ニンニクに含まれる硫化アリルという成分に、軟骨破壊酵素を制限する働きがあることが分かりました。臀部・膝・腰の痛みの改善に応用できそうとのこと。
硫化アリルは、ニンニクやタマネギ・長ネギなどのネギ類に多く含まれています。それらを多く摂る方では臀部骨関節炎の発症率が低い事が明らかになっています。
~薬剤師 鳥居英勝~
ニンニクに含まれる硫化アリルという成分に、軟骨破壊酵素を制限する働きがあることが分かりました。臀部・膝・腰の痛みの改善に応用できそうとのこと。
硫化アリルは、ニンニクやタマネギ・長ネギなどのネギ類に多く含まれています。それらを多く摂る方では臀部骨関節炎の発症率が低い事が明らかになっています。
~薬剤師 鳥居英勝~
せきなどが1ヵ月近く続き、重症化することもある『マイコプラズマ肺炎』の患者が急増し、過去10年で最多となっていることが3日、国立感染症研究所の調べてわかったとのことです。
この肺炎は初期での診断が難しく、風邪と間違われる事も多いとのこと。風邪薬を飲んでも治らない場合には特に注意が必要です。
マイコプラズマ肺炎は、例年晩秋から早春にかけて流行します。今年も10月頃から患者数が急増し、昨年と比べて約3。、統計によると1日の患者数は過去10年で最も流行した平成18年度のピーク時を越えているとの事。
小さな子どもや持病のある人は特に注意が必要。手洗いやうがいなどの基本的な感染症対策が大切です。
※マイコプラズマ肺炎とは・・・ 肺炎マイコプラズマという細菌によって引き起こされえる肺炎で、感染後2~3週間で発熱や全身倦怠(けんたい)、頭痛、せきなどの症状が出る。特にせきは熱が下がってからも3~4週間続く。せきやくしゃみなどで感染する。肺炎の中では比較的症状は軽いが、重症肺炎になり胸に水がたまると重症化することもある。
~薬剤師 鳥居英勝~
嘔吐や下痢などを引き起こす、ノロウィルス感染症が流行しています。
感染を予防するためには、入念な手洗いが有効です。また、ウィルス粒子の感染性を奪うには、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で少なくとも1分以上加熱する必要があるとされています。
※次亜塩素酸ナトリウムを成分とする市販の消毒剤には、ピューラックスやミルトンなどがあります。塩素濃度については200から1000ppmが有効とされています。
~薬剤師 鳥居英勝~
胃腸薬には、重曹(炭酸水素ナトリウム)を含むものが多くあります。この重曹の役割は、飲んだ後のスッキリ感。また、胃酸を中和する働きもあります。
ここで注意しなければならないのは、重曹は胃酸を中和するときに塩化ナトリウムと二酸化炭素を発生させるので、長く飲み続けていると血中のナトリウムが多くなり血圧を上げてしまうこと。
高血圧、脳卒中、心筋梗塞が気になる方は、重曹の入った胃腸薬は要注意。からだに適したお薬を選びましょう。
商品名および1日分に含まれる塩分量mg(重曹の量から換算) 大草胃腸散(顆・錠・散)=0 アルファ大草胃腸散=0 欧米の一般の胃腸薬=0 シロンS=1.486 パンシロンG=1.268 太田胃散=1.219 パンシロン01=1.170 キャベジンコーワAコーワ=0.975 ザッツ21=0.780
~薬剤師 鳥居英勝~
間もなく本格的な夏がやってきます。海やキャンプなどのレジャーを予定している方も多いことでしょう。しかし、その前に体調を崩してしまってはせっかくの楽しい夏も台無しに・・・。なんとなく調子が悪いと感じたら、夏バテの可能性があります。普段の生活を見直し、夏バテを予防・改善しましょう。
夏バテの症状とは・・・思考力の低下・全身の疲れがとれない・食欲がない・朝起きるのが辛い・冷たいものばかり飲む・下痢や便秘を起こす…..これらの症状が続いたら、夏バテの可能性があります。
夏バテが起きる原因・・・ミネラル不足(発汗で体温が低下し、自律神経がうまく機能しにくくなる) 栄養バランスの偏り(そうめんやひやむぎを好んで食べることが多くなり、栄養バランスが偏りやすい) 睡眠不足(寝苦しいのでなかなか眠れなかったり、つい夜更かしをしてしまう) 冷房病(屋外と室内の温度差が激しく、体調を崩しやすい)
夏バテを起こさないための対策・・・夏バテの原因は、生活習慣の乱れによるものが多数。規則正しい生活を送れば夏バテを防ぐことが出来ます。
☆夏バテ防止の3大原則:①バランスのとれた食事②適度な運動③十分な睡眠
☆こんな食材がオススメ:ビタミンB群(豆腐・豚肉・レバー・たらこ・ごま・うなぎ・マグロ・のり) ビタミンC(トマト・ブロッコリー・カリフラワー・イチゴ・ピーマン・サツマイモ・ジャガイモ・キウイ) 硫化アリル(にら・ねぎ・たまねぎ・にんにく) クエン酸(梅干・酢・レモン)
ちょっとした生活改善で夏バテは防げます。暑い夏を元気に過ごしましょう!
~薬剤師 鳥居英勝~
そもそも「笑う」という行為は、息を吐き出すことによって有害な物質を体内に取り込まないための防御反応の1つとのこと。その笑いには、免疫力を高めるなど色々な効果があることが科学的に分かってきたようです。その「笑い」について面白いことが分かりましたのでまとめてみました。
①大人は、1日平均17回笑う。・・・そんなに~!という方は意識して笑いましょう。
②笑う動物は、人と猿だけ。(猿は大人になると笑わない)
③人間も猿と同様に、年齢と共に笑わなくなる。
④40~50才台になると1週間に1度も笑わない方が・・・なんと20%もいる。
⑤声を出して笑うのは、女性の方が多い。・・・女性が長生きなのは笑いでストレス解消しているため?
⑥唾液中のコルチゾール(ストレスを表すホルモン)の下がり方をしらべると、普段からよく笑う方の方がよく下がった。・・・男性よりも女性の方がよく下がる結果が出ました。
⑦笑いは腹筋運動をしたのと同じ。・・・笑いすぎて腹が痛くなった経験がありませんか?
⑧1日に15分笑えば…約40Kcalを消費する。・・・1年で約2kgのダイエットに。
⑨1時間、吉本興業の漫才を見て笑うだけで・・・血糖値が17も下がる。/リウマチの痛みが薬より和らぐ。/がんの進行がゆっくりになった。との報告も。※人をバカにしたような笑いは、効果がないそうです。落語は最高とのこと。
笑うって、とっても大切なんですね!
~薬剤師 鳥居英勝~
最近読んだ元気の素(本)をご紹介します。脳に悪い7つの習慣という本です。
悪い習慣をやめるだけで、得られるメリットは・・・
①集中力が高まる②物忘れがなくなり記憶力が高まる③独創的なアイデアが浮かぶようになる④目標の達成率が上がる⑤ここぞというときに力が発揮できる⑥頭が疲れにくくなる⑦コミュニケーションが得意になり、人間関係がよくなる
では、脳にとって悪い習慣とは・・・
①「興味がない」といって物事を避けることが多い②「嫌だ」「疲れた」とグチをいう③言われたことをコツコツやる④常に効率を考えている⑤やりたくないのに我慢して勉強する⑥スポーツや絵などに興味がない⑦めったに人をほめない
ではでは、脳に良い習慣をご紹介します。
①朝一番に白湯をのむ。②深呼吸を1日2回する。③爪もみ健康法④手あて⑤ありがとう日記を書く。
試してみてはいかがでしょうか?
~薬剤師 鳥居英勝~
今朝のNHKで、サプリメントの正しい摂り方を取り上げていました。サプリメントの成分の安定性についてから効率よく吸収させるための服用方法など、とても分かりやすくてよい内容でした。
そもそも、サプリメントは食事で摂りきれない栄養を補うためのもの。ということは、正しい食事をしていれば本来必要ないものです。我が家では、玄米を主食にして、バランスの取れたおかずを毎日食べており、これで栄養は十分だと考えています。
サプリメントを飲むのに一生懸命になるのではなく正しい食事をすることに努力することが大切なのではないでしょうか?その上で、色々な要因で栄養の不足を補わなければならない場合にのみ、医薬品の栄養剤や中身の信用できる健康食品を摂取することが大切なんだと思います。
~薬剤師 鳥居英勝~
唐突ですが、カバの汗は赤いのです。
昨日、近くの動物園で「動物ふれあいフェア」のようなものがあり、カバを間近でみることができました。良く観察すると、顔の皮膚に赤いつぶつぶの液体が・・・。汗のように見えるけれど、毛穴らしいものは見えないし、ヒゲの根元からはずれた場所にあるし・・・。
一体なんだろうと帰宅後に調べたところ、この赤い液体はいわゆるカバの汗(カバには汗腺がないので正確にはカバの分泌物と呼ぶ)で、その中のある成分が空気中の酸素で酸化されて赤くなるのだそうです。
ちなみに、カンガルーも赤、ゾウやシマウマは青、ガゼルは黒い汗をかくとのこと。
動物の意外な色で思い出すのは、キリンの舌の黒色。なぜあんな不思議な色をしているのでしょうか。人間であんな色の舌をしている人がいたら、その人は極度のオ血症でしょう。もしかすると、キリンの頚は長い→心臓から上部しかも遠いところにある舌にまでは充分に血液が押し流されない→オ血→舌が黒くなる。のかも知れません。
~薬剤師 鳥居英勝~
しもやけは正式には「凍そう」といいます。昔は良く見られた疾患でしたが、最近ではあまり見かけることはなくなりました。
しもやけの主な原因は、寒冷刺激の反復です。動脈と静脈は温度の感受性反応に差があります。寒冷によって動脈と静脈はともに収縮しますが、動脈が加温によってすみやかに拡張するのに対し、静脈は比較的長時間収縮したままとなります。急激な温度変化に末梢血管の収縮拡張が追いつかないため、急速に浸出液が組織に出て、うっ血、炎症が起こります。これがしもやけです。体質、栄養状態、生活環境、副交感神経の緊張なども関与しています。近年はほとんど見られなくなりましたが、その背景には栄養状態の改善、衣類の防寒機能の向上、暖房設備の充実などの生活環境の影響が大きく関わっています。
しもやけの症状として、学童はうっ血性の浮腫、成人は湿潤性紅斑が良く見られます。好発部位は循環障害が起こりやすい末梢部で、手足の指先、鼻の頭、耳たぶに起こりやすく、温まるとかゆみが増します。厳寒期よりも初冬や初春に起こりやすい傾向があります。
治療には、ステロイド外用剤の塗布、ビタミンE剤などの血管拡張剤の内服を行います。漢方薬も有効です。また、寒冷刺激を避け、患部の保温、乾燥に努めることも大切です。
~薬剤師 鳥居英勝~