子供が欲しくても授からない場合、半分は男性に原因があるといわれています。その場合には、精子の数が足りない、精子の動きが悪い、この2つに注意する必要がありますが、最近海外の臨床データで着目すべき発表がありました。

それは、肥満の男性は精子の数が少ないということ。古くから東洋医学では、肥満=痰湿・オ血→精子の動きが悪くなるということで、子作りには肥満はよろしくないといわれています。

今回の肥満だと精子の数か少ないという結果をどうみるべきか。肥満になりやすい人はそもそも男性ホルモンが少ないのか、肥満になりやすい人は代謝が悪い、即ち体力が弱く元気がないので造精機能が弱いのか、座位のときの圧迫で精子が造られにくいのかなど、色々な原因が想像できます。

あくまでも統計学的な結果ですので、必ずしも肥満=精子の数が少ないとは限りませんが、現在不妊症でお悩みの方で、肥満でありかつ精子の数が少ないことでお悩みの方は、適正体重に落としてみることが助けになるかも知れません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~