20代で約20%、40歳を過ぎると10%を切るという体外受精の成功率。

うちで身体造りをされた方の成功率は、全体で50%を超えている。

理由を考えてみる。

成功率を向上させるために一番大事なことが何かといえば、『着床してはぐくみやすい子宮内膜を調えること』であると私は考えている。

ホルモン剤を使用すると、確かに内膜に厚みが出てくる。ただ、その『質』までも向上するとは限らない。不妊治療の医学書をみても、最後には『質』を向上させることがカギになると締めている。

漢方薬は、その質を向上させてくれるのだと思う。

昨年発行された日本東洋医学会の雑誌には、採卵前・採卵後から移植まで・移植後と3段階にわけて、体質に合った漢方薬を服用することで、体外受精の成功率が2割程度向上したという文献が出ていた。お医者さんも漢方薬の良さを評価して下さっていると嬉しく思ったものである。

保険診療で使える漢方薬では1.2倍。うちで使っている保険の対象とはならない漢方薬では2.5倍、一か月あたりのお薬代は3万円程度である。

体外受精は精神的にも体力的にも時間的にも負担になるもの。どなたも、できれば1回で成功させたいとお考えなはずである。

成功率を向上させるためにも、体外受精に取り組む前に、漢方薬で身体を調えられることを心からお勧めする。

~薬剤師 鳥居英勝(2001年国際認定中医師資格取得)~

漢方薬と鍼灸は、東洋医学の2本柱です。今朝のNHKの番組でもこの2つが取り上げられていました。

それぞれ単独でも効くものですが、必要に応じて、内側から漢方薬・外側から鍼灸を上手に合わせて行うと、相乗効果が得られてより良く身体が調うものです。

当店は漢方薬局と鍼灸院があり、各専門家が連携し合ってケアーさせていただいております。

漢方薬は決して摩訶不思議なものではありません。『長い経験から得られた、生薬と生理学の化学』です。

鍼灸は、熱い・痛いものではなく、温まって気持ちいいものです。

子宝・冷え症・痛みなど、色々な症状でお悩みの方、お気軽にご相談下さい。

~薬剤師 鳥居英勝~

「咳が長引いている」というご相談を多くお受けします。ほとんどの方が、痰が粘っこくて切れにくいとおっしゃいます。

これは、暑い夏の後の、秋口から冬にかけての特徴的な咳です。

汗で体液が消耗して、肺が乾いているのが主な原因。

このような場合、咳止めだけでは根本的な解決にならないので、合わせて肺を潤わせるケアーも施すことが大切です。

基本的には、「肺の乾きを潤しながら痰を切れやすくして咳をおさめる漢方薬」と、「体液を生み出させて肺を潤してくれる良質のアミノ酸製剤」を合わせるととても効果的です。こうすることで、粘っこい痰が切れやすくなり、咳が早く落ち着きます。

身体の状態はお一人お一人違うので、ご自身に合ったお薬をお飲みになることが大切です。

秋の味覚の梨も、身体を潤わせる食材として知られています。

~薬剤師 鳥居英勝~

子宝漢方って、どんなことをするんですか?と初めてご相談にいらした方から聞かれることがあります。

このような時に、私は「漢方薬をお飲み頂くことで、全身を調整し、弱い所を調える。」とお話しております。

少し詳しくいうと、「ご自身の体感的な調子や、舌・話し方・お顔の色など身体に現れる客観的な情報からお身体の状態を把握し、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期・生理前という生理周期に関わることをお聞きし、基礎体温も確認した上で、お一人お一人に合ったお身体の調整方法を決めて、漢方薬をお飲み頂いて、調えていく。」ということです。

場合によっては生理周期に合わせて漢方薬を服用する周期療法ということも行います。また、高いレベルの治療を控えた方には、採卵前の時期の卵子の保健・採卵後の内膜の充実・移植後の安胎(着床した授精卵をより良くはぐくむ)対応も行います。

私どものところにご相談にいらした方では、自然に授かる方が多いのが特徴です。

子宝を考える場合、まず自然に過ごしてみる、そしてタイミング・人工授精・体外受精とステップアップするのが通常でしょう。そのどの段階においても、身体造りは大切だと私は心から思っています。

先日、日本東洋医学会の学会誌に次のような発表がありました。「採卵前、採卵後~移植まで、移植後と、段階的に決まった漢方薬を飲んで頂いたところ、飲まなかった群と比較して成功率が優位に向上した」というものです。今頃という気もしますが、私どもが取り組んでいることについての前向きなデータが取れたことは嬉しいことです。

画一的に決められた漢方薬を飲んでもらっても成功率が上がるわけですから、お一人お一人の身体に合わせた漢方薬を飲んでもらえば当然調う精度は高いわけですから、成功率はもっと高くなるでしょう。

漢方薬で身体を調えてから、人口授精や体外受精に取り組むと、成功率が高くなるのも実感しています。

~薬剤師 鳥居英勝~

この間、プチ断食をしました。方法は、3日間酵素飲料だけで栄養を摂るというもの。水はたくさん飲みます。昨年に続いて2回目の取り組みです。

目的はデトックスと身体のリセット。

断食中は、特に空腹感にさいなまれることもなく快適。不思議と気分が落ち着いているものです。3日間終了後には、腸の中の残留便らしきものが排せつされて、肌の調子も良くなった感じ。身体も軽くなった感覚。

食べ物からの食品添加物、農薬、成長ホルモン剤、抗生剤、金属などによる体内汚染は、細胞を酸化させたり神経の発育に悪影響を及ぼしたり、ホルモンバランスをかく乱させたりと、いろいろな害をもたらすそう。

理想は月1回、少なくとも年に何回かは行いたいと思っています。

断食終了後は、軽い和食で2~3日回復食。その後は普通食再開。食べ物の味がとても良く感じられます。

今は、ミネラルバランスが最高の牡蠣肉エキスのサプリメントで重金属のデトックスを続けています。

~薬剤師 鳥居英勝~

著名な栄養学者さんによると、『Mgは代謝酵素の核になるミネラルで、人間にとって最も大切なミネラルの1つ』だと考えられているそうです。

良く知られているMgの効用として、骨を強くしたり筋肉に柔軟性を持たせることがあります。一生元気で過ごせるために大切なロコモティブシンドローム対策にもMgは有効だと思います。

Mgは外用でも効果があることがわかっており、ローション・入浴剤・歯磨き粉など、Mgを高濃度で含有する製品が使われるようになってきました。

ちなみに、Mgを高濃度で含有するローションを塗っておくと、痙攣の予防に良いそうです。足が攣らないようにと、激しいスポーツ前にはストレッチをしたりマッサージでほぐしたりするものですが、このローションを塗り込みながらマッサージすると良いかも知れませんね。

~薬剤師 鳥居英勝~

『出汁の摂取は副交感神経活動を上昇させる作用を介して、リラックスと抗疲労の効果を誘起する可能性が示唆され、その作用における香気成分の重要性が示唆された。』と、昨日届いた学会誌に載っていました。

要約すると『出汁を飲むとリラックスするし疲れが取れる、その作用には匂いが重要な役割を果たしている。』ということです。

味噌汁を飲むとほっとしますよね。ほっとすると副交感神経が優位になるのでリラックスできて、精神的な疲れが取れる。いわれてみれば当たり前のことなのですが、このことを何人もの人を使って色々なセンサーを取り付けて得られたデータを解析して、科学的に検証したことは面白いと思います。

いつも思いますが、昔ながらの良い習慣についての科学的な解明は後からついて来るものですね。

ちなみに、飲まなくても出汁の匂いをかぐだけでこの作用は得られるそうです。

生理前でイライラしているときや、家事や仕事でストレスを感じた時など、出汁の香りでホッと一息つくと楽になるかもしれませんね。

~薬剤師 鳥居英勝~

ひどい生理痛は、早めに良くしておいた方が良いと思います。

漢方的に生理痛の原因を考えると、血の流れが悪い、血の量が少ない、気の巡りが悪い、気を通す力が弱い、余分な水分がたまっているなど、様々なタイプがあります。☆どのタイプに当たるかは、生理前の具合、生理痛の質、経血やおりものの状態、全身の状態などで判断することができます。

このような身体のバランスが悪い状態が続いていると、生理のときに辛いだけではなく、長い間には卵巣や子宮の機能にも問題を来しかねません。

授かりたいときに授かりやすいためにも、生理痛がひどい方はそのままにせずに、早めに対応されると良いと思います。

体質に合わせて漢方薬を服用すると、スムーズに痛みが和らぐことが多いものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

自分にあった乳酸菌食品を見つけるのは結構大変です。

便秘と下痢を繰り返す、おならが臭い。これらは腸内に善玉菌が少ないときの特徴です。このようなときには、ヨーグルトを食べたり乳酸菌飲料を飲んだりして腸内環境を整えることは大正解です。

でも、やってみたけどあまり変わらなかったということも、本当によくお聞きします。

これは、その乳酸菌製品がご自身にはあっていなかったからです。腸内フローラは1人1人違うので、全ての人に必ず合う商品はありません。2週間続けても腸の具合が良くならない場合は、その商品の中の乳酸菌は合わないといえます。

手っ取り早く、ほぼ確実に腸内の善玉菌を増やす方法があります。それは、乳酸菌の死菌を大量に摂ること。大事なのは、大量に摂ることです。

そうすると、もともと腸の中に住み着いている善玉菌がその死菌を餌にして増えるので、腸内環境が良くなってきます。もともと自分のお腹に根付いている菌が増えるので、まさに自分にあった善玉菌が増えてくれます。

1包あたりヨーグルト5L分の乳酸菌が入った製剤があり、当店でも扱っているのですが、便秘・下痢軟便の方にお喜びいただいております。

~薬剤師 鳥居英勝~

この2,3日はしのぎやすい陽気ですが、まだ7月。これから暑さが戻ってくるでしょう。

炎天下で運動するときに何よりも大切なのは、脱水と熱中症対策だと思います。

そこで便利な漢方薬をご紹介します。

脱水対策:生脈散・・・読んで字の如く脈を生み出す漢方薬で、体液の不足による脳こうそくの予防にも良いとされています。水分補給用のペットボトルに溶かし入れてちょびちょび飲んでおくと、体液の維持に役立ちます。

熱中症予防:五苓散+黄連解毒湯・・・身体にこもってしまった熱を、上手にさばいてくれる漢方薬です。これも、水分補給用のペットボトルに溶かし入れて少しずつ飲んでいると、熱中症の予防に役立ちます。

熱中症っぽくなってしまった場合:清心丸・・・血熱をとる漢方薬です。熱中症っぽいなと感じたら、すぐに口の中で溶かして飲み込むと、応急処置になります。

合わせて、水分が不足して足が攣ってしまった時のために、芍薬甘草湯も用意しておく安心です。

~薬剤師 鳥居英勝~