なんとなく気持ちが落ち着かない、イライラするというときには、百合根が効果的です。
百合根はくせがなく、だれにでも好まれる食材です。
漢方薬としても、鎮静作用・肺を潤して咳を止めるなどの目的で使われます。
調理法を1つ紹介します。
水でもどしたナツメと百合根をやわらかくなるまで煮て、最後にハチミツで味付けをすると、
温かくても冷めてもおいしく食べられます。
~薬剤師 鳥居英勝~
なんとなく気持ちが落ち着かない、イライラするというときには、百合根が効果的です。
百合根はくせがなく、だれにでも好まれる食材です。
漢方薬としても、鎮静作用・肺を潤して咳を止めるなどの目的で使われます。
調理法を1つ紹介します。
水でもどしたナツメと百合根をやわらかくなるまで煮て、最後にハチミツで味付けをすると、
温かくても冷めてもおいしく食べられます。
~薬剤師 鳥居英勝~
口内炎には、痛みや炎症が強い急性のものと、治ったかと思うとまたできる慢性のものとがあります。
急性の口内炎は、熱をとりのぞいて化膿を防ぐ、ニガウリやキュウリ、大根などがおすすめです。
炎症を悪化させないために、とうがらしや山椒などの香辛料や、あぶらっこいものは控えるようにしましょう。
一方、くりかえす口内炎は、炎症をおさえるだけではなく、からだの潤いやエネルギーを補って、抵抗力を
つけることも大切です。
このタイプの口内炎には、レンコン、梨、牛乳などがおすすめです。
~薬剤師 鳥居英勝~
酒を飲んだあとや、二日酔いのときにおすすめしたいのが、ハトムギや冬瓜などの食材です。
飲みすぎによってからだの中に滞ってしまった水分と熱を取り除く作用があります。
※ハトムギは、お茶やヨクイニンという名前で製剤としても市販されています。
~薬剤師 鳥居英勝~
食べすぎでおなかがちくちく痛んだり、胃がもたれたりするときには、消化作用のあるサンザシや大根などの食材を上手に使うと、早く胃がすっきりします。
サンザシには、消化を促進して胃の滞りをとりのぞく作用があります。
生で食べることもできますが、たんぱく質を分解する作用があるため、肉などの煮物に加えるとよいでしょう。
~薬剤師 鳥居英勝~
冬の寒い時期はもちろん、夏の冷房で体が冷えてしまったときや、雨にぬれたときなどは、冷えが体の奥深くまで入り込まないうちに、温かい飲み物や食べ物で体を芯から温めることが大切です。
生姜やネギ、シナモンやウイ香(フェンネル)などのスパイスには即効性があります。
また、羊肉は体を温める作用が強いため、体が冷えてしまったときはもちろんのこと、ふだんから冷え性気味の人にもおすすめの食材です。
~薬剤師 鳥居英勝~
ぞくぞくと寒気がして、「風邪をひいたかな」と思ったときには、まずはからだを温めながら軽く発汗させる作用のある生姜、ネギ、紫蘇などがおすすめです。
昔ながらの「生姜湯」や、ネギ入りのお粥などはとても効果的です。
また、のどが痛むときには、ミントや菊花のお茶がおすすめです。
~薬剤師 鳥居英勝~
余分な水分がたまっている痰湿タイプ。
太り易い、いつも眠い、からだが重くだるい、口が粘る、むくみがあるなどが特徴です。
不摂生な食生活を送っている人や、胃腸のはたらきが弱い人に多くみられます。
また、梅雨など湿気の多い気候も発症の一因です。
このタイプの人は、からだの中の余分な水分を追い出し、胃腸の働きをしっかりさせることが大切です。
むくみやすい人は、ハトムギ、小豆、三爽茶など、余分な水分を追い出す作用のあるものを積極的にとるとよいでしょう。
また、食べすぎたときには、大根、タマネギ、サンザシなどがおすすめです。
そして大切なことは、決して胃腸の消化力を上回るほどの過食をしないことです。
また、お酒の飲みすぎ、あぶらっこいものや甘いもの、甘い清涼飲料水のとりすぎにも気をつけましょう。
~薬剤師 鳥居英勝~
冷えがある陽虚タイプ。
寒がり、手足がいつも冷たい、下半身が冷えやすい、顔が青白いなどが特徴です。
このタイプは、生活習慣と大きな関わりがあります。
冷えをよせつけない生活をこころがけ、冷たい飲食物のとりすぎ、薄着、夏の冷房などには十分注意するようにしてください。
冷えを改善するためには、からだを温める「陽気」を養うエビ、羊肉、牛肉、生姜、ネギ、ニンニクなどを上手に食生活にとりいれるといいでしょう。
また、春や夏に羊肉のスープや鍋料理を食べるという方法も、季節の陽気を利用する方法として有効です。
~薬剤師 鳥居英勝~
からだの潤いが不足している陰虚タイプ。
のどが渇く、寝汗をかく、手のひらや足の裏がほてる、肌が乾燥しやすいなどが特徴です。
心身ともに過労気味の人や、糖尿病を患っている人に多くみられます。また、加齢もからだが潤い不足になる要因のひとつです。
このタイプの人は、空気が乾燥し始める秋に備えて、夏の終わりごろから新鮮な野菜や果物で潤いを補給するよう心がけましょう。
また、梨、柿、百合根、クコの実、白キクラゲ、ハチミツ、ゴマなど、体を潤す作用をもった食材も適度に食生活に取り入れましょう。
ヤマイモやオクラなどもおすすめです。
逆に、体の潤いを奪う唐辛子などの香辛料は決して食べ過ぎないように気をつけてください。
~薬剤師 鳥居英勝~
気のめぐりが悪い気滞タイプ。
ゆううつ感がある、イライラする、ストレスに弱い、脇やお腹が張ったように痛む、月経前になるとイライラするといった症状が特徴です。
特に、春は精神症状を悪化させやすい季節なので注意が必要です。
気滞タイプの方は、香りがよく、気をめぐらせる作用のある食材をとりましょう。
紫蘇、三つ葉、春菊、セロリ、陳皮(ミカンの皮を乾燥させたもの)、スパイス類などがおすすめです。
~薬剤師 鳥居英勝~