ピクノジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出される成分です。
抗酸化作用、血流改善作用、抗炎症作用により様々な効果が期待されています。

月経困難症に対する効果を検討した結果、『子宮内膜症を認めない月経困難症において、月経痛の緩和に有効。』であることが分かりました。
同時に、冷えの改善、排卵痛の軽減、美肌効果も認められています。
また、子宮内膜症の腫瘍マーカーの低下も確認されています。

症状によっては、漢方薬以上の改善が得られるケースもあります。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

一週間の内で、休み明けの月曜日に、脳卒中の発症が最も多いことが分かっています。

40代、50代においては、月曜日が17%と最大。以降日曜日(12%)まで下降。

60才以上:月曜日が16%と最大。木曜日にもう一度ピークを迎える。

統計上、このような結果が出ています。
仕事のシフトは人それぞれですので、必ずしも月曜日と木曜日が危険ということは言えませんが、『休み明け』と『続けて3日位働いた後』の仕事量を自ら調整する必要がありそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ビタミンEは、脂溶性ビタミンとしてよく知られています。
その働きとして、『活性酸素除去、血流改善、冷え性の改善、高脂血症の改善』などが有名です。
また、最近では『ホルモンバランスを良くする』ことが報告されており、継続して服用すると『更年期症状の改善、生理不順や生理痛の改善』が期待できます。
当店においても、『婦人病に悩む方で漢方薬がどうしても飲めない方』に服用して頂いた所、症状が著しく改善されたケースが多く見られます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

不眠の漢方 19/4/17

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不眠のタイプは、数多くに分類されます。
臨床では、次の二つのタイプが良く見られるようです。
①イライラして全く眠れないタイプ
②寝付きが悪く、眠りが浅く直ぐに目が覚めるタイプ

中医学的には・・・
①の場合:ストレスなどにより肝気欝結が起こり、その結果生じた火が心に及び、心火を呈する。それにより神志が落ち着きを保てずに不眠が起きる。『心肝火旺』の状態と言います。
②の場合:長期間肝気欝結が続いた結果、肝血虚が生じ、それが心に及び心血虚を起こし、それにより心の神志(精神状態)を司る働きが阻害された状態です。

対処法は・・・
①の場合:肝火と心火をしずめる。同時に肝気の流れを良くする。
②の場合:肝血と心血を補う。同時に肝気の流れを良くする。
どちらの場合も、気血陰陽の状態を把握し、必要に応じてそれらを補うことが必要になります。

不眠には、ストレスが強く絡んでいます。
運動など、日常生活での工夫がとても大切です。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『おりものの異常』中医学的には、おりものの異常を次のように分類します

①卵胞の発育に問題がある:排卵期に余りにも少なかったり、持続日数が短い場合。
※月経の持続日数と同じくらいであれば問題ありません。
②痰湿がある:排卵期以外のおりものが多すぎる場合
③陽虚体質:水っぽいおりものが大量に続く場合
④性感染症の疑い:色や匂いが急に変わった・黄色いおりものが大量に出る・匂いがきつい・カッテージチーズのようなおりもの

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『精子の通り道である精路の障害』精路が完全に閉塞している場合は手術が必要です。しかし、狭くなっている程度であれば、漢方薬が功を奏すケースが多くみられます。

中医学的には・・・

①湿熱・痰濁が原因の場合:理気剤や去湿剤・清熱剤を服用し、病理物質を取り除きます。

②お血が原因の場合:活血剤を服用し、血の滞りをなくします。

※臨床的には、腎陽虚や腎陰虚を兼ねる場合が多くみられます。その場合は、補腎剤を併用すると効果が高くなります。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『精子の異常』染色体異常や造精機能障害による無精子症を克服するのはかなり難しいですが、それ以外の場合には比較的短時間で精子の数や運動率を改善することができます。

中医学的な対応は・・・
・痰湿を取り除く
・湿熱を取り除く
・血の滞りをなくす
・気の滞りをなくす
・腎陽、腎陰を補う

証に合わせてこれらの対応を取ります。

また、生活スタイルの改善を合わせて行うことも大切です。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『男性の不妊』精子や精液の量が少ない・運動率が低い・精子に奇形が多いなど、妊娠に至らない原因が男性側にあることがあります。
精索静脈瘤や生殖器の炎症などから、精路閉塞や射精障害が起きたり、あるいは勃起障害(ED)が起こっている場合もあります。

中医学的に分類すると・・・

①腎の問題:腎は生殖機能に深く関わります。この生殖器の源である腎に問題がある場合には、主に『精子の数や運動率の低下』が現れます。

②痰濁が原因:精子の通り道に、体に不必要な物質が滞ることで精子の動きが阻害されます。すなわち、精子の動きが悪くなります。

③お血が原因:血のめぐりが悪くなり、精子の動きが阻害されます。

ここで、痰濁・お血においては、精子の通路の障害が起こります。
臨床においては、いくつかの原因が複雑にからみあっていることが多く見られます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『月経量の減少』:放っておくと無月経などの大きな問題に発展しかねません。
この場合、西洋医学・中医学両面でチェックをして、原因に応じた対策が必要となります。

西洋医学的には・・・

正常な減少:月経に関係するホルモンの分泌が鈍り、子宮内膜がだんだんと薄くなることにより、年齢と共に徐々に量が減り、日数も短くなって行きます。

異常な減少:ホルモンの状態が活発であるはずの20代に、月経量が少なかったり、月経日数が3日未満と短い場合には注意が必要です。
この場合、ホルモンのアンバランスによって、卵胞の発育不全やエストロゲンの分泌低下が起こり、子宮内膜の厚みと柔らかさが不十分になっていることが考えられます。

中医学的には・・・

①血が不足し、子宮が十分な血に満たされていないと考えます。また、不妊につながるような深刻な場合には、血虚だけではなく腎虚になっている可能性があります。
この場合、陰の時期の卵胞期を中心に腎を強め、血を補って行くことが大切になります。

②お血が関係して、排泄がうまくいかないと考えます。これには、冷えやストレスが大きく関わっています。
この場合、月経期に不必要となったものを完全に排泄できない状態であり、新しい内膜の増殖が妨げられ、卵胞の成長が阻害され、ホルモンバランスを乱す原因になります。
対処法は、月経期に活血化おを施し、その他の時期にも必要に応じて漢方薬を使い、月経リズムを正常な状態に戻して行きます。
※お血は、月経期に不摂生をするとさらに悪化する傾向があります。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

『中絶』は、とても体に負担がかかります。場合によっては普通に出産した時よりも、ダメージがかかることもあります。

中絶により妊娠しづらくなる場合には、その原因に応じて次のような対処法をとります。

①子宮内膜に傷がついた場合:
※傷の部分の血流が悪くなり、お血が生じるて、それにより子宮内膜がうまく増殖・分泌できないと考えます。
対処法=活血と補血で、内膜の増殖を助け、月経周期と体の状態を整えて行きます。

②妊娠12週以降の中期中絶の場合:
※自然な出産より体へのダメージが大きくなります。この時に十分な栄養がとれていないと、気血や腎に問題が起こり、妊娠しづらい体になってしまうこともあります。
対処法=現時点での体の問題に応じて、対策を立てることが大切です。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~