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妻の実家でかりんがたくさんとれたので、かりんジャムを作ってみました。

イチゴジャムを作る要領で、小さく切ったものを煮詰めていって最後に砂糖を加えて

煮詰めてみましたが、かりんは最後まで硬いままで柔らかくなりません。

そこで、近くの農家の奥様に作り方をお聞きしたところ・・・

  ①カリンを小さく切ったものを煮る。

  ②煮汁を一度濾す。

  ③濾した汁に砂糖を加えて煮詰める。

これが正しい作り方とのこと。

その通り作ったところ、とても良い感じに仕上がりました。

かりんは、ノドの炎症や咳に良いといわれています。

ノドがおかしい時や咳が出るときに、お湯でうすめて飲んでみようと思っています。

同時に仕込んだ『かりんのはちみつ漬け』も仕上がりが楽しみです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

カルシウムは食事から摂取することが大切ですが、

必要量を満たすのは容易ではありません。

食事で摂りきれないカルシウムを十分量摂取するには、「カルシウム剤」がお薦めです。

当店では、「身体に吸収されやすいように電解してイオン化したカルシウム剤」や、

「腸からの吸収が良くなるように活性型ビタミンDを配合したカルシウム剤」をお薦め

しています。

食品からカルシウムを多く摂取するには、「海藻類」がお薦めです。

牛乳はカルシウムを多く含むことで知られていますが、異種蛋白を多く含む牛乳を大量に

飲むと身体の液性が酸性に傾き、それを中和するのに骨のカルシウムが溶け出すので、

結果的に骨がもろくなるというデータが出ています。

牛乳をたくさん飲むアメリカ人の女性は、アメリカ人と比較して余り飲まない日本人に比べて、

骨粗鬆症になる割合が高いという臨床データからも納得できます。

牛乳は、嗜好品として毎日少量を飲む程度ならば全く問題ありませんが、カルシウムを摂る

目的で大量を飲み続けるのは間違いです。

成長期の子供や妊娠授乳期の婦人、閉経後の女性などは、積極的にカルシウムを摂る必要が

あるといわれています。

また、カルシウムは骨粗鬆症の予防はもちろんのこと、アレルギー体質の改善やイライラや動脈硬化の

予防にもなると言われています。

また最近の研究では、「血圧が高い方がカルシウムを積極的に摂ると、血圧が正常に近づく」という

発表もされています。

毎日の健康を保つために、カルシウムを積極的に摂取することをお薦めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

せきや痰を止めるのに、ビワの種が有効です。

<作り方>

①ビワの種15個ほどを、割らずにそのまま水洗いする。

②600mlの水で45分くらい中火で煎じる。

③これを1日2~3回に分け、あたたかくして飲む。

その日のうちに飲みきりましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

黒豆の煮汁は、せき・のどの痛みに有効です。

<作り方>

一回量として、黒豆大さじ2杯(20g)を水からゆっくり煮て、煮汁を飲む。

このとき甘味はつけないか、ごく少量に。数日分を作りおいてもよいが、

薄味なので保存に注意を。

※おせち料理にあるような黒豆の甘煮の煮汁を利用してもよいが、糖分が

多いと乳酸が増えて疲労の原因になる。

<黒豆茶>

黒豆20gを中火で炒ってから、水300mlを加え、半量になるまで煎じる。

これを1日量として、そのまま、あるいは独自のにおいが気になるときは、

黒砂糖を少々加えるか、ほうじ茶で割って飲む。

     ~薬剤師 鳥居英勝~

せきや声枯れには、レンコン湯が効きます。

〔作り方〕

①生のレンコンを、皮や節をそのままにしてすりおろし、ガーゼなどでしぼる。

②お湯で2~3倍に薄め、1日2~3回飲む。

※せきが強いときや発熱を伴うとき、喘息や百日咳など特に強いせきには、

 ショウガをすりおろして加えた「ショウガレンコン湯」がおすすめです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

家庭でも気軽に使える生薬とその薬効を紹介します。

普段の食生活の中に上手に取り入れると良いでしょう。

〔辛開類〕桂皮(けいひ・・・シナモン)、紫蘇、生姜

  からだの表面を開いて、冷えやウィルスなどの外邪を追い出す作用をもつ生薬です。

  ピリッツとした辛味が特徴で、風邪の初期や冷えなどに使います。

〔温中類〕生姜、山椒、ウイキョウ・・・フェンエル

  おなかを温めることで、からだ全体を冷えから守る作用があります。

  冷たいもののとりすぎによる腹痛や下痢、月経痛などにおすすめです。

〔収斂類〕烏梅、五味子

  酸味のあるもの。からだの表面を引き締めて、発汗によって体内のエネルギー(気)

  が不用意にもれるのを防ぐ作用があります。

  ※酸梅湯(さんめいたん)はこの類の代表例です。

〔活血類〕番紅花・・・サフラン、紅花・・・ベニバナ、らっきょう、韮花

  血のめぐりをよくする活血作用をもつ生薬です。

  月経痛や慢性的な肩こりに悩む人におすすめです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

婦人科系の症状によく使われる生薬に「当帰」があります。

血を補う作用とめぐらせる作用があり、月経痛にも即効性があります。

当帰はちょっと味にくせがあるため、料理には使いづらいのですが、

味の濃いソースに煎じ汁を加えると違和感なく摂ることが出来ます。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ハードな生活が続いていたり、なんとなく疲れやすくて元気が出ないときには、

もち米、ナツメ、ハスの実、小豆、ピーナッツ、クルミ、ゴマ、ヤマイモなど、からだを補う作用

のある食べ物をとりましょう。

早めに休むことも大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

目の疲れを日常的に感じている人は、かなりの数にのぼるはず。

目の疲れを長引かせないためには、目を適度に休ませることが何よりも大切です。

ふだんパソコンの画面をずっと見て仕事をしている人などは、特に注意が必要です。

目の疲れは、「肝」と深い関係にある症状です。そのため、食材としては、

肝の機能を養うレバー、菊花、クコの実、はぶ茶などがおすすめです。

これらの食材を上手に摂ることで、肝の気血をめぐらせる機能が働いて、

目に十分な栄養が行きわたり、目のしょぼしょぼ感、疲れやすい、かすみ目など

の症状がやわらぎます。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

なんとなく気持ちが落ち着かない、イライラするというときには、百合根が効果的です。

百合根はくせがなく、だれにでも好まれる食材です。

漢方薬としても、鎮静作用・肺を潤して咳を止めるなどの目的で使われます。

調理法を1つ紹介します。

水でもどしたナツメと百合根をやわらかくなるまで煮て、最後にハチミツで味付けをすると、

温かくても冷めてもおいしく食べられます。

       ~薬剤師 鳥居英勝~