薬用人参で頭がすっきりすることをご存知でしょうか?

頭がすっきりする物質として、カフェインが知られています。カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶などに含まれています。それらを飲むと30分くらいで眠気がスッキリするのは、カフェインの効果です。

ただ、カフェインには功と罪があります。例えば1日5杯以上コーヒーを飲み続けると癌のリスクが高まる事や、カフェインを取り続けているとやめたときに禁断症状があらわれることが知られています。

そこで注目すべきは薬用人参。朝鮮人参や高麗人参などともいわれることがあります。薬用人参には疲労回復、精神安定など様々な効果がわかっていますが、頭がスッキリすることでも知られています。そして、依存性ややめたときの禁断症状の心配がありません。

仕事で頭が疲れてやるきが出ないとき、眠くて調子が出ないとき、元気が無くてプチウツな感じな時、このような時には、薬用人参製剤を飲むと良いと思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

部分的に舌の苔が剥がれて、地図のようになることがあります。

東洋医学的には、体内の陰液が不足していることの判断材料になります。しかし、明らかに陰液不足ではない小さなお子さんでもみられることがあります。

心配してお医者さんにみてもらうと、問題ありませんといわれる。放っておいてもなかなか良くならない。このような場合、原因の多くは栄養の偏りのようです。

栄養の偏りというと、原因に偏食が思い浮かびます。野菜が嫌い、魚が嫌い、中にはお米が嫌いというお子さんも。そのような食生活が長く続くと、次第にビタミン・ミネラルのバランス失調をきたして、口中の粘膜だったり舌の表面が荒れて、舌に地図がかかれたようになる。

一方で、バランスよく何でも食べるお子さんにもみられることがあります。その場合、多くのお子さんは甘い物を食べすぎているようです。過剰な糖質や脂質でミネラルとビタミンバランスが失調して、その結果、偏食と同じように舌が荒れる。この場合、甘い物を控えめにして、青物を多めに摂ると数日で地図が消えることが多いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

自然放射線と人工的に造られた化学物質からの放射線は、人体への影響が違うときいたことがあります。どうしてなのか調べてみました。

自然放射線:宇宙から、地中から、体内からのものの3つに分けられる。宇宙からくるものはおもにγ線と中性子線であり、透過性が高い放射線である。地表に着くころには大気の影響で非常に弱くなっていて、外部被曝を考慮するほどのレベルではないし、もちろん内部被曝を気にする必要は無い。地中からのものは主にラドン、ラジウムなど。主にα線を出す。ガスとして噴出したり、花崗岩に含まれる。ガスの噴出口近くに長期間いるような場合には内部被爆の考慮が必要。ただ、そのような環境にない以上、せいぜい花崗岩から出てくるα線のみ気にすればよい。α線は内部被曝が気になるが、花崗岩を食べる事はないので心配ない。外部被曝も気にする事はない。

人工化学物質放射線:今回の福島原発の事故で有名になったヨウ素とセシウムはβ線とγ線、ストロンチウムはγ線を出す。ちなみにプルトニウムはα線を出す。今回被曝の原因となる物質としては前者3つを考慮する必要がある。それらは、ホットスポットで知られるように身の回りに高レベル濃度であったり、食品中に高レベルである可能性がある。もしそのような場合には、透過性の高いγ線は外部被曝を及ぼし、透過性の低いβ線は高エネルギーによって内部被曝を及ぼす。γ線も長時間放射し続ける事を考えると、特に大量に取り込んだ場合には内部被曝を及ぼす危険性が高くなる。

※体内からのものについては、主にK40やC14からのβ線を考慮する。微量ではあるが常にβ線を出していることは知っておくべきである。人体への影響があるレベルかどうかは不明である。

よって、原発事故によって大量に人工化学物質が放出された場合には、身の周りに大量にそして長期間存在する可能性が高いことを考慮すると、自然放射線に比べて内部被曝・外部被曝両面において危険であると考えられる。仮に、測定したときに同レベルであったとしても、飛散した化学物質は内部被曝につながる可能性が高く、危険性が高いと考えられる。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ここ鹿沼市は福島原発から140km。我が家には小さな子供がいることもあり、どうしても放射線のことは気になります。週刊誌に興味深い記事があったので載せたいと思います。

肺がんの原因のトップはタバコ、第2位は放射性物質のラドン。肺がんの原因の3~14%が空気中のラドンの吸入による放射線被曝によるもの。ラドンはウランを含む花崗岩などから発生する天然のガス。

自然被曝は世界平均で年間約2.4ミリシーベルトで、その半分がラドンによるもの。日本では鉱物資源が乏しく、自然被曝は年間1.5ミリシーベルトで、ラドンによるものは0.5ミリシーベルト。ただ、最近のコンクリートや岩石を使った気密性の高い住宅では換気が必要。

喫煙は最大の原因ですが、葉タバコにはラドンが崩壊してできたポロニウムなどの放射性物質が付着しているため、タバコの煙には放射性物質が含まれている。つまり喫煙すると被曝する。

1日にタバコを1、2箱吸うと、0.2~0.4ミリシーベルトの被曝にあたる。実は煙に含まれるベンゾピレンなどの発がん物質はずっと危険で、タバコの発がん性を放射線被曝に例えると2000ミリシーベルトを超える。受動喫煙でも100ミリシーベルト程度の被曝に相当する。

酒は百薬の長だけど、タバコは百害あって一利なしと聞いた事があります。タバコを吸うときには、発がん物質、一酸化炭素だけでなく、放射性物質によるリスクも考慮する必要があるようです。

      ~薬剤師 鳥居 英勝~

子供が欲しくても授からない場合、半分は男性に原因があるといわれています。その場合には、精子の数が足りない、精子の動きが悪い、この2つに注意する必要がありますが、最近海外の臨床データで着目すべき発表がありました。

それは、肥満の男性は精子の数が少ないということ。古くから東洋医学では、肥満=痰湿・オ血→精子の動きが悪くなるということで、子作りには肥満はよろしくないといわれています。

今回の肥満だと精子の数か少ないという結果をどうみるべきか。肥満になりやすい人はそもそも男性ホルモンが少ないのか、肥満になりやすい人は代謝が悪い、即ち体力が弱く元気がないので造精機能が弱いのか、座位のときの圧迫で精子が造られにくいのかなど、色々な原因が想像できます。

あくまでも統計学的な結果ですので、必ずしも肥満=精子の数が少ないとは限りませんが、現在不妊症でお悩みの方で、肥満でありかつ精子の数が少ないことでお悩みの方は、適正体重に落としてみることが助けになるかも知れません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

古米の値段が高騰しているとのこと。新米の放射能汚染を心配して、安心な古米を買いだめに走る方が増えているようです。これは無理もないこと、特に小さい子供を持つ家庭にとっては、毎日たべる主食の安全を図ることは当然ともいえるでしょう。

以前もこのブログに載せましたが、放射線が細胞を害するのに閾値はありません。つまり放射性物質が体内に入れば必ず細胞が犯されます。ただし、病気が発症するまでには閾値があります。しかし、その閾値がどれ位なのかは未知。福島原発が起きた今、まさにその閾値を探るデータ収集が始まったといったところでしょう。私は、病気が発症するまでの閾値が低いものとして、毎日の生活を送っていくべきであると考えています。

日本はこれまでに、広島長崎の原爆を主とし、それと前後しての世界各地での原水爆実験による環境汚染を受けています。一番影響の大きかったであろう昭和20年の原爆から数えて今年で66年。その年に生まれた人は今年で66才になります。まさに細胞分裂が盛んな時期に幼少期を過ごした方たちです。

その世代の方が高齢化した現在、日本人の死亡率1位の疾患は癌。今から30年前は第3位でした。その原因として、食生活の変化、即ち欧米化がいわれています。確かにそれも大きな要因でしょうが、その他に先ほど述べた原爆及び原爆実験などからの放射性物質の影響もあるのではないでしょうか。

我々は今、福島原発事故以降新たな放射性物質による環境汚染の真っ只中にいます。幸いにも大気中への新たな放射性物質の拡散は落ち着きを見せているようですが、半減期が30年もあるセシウム・ストロンチウムとはイヤでも接していかなければなりません。癌はもとより細胞及び機能への様々な悪影響、病気を起こさないために、毎日の生活での内部被曝・外部被曝対策は必要だと思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

食中毒とは・・・食中毒の原因となる微生物(細菌やウィルスなど)が付着した食品や、化学物質(農薬・有害重金属の混入など)、自然毒(フグ毒、貝毒、毒キノコなど)のような有害物質が含まれた食品を食べることによって、嘔吐・腹痛・下痢・発熱・悪寒・頭痛などの健康障害が起こることをいいます。

好発時期は・・・毎年6~9月にかけてが最も多く、年間発生件数の半数以上がこの間に集中しています。これは、高温多湿の気候条件が、食中毒の原因菌の増殖に適しているためと考えられます。

原因は・・・海水中に生息し魚介類と密接に関わりのある腸炎ビブリオ、また、牛・豚・鶏などの大腸菌に由来するサルモネラ菌・ウェルシュ菌・カンピロバクター菌など。

予防法は・・・食品の管理と保存、調理法に注意することが大切です。手洗いの徹底も大切。消毒には逆性石ケンやアルコールなど市販の医薬品も有効です。まな板、包丁などの調理器具、布巾やスポンジ類は、常に熱湯消毒してから使うようにしましょう。食材は流水でよく洗い、生肉・生卵は避けて十分に加熱しましょう。

食養生は・・・味噌・納豆・漬物などの発酵食品や植物性乳酸菌のサプリメントを使って、腸内の善玉菌を増やし、細菌に感染しにくい環境を整えましょう。食物繊維が豊富なイモ類・豆類をたくさん食べましょう。ニンニクやショウガ、トウガラシなど殺菌作用のある食材や、オリーブ油・亜麻仁油・酢・梅肉などの細菌の増殖を抑える食材を上手く活用しましょう。

      ~薬剤師 鳥居 英勝~

食中毒が気になる時期になりました。何よりも予防が大切ですが、なってしまった場合の対処法をご紹介します。

下痢になったときは、脱水症状にならないことが大切です。毒素を排出するためにも水分補給は必要。良質の水を補給しましょう。回復食は、粥や野菜スープ、すりおろしたリンゴなど、胃腸への負担が少ない物から始めましょう。

細菌や毒素を排泄するのを助けるのに、ビタミンC、免疫力を高めるビタミンE、亜鉛、セレン、抗酸化栄養素(SOD)が助けになります。

食中毒の場合は、速やかに原因菌を排出しなければなりません。腸管の運動を抑制する成分が含まれた下痢止め薬は飲まないようにしましょう。 ☆ムラサキオモトという植物のエキスには、腸内の解毒作用があります。食中毒や食物性蕁麻疹の治りを早めるのに古くから使われています。ミラノンという商品名で市販されています。

通常の食中毒であれば、ほとんどが下痢や嘔吐などの軽症で終わり、適度な水分を補給して安静にしていれば2~3日で回復します。しかし、なかには腸管出血性大腸菌のように、死に至るケースもあります。特に、抵抗力の弱い子供や高齢者は重症化する傾向があるので注意が必要です。長時間下痢が続く、便に血や粘膜が混じる、嘔吐・発熱・激しい腹痛を伴うときは、医師の診断を受けるようにしましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

牛乳が必ずしも体に良い食品ではないということをご存知でしょうか。初めて知る方にとっては意外に感じる事と思います。私たちは小さい頃から、牛乳は栄養になる、カルシウムとタンパク質がたっぷりとれて体が強くなると教わってきました。当然学校給食でも毎日でてきて、何の抵抗もなく飲んで育ちました。食糧難の時代においては、栄養源として牛乳が担った役割は大きかった事と思います。ただ、食べ物が十二分に行き渡り栄養源としての存在価値が低下した今、さらに、生化学の進歩で人体での牛乳の悪い働きが分かってきた今、牛乳の価値を見直すべきではないかと考えています。

牛乳が、どんな理由で体に良くないのかを列記します。

①カルシウムとマグネシウムのバランスが悪い・・・確かに牛乳にはカルシウムが多いのですが、それに対するマグネシウムの量が1/10以下と少ない。牛乳を多飲していると、体内のカルシウムとマグネシウムのバランスが大きく崩れ、マグネシウムによるカルシウムのコントロール作用が正しく行われなくなります。そうなると、細胞が正しく機能しなくなります。

②脱灰を促進する・・・牛乳は動物性タンパク質であり、人にとっては異種蛋白です。これを摂りすぎると、体は抵抗性を働かせて酸性に傾きます。するとその酸を中和しようとして骨からカルシウムが溶け出してしまいます。骨を強くしようと思って牛乳をたくさんのむと、かえって骨がもろくなるというわけです。脱灰は、動脈硬化、神経系・運動系の不具合にもつながります。

③ホルモンの働きを乱す・・・牛乳には、子牛の発育に必要な成長ホルモンや、子牛の成長促進に関わるホルモン様物質が高濃度で含まれています。また、搾乳量促進のために人工的に投与されたホルモンや、妊娠中の牛から強制的に搾取することによる血液中の高濃度の女性ホルモンが移行することもあります。牛乳を飲むと、これらがそのまま人間の体内で成長ホルモンや女性ホルモンとして作用してしまったり、成長促進に関わるホルモン様物質の分泌を異常に促進することがわかっています。その結果、前立腺ガンや乳ガン、卵巣ガンなど、性ホルモン系のガンの発症リスクが高まる事がわかっています。

④農薬や抗生物質を取り込んでしまう・・・餌となる牧草にふりかけられた農薬が牛乳に移行している恐れがあります。また、感染症予防のために投与された抗生物質が牛乳に溶け込み、それを飲んだ人間の腸内細菌のバランスが崩れたり、耐性菌の出現につながったりしています。

⑤食性に適していない・・・日本人は、乳に含まれる乳糖という物質の消化を苦手にしています。そのため、日本人が牛乳を飲むと消化に負担がかかり、お腹がゴロゴロしたり便がゆるくなったりする乳糖不耐症が起こることが多いといわれています。また、牛乳中の未消化タンパク質による食物アレルギーが起きることがあります。さらに、未消化の牛乳成分がモルヒネのような物質に変化し、脳に重大な悪影響を及ぼすことも懸念されています。

⑥貧血のリスクが高まる(特に乳幼児)・・・牛乳には母乳の6倍ともいわれるほど大量のリン及びリン酸が含まれています。このリン酸は、食べ物の中の鉄と結びついてリン酸鉄となり、鉄の吸収を阻害してしいます。特に2歳くらいまでの子供では、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなることが知られています。大人においても注意が必要で、鉄は赤血球の中で酸素の運搬役として働くだけでなく、神経伝達、エネルギー産生、抗酸化、解毒といった様々なシステムに不可欠なミネラルですが、このような機能にも支障をきたす恐れがあります。また、リンは体内でカルシウムと拮抗し、リン酸を過剰摂取すると血液は酸性に傾いて脱灰促進をきたすので、これらは骨をもろくしてしまいます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

世界には、自ずと放射線レベルが高い地域があります。テレビなどでは、それと日本各地の放射線レベルを比較して、この程度であれば安心だとの報道がなされます。元々レベルが高いところに住んでいる人がなんでもないんだから、こっちでも大丈夫だろうということでしょう。

確かに数字だけみればその通りです。ただ、実際には単純に数字だけでみてはいけない条件があることをご存知でしょうか?

条件として、遺伝子の違いがあります。何世代にもわたって、自然放射線が高いレベルに住んでいる人には、遺伝子レベルで細胞の修復を高める機能が備わっていて、自然放射線から体が守られています。それに対して日本では急に放射性物質が降ってきたのですから、当然遺伝子レベルで対応することはできません。すなわち、体は放射線への耐性を持っておらず、ダイレクトに細胞や遺伝子が傷つけられてしまいます。

このことから、自然放射線の高いレベルと、原発事故後の放射性物質による汚染のレベルを、同じ土俵で比べる事はナンセンスだといえると思います。

ラドン温泉など放射性物質を利用した湯治場と比較するのもナンセンスでしょう。なぜなら、温泉で受けるのは外部被曝のみであり、さらにせいぜい数週間という短時間の被曝だからです。低線量を外と内から長く受け続ける原発事故による環境汚染と同じ土俵で論じる事はできないでしょう。

別の自然放射線の話題として、国際線の飛行機は放射線レベルが高いことが知られています。

以前知り合いの医師から、国際線のパイロットは退職後に脳腫瘍にかかる率が高いと聞いた事があります。高度10kmを飛ぶ飛行機には、地表に比べてかなり多くの放射線が降り注いでいます。客室ですら高いのですから、ガラスばりのパイロット席はもっと高いのでしょう。そのため、その部分のガラスには遮蔽するために金が組み込まれてあります。しかし、それでも放射線の影響は防げないのでしょう。

統計があるかないか分かりませんが、元々自然放射線レベルが高い地域出身のパイロットでは発癌率が少ないかもしれません。

 

一説によると、自然放射線と原発から発せられた科学的な核種からの放射線とでは、体への影響の度合いがそもそも違うということも聞きます。我々は、耐性を持ち合わせていない上、これから長期間に渡って外側と内側から危険な性質の放射線を受けながら生活して行くことになります。余分な被曝は極力減らしていきながら、このブログでも記したような養生をして行くことが必要であると考えております。

      ~薬剤師 鳥居英勝~