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現在一応の落ち着きを保ちつつある福島第一原発。一方で原子炉からの水の流出が続いているとの報道もあります。

仮に原発が完全に冷温停止状態になって、大気中への放射性物質の放出がなくなり、また汚染水の流出が止まったとしても、これまでに既に環境中には大量の放射性物質が放出されており、我々が口にする食品や水からの内部被曝のリスクが消えるわけではありません。

むしろ、大気中や土壌、そして地下水や海水などに広く拡散した放射性物質による食品への影響は、これからが本格的になってくることが懸念されています。

食品から放射性物質が検出された際に、『専門家によると、低レベルであり健康への影響はないとのことです。』や、『専門家によると、標準的な量を毎日食べたとしても、健康への悪影響はないとのことです。』などの報道がなされます。

それは一品目でみれば科学的に根拠があることかも知れません。しかし、これから我々が口にする食品は、ほとんど全てのものが程度の差こそあれ放射性物質に汚染されているのが現状でしょう。我々はそれらを長期間にわたって摂り続けなくてはなりません。つまり、低線量で汚染されて食物同士を組み合わせて、何年にも渡って摂り続けることになるわけです。その間に我々の体内に取り込んでしまう放射性物質の量は、一体どれ位になるのでしょうか?

あたかも健康には全く問題ないかのような報道を信じて、何も対応せずに過ごした場合、10年後・20年後・30年後に、本当に体への影響が発生せずに済むのでしょうか?

私は、『安全である』との言葉を鵜呑みにせず、飲食物からの内部被曝については適切に恐れ、科学的に根拠のある身を守るためにできることを自分で見出し、対応していくことが大切だと思います。

将来ある子ども達や、これから妊娠出産を迎える女性たちのお体を放射線から守るために、毎日の生活でできること、するべきことをご提案させて頂きます。

つづく

放射性物質は非放射性の相対物質と構造がよく似ています。(原子の中にある中性子の数が異なるだけ) よって、十分なカルシウムやカリウム、ヨウ素、その他のミネラルを食事から摂取していないと、こういった栄養素と構造が似た放射性物質を体が吸収してしまいます。

例えば、カルシウムが適切に摂取できていないとストロンチウム90やその他のカルシウムと構造がよく似た放射性物質を取り込んでしまいます。逆に、カリウムを十分に補っていればセシウム137など色々な放射性物質が体にとどまりにくくなります。また、昆布をはじめとして魚介類全般を摂取してヨウ素を飽和させておくことで、放射性ヨウ素の体内蓄積を防ぐ事が出来ます。

このように、細胞が必要とするすべての栄養素を食事から得る事ができれば、放射性物質を吸収することも最小限に抑えられ、さらにこういった物質を体外へ除去することが可能になります。

放射性元素に似た性質の必須ミネラル全般をしっかり摂るための食事は・・・

マゴワヤサシイ(豆・胡麻・ワカメ・野菜・魚・椎茸・イモ)+玄米による高ミネラル食をしっかり摂ることが大切です。この食事は、結果として抗酸化系ビタミン・ファイトケミカルもしっかり補えます。また、ペクチンには放射性物質を絡みつけて排出する働きがあるので、リンゴや柑橘類(ハッサク・いよかん・甘夏・デコポン)などを摂ることも効果的です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ニンニクに含まれる硫化アリルという成分に、軟骨破壊酵素を制限する働きがあることが分かりました。臀部・膝・腰の痛みの改善に応用できそうとのこと。

硫化アリルは、ニンニクやタマネギ・長ネギなどのネギ類に多く含まれています。それらを多く摂る方では臀部骨関節炎の発症率が低い事が明らかになっています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

今朝のNHKで、サプリメントの正しい摂り方を取り上げていました。サプリメントの成分の安定性についてから効率よく吸収させるための服用方法など、とても分かりやすくてよい内容でした。

そもそも、サプリメントは食事で摂りきれない栄養を補うためのもの。ということは、正しい食事をしていれば本来必要ないものです。我が家では、玄米を主食にして、バランスの取れたおかずを毎日食べており、これで栄養は十分だと考えています。

サプリメントを飲むのに一生懸命になるのではなく正しい食事をすることに努力することが大切なのではないでしょうか?その上で、色々な要因で栄養の不足を補わなければならない場合にのみ、医薬品の栄養剤や中身の信用できる健康食品を摂取することが大切なんだと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3系脂肪酸の新たな生理活性物質『レゾルビン』が、歯周病の炎症を取り除き、歯茎の健康を取り戻す可能性のあることを、ボストン大学の研究チームが述べている。

レゾルビンには、オメガ3のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)からつくられる2種類があり、共に血中の中性脂肪値をコントロールし、アテローム性動脈硬化の進行を防ぐ。また、EPAとDHAは炎症を減らすのに役立ち、関節リウマチやクローン病といった炎症性疾患の人に対して用いられることが多い。

これまでの研究では、EPA由来のレゾルビンE系とDHA由来のレゾルビンD系には、軟組織及び歯周病による骨損失に対してこれらが保護作用を持つことが示されており、事実損失した軟組織や骨を健康なレベルまで回復させたとのこと。

EPA、DHAは、まぐろの脂身やいわしなどの青魚に多く含まれています。歯茎の健康を取り戻したい方は、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3脂肪酸は、シソ油・亜麻仁油・背の青い魚などに多く含まれる脂肪酸で、身体を酸化させない良い油として知られています。

このオメガ3脂肪酸が、進行性前立腺癌から身体を守ることがこのほど報告されました。少なくとも週に1回魚を食べていると、遺伝的に発症しやすい人でさえ進行性前立腺癌のリスクを減らせるとのこと。(クリニカルキャンサーリサーチ4月号より)

ちなみに、シソ油・亜麻仁油は、加熱しないで摂ったほうが良いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ビタミンC・ビタミンEや、魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸は、細胞が酸化されるのを防ぐことが知られています。それらを多く含む食材は、果物や魚。

多くの臨床データより、果物や魚を多く食べる群と、あまり食べない群とで比較すると、肺の機能に明らかな差があることが分かっています。

肺は、多くの抗酸化物質による防御網が生まれもって存在する器官。喘息などの呼吸器疾患がある場合には、抗酸化物質の需要が増し、それを補完するのに先ほどの栄養素がより必要になるとのこと。

喘息や慢性気管支炎の持病がある場合はもちろんのこと、肺の機能を正常に保つためにも、果物や魚を積極的に摂ると良いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

アブラナ科の野菜に含まれるスルフォラファンという化合物が、喘息やアレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった病気につながる呼吸器の炎症を防ぐのに役立つとのこと。

たとえば、ブロッコリースプラウトを摂取すると、摂取しない場合と比べて、鼻腔細胞において抗酸化酵素が2~3倍に増加。これにより炎症のプロセスに対して保護作用を示し、あらゆる呼吸器疾患における有効な治療法となる可能性があるとのこと。

汚れた空気やタバコの煙などの刺激は、鼻をはじめとして気管支や肺に炎症をもたらします。刺激が強く慢性的だったり、体質がアレルギーだったりすると重大な疾患につながることも。呼吸器に自身のない方はアブラナ科の野菜を積極的に摂ると良いようです。~HealthDayより~

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ビールは痛風のリスクを高めることで知られています。これは、主原料の麦芽にグアノシンという吸収が早いプリン体が豊富に含まれており、ただちに尿酸に変換されるため。大瓶1本のビールの摂取で血清尿酸値が増加することが報告されてます。

近年ビールにかわって多く飲まれている発泡酒の場合でも、同量を1本飲むと血清尿酸値を増加させるとのこと。ただし、95%プリン体カットの発泡酒では血清尿酸値を増加させないとの報告があります。

痛風の予防には禁酒が理想的ですが、厳しい節制は長続きせず、治療上もマイナス面が多いようです。実行可能な摂取制限として、プリン体を大幅にカットした発泡酒1日500~1000ml程度の量であれば勧めてよいとする文献もあります。

※大量の飲酒は体内に尿酸を蓄積させることが分かっていますが、通常の飲酒量(ビール500ml以下、日本酒1合以下、ウイスキー60ml以下)では、血清尿酸値にほとんど影響しないとされています。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ひざの痛みでお困りの方は多くいらっしゃいます。痛くなる原因は、大きく分けると次の3つ。①ひざのまわりの筋肉の疲れ②ひざの血の巡りが悪くなる③ひざの軟骨がすり減ってしまい、骨と骨がぶつかるから

和らげるためには、原因にあった対策が必要です。筋力を高める運動を取り入れながら、コラーゲン等の関節を守る栄養素を取り入れ、アミノ酸などで筋肉をしなやかに保つなど。また、全方向伸縮シップ薬を上手に使うと、サポーター代わりにもなります。痛みと炎症を和らげながら、膝の動きもサポートしてくれるので、日常の動作が楽になります。

【ひざ痛・腰痛養生法】ひざ痛・腰痛でお悩みの方は、冷えたり天候が悪くなったりすると悪化する方が多いようです。その原因のひとつは、冷えによる血行不良と水分のとり過ぎからくる代謝不良。冷えると痛みがひどくなる方は、柿・みかん・バナナ・ぶどうなど体や関節を冷やす果物は特に注意してください。また、関節がむくむという方は、もちやその加工品に注意しましょう。もち類は、水分を持たせむくみをさそいます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~