ラクチュロースは、乳糖由来のミルクオリゴ糖です。
甘味料としても広く使われており、腸内のビフィズス菌を増やして整腸に働くことで知られています。
近頃の研究で、ラクチュロースに腸管からのカルシウムとマグネシウムの吸収を高める働きがあることが分かりました。
ラクチュロースを食事に取り入れることで、腸内環境の正常化だけではなく、カルシウムとミネラルの吸収が良くなり、骨粗鬆症の予防にも役立ちそうです。
~薬剤師 鳥居英勝~
ラクチュロースは、乳糖由来のミルクオリゴ糖です。
甘味料としても広く使われており、腸内のビフィズス菌を増やして整腸に働くことで知られています。
近頃の研究で、ラクチュロースに腸管からのカルシウムとマグネシウムの吸収を高める働きがあることが分かりました。
ラクチュロースを食事に取り入れることで、腸内環境の正常化だけではなく、カルシウムとミネラルの吸収が良くなり、骨粗鬆症の予防にも役立ちそうです。
~薬剤師 鳥居英勝~
難治性のアトピー性皮膚炎に、食養生を重視しながら漢方療法を併用し治療を進める考え方があります。
このときに、漢方で推奨する和食の中心になるのは米です。
食事指導に米や発芽玄米を利用することで、アトピー性皮膚炎が良好な経過を示す例が多く報告されています。
その効果発現は徐々に現れます。
2年以上の経過観察において、臨床症状・検査値(IgE・LDH)ともにより明らかに改善傾向を示すことが判明しています。
アトピー性皮膚炎の改善には、体質改善が大切です。
毎日の食事療法と漢方薬で体質改善を長期的に図ることで、難治性の場合でも顕著な改善が期待できます。
~国際認定中医師 鳥居英勝~
人間を含む哺乳動物は、低脂肪食品よりも高脂肪食品を好みます。
最近の研究で、食脂肪、特に遊離脂肪酸も、味物質と同じように『味らい細胞』で化学受容されていることがわかっています。
舌が脂肪を感知する→それが脳に伝わって→脳がおいしいと感じる。
このように、甘い・辛い・苦いなどの味を感じるのと同じことが、脂肪についても起きているようです。
漢方では、古くから『五味』という概念があります。その中では、味は酸・苦・甘・辛・カン(しょっぱい)の5つです。
今後、『6つめの味』として食脂肪も考えて行かなければならないかも知れません。
~薬剤師 鳥居英勝~
ご飯に食物繊維を取り入れると、『食後の高血糖を防ぐ上で有効』であることが報告されています。
発芽玄米や寒天などを入れたご飯は、食後の血糖値とインシュリン濃度の上昇が、白米と比較して有意に低いことが示されています。
これは、『食物繊維が多いために、吸収がゆっくりになる』ことが原因と考えられます。
『食後の高血糖』は、血管や神経細胞の傷害を引き起こし、場合によっては『しびれ・壊疽・眼底出血・腎障害』につながる事もあります。
糖尿病の食事療法でも、『食事の際、はじめに食物繊維を多く摂る』ことが、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐために重要とされています。
ご飯やパンに食物繊維が豊富な食材を取り入れることで、主食からも食物繊維が摂ることができ、血糖値上昇の抑制に役立ちそうです。
~薬剤師 鳥居英勝~
漢方薬には、独特の風味があります。淡味、甘味、苦味、渋味・・・。
漢方薬が苦手な方は、その独特の風味が苦手な場合が多いようです。
味が苦手で飲むのが辛い場合は・・・
①オブラートを使って飲む。
②溶かして、蜂蜜を加えて飲む。
このようにすることで、問題なく飲むことができます。
漢方薬には、液剤・丸剤・顆粒剤・散剤など、色々な剤形があります。
方剤毎に、最も効果的な剤形が決まっており、その形で飲むことが理想です。
現在、一般に病院で使われている漢方薬は、服用の利便性を考えて『顆粒』や『錠剤』でできているものがほとんどです。
その中で、味が苦手な方は『顆粒剤』を飲む際に苦労されると思います。
そのような方は、オブラートと蜂蜜を利用されるとよろしいと思います。
~薬剤師 鳥居英勝~
植物発酵エキスは、酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、乳酸菌を豊富に含んだバランスのとれた完全食品です。
臨床において、様々な働きが報告されていますが、その中でも、『免疫系を高める』作用に関しては他に類をみない幅広い機序からの効果が期待できます。
βグルカン→免疫力アップ
乳酸菌→腸内環境浄化により腸内免疫の活性化
抗酸化物質→活性酸素除去
ビタミン・ミネラル→代謝を活性化させるのに役立つ
また、植物発酵エキス商品の中でも『大高酵素』には、『胃のピロリ菌を減少させる』働きが報告されています。
免疫力アップのみならず、身体が胃腸が弱い方の、体力増強や栄養不足の補助などにも利用されています。
~薬剤師 鳥居英勝~
血を廻らせる働きのある漢方薬には、各種のグラム陽性菌を抑制する働きがあることが分かってきました。
これまでも、感染症を抑える漢方薬として『清熱解毒剤』などが知られており、臨床でも広く利用されています。
今回、『活血剤』にグラム陽性菌を抑える効果があることが分かったことで、アトピーなど慢性的な皮膚疾患において感染症が起きた場合に、『表在性の菌を抑えるための抗生剤』として応用できそうです。
~国際認定中医師 鳥居英勝~
食品添加物・清涼飲料・残留農薬・偏食などの『誤った食生活』は、『キレる脳』の形成に大きく影響していると考えられています。
有害化学物質が体内に蓄積されると、神経組織や臓器・器官に大きなダメージを与えます。
それがストレスとなって、脳の神経組織や脳内ホルモンを乱します。
神経組織が傷つくと、神経伝達物質が不足し、情報が正しく伝達されません。
すると脳は、自分の思い通りにならないことから欲求不満に陥り、ストレスが増し、神経が異常に過敏になり興奮します。
また、脳を安定させるホルモン物質のバランスが崩れると、精神的な免疫力が低下し、感情のコントロールができなくなります。
これがキレる原因です。
『キレる脳』の形成には、食事の影響の他にも、テレビゲーム、知育偏重主義の教育、その他の複合的要因が考えられています。
~薬剤師 鳥居英勝~
『こんにゃくセラミド』は、こんにゃく芋由来のグルコシルセラミドを多く含む食材です。
健常人の摂食試験において、『用量依存的に肌からの水分蒸散量を低下させる』ことが示されています。
アトピー性皮膚炎の患者でも、こんにゃくセラミドの8週間にわたる継続摂取により、肌からの水分蒸散量が低下し、バリア機能が向上することが確認されています。
その結果として、肌のキメが整い、塗布薬がよく伸びて薬の使用量が減ったと実感できたという意見があります。
アトピー性皮膚炎治療の補完として、肌バリア性に特に関与するこんにゃくセラミド摂食は有効であると考えられています。
~薬剤師 鳥居英勝~
膀胱瘤。
分娩歴のある高齢の女性にみられ、尿失禁や排尿困難の原因になると言われています。
発生の原因は、主に加齢や分娩による骨盤基底筋群の支持組織機能の低下と考えられています。
これに伴う尿失禁や排尿困難などの排尿障害に対し
て、補中益気湯を数ヶ月間服用すると、自覚症状が有意に改善する症例が多く見られます。
器質的に改善が診られない場合でも自覚症状が改善されることもあります。
補中益気湯によって、膀胱瘤が完全に消失するわけではありませんが、少なくとも排尿機能の改善や、排尿障害の辛さの改善には役立ちそうです。
~国際認定中医師 鳥居英勝~