後の高血糖を防ぐ上で有効』であることが報告されています。

発芽玄米や寒天などを入れたご飯は、食後の血糖値とインシュリン濃度の上昇が、白米と比較して有意に低いことが示されています。
これは、『食物繊維が多いために、吸収がゆっくりになる』ことが原因と考えられます。

『食後の高血糖』は、血管や神経細胞の傷害を引き起こし、場合によっては『しびれ・壊疽・眼底出血・腎障害』につながる事もあります。

糖尿病の食事療法でも、『食事の際、はじめに食物繊維を多く摂る』ことが、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐために重要とされています。
ご飯やパンに食物繊維が豊富な食材を取り入れることで、主食からも食物繊維が摂ることができ、血糖値上昇の抑制に役立ちそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

漢方薬には、独特の風味があります。淡味、甘味、苦味、渋味・・・。
漢方薬が苦手な方は、その独特の風味が苦手な場合が多いようです。

味が苦手で飲むのが辛い場合は・・・
①オブラートを使って飲む。
②溶かして、蜂蜜を加えて飲む。
このようにすることで、問題なく飲むことができます。

漢方薬には、液剤・丸剤・顆粒剤・散剤など、色々な剤形があります。
方剤毎に、最も効果的な剤形が決まっており、その形で飲むことが理想です。

現在、一般に病院で使われている漢方薬は、服用の利便性を考えて『顆粒』や『錠剤』でできているものがほとんどです。
その中で、味が苦手な方は『顆粒剤』を飲む際に苦労されると思います。
そのような方は、オブラートと蜂蜜を利用されるとよろしいと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~