乳幼児にみられる夏風邪の代表的なものです。
コクサッキーA群などのウイルスから起こります。

急に39度前後の熱がでて、のどの入り口(軟口蓋)に口内炎のようなヘルペス様小水疱ができるところからヘルパンギーナと命名されています。
熱は1~2日ほど続いて下がりますが、のどが痛むため、食べない、飲まない状態が5日ほど続く場合があります。

 潜伏期間:2~4日
 全経過 :1週間以内
 うつる期間:発症2~4日前から発症後10日位
 発疹  :すぐに破れて小さな潰瘍をつくる

〔ワンポイント〕
暑い季節ですから水分を十分摂るように気をつけてください。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

「甘いものは別腹」とよく言われますが、本当にそうかも知れません。

ラットの実験で、オレキシンが実際に、ラットの胃の収縮を活発にして、食道に近い部分が緩み、食べ物を受け入れる準備をすることがわかりました。

別腹とは「実際はまだ満腹でなかった」というだけでなく、おいしいデザートを見て、脳内でエンドルフィンやドーパミン、オレキシンが分泌され、満腹の胃に新たな空間が作られるのかも知れません。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

秋の終わりから冬にかけて流行する下痢症で、主に2歳未満の子供に感染します。
主な症状は、軽いせきなどの症状の後、水のような、または米のとぎ汁のような下痢がおこります。
嘔吐をともなうことが多く、食欲も低下して不機嫌になり、軽いかぜの症状がみられることもあります。
上腹部に強い痛みが出ることも特徴です。
合併症を起こさなければ嘔吐は平均3日間で治り、下痢は5~9日くらいで軽快してきます。

潜伏期間:5~7日
全経過 :5~7日

〔ワンポイント〕
水分を積極的に与えますが、嘔吐をともなう場合は最初の半日は控えて、嘔吐が減ってきたらイオン飲料などを少しずつこまめに与えます。
ぐったりしておしっこの量が減ってきたら、脱水症を起こしている可能性があるので点滴などの治療が必要です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

乳児期(生後2年以内)に多い病気で、ウイルスによる感染と考えられています。
急に39~40度の発熱ではじまり、ほかには特に症状はありませんが、3日ほどして熱が下がるとともに、はしかより薄い発疹が、まず体にあらわれ、首・顔・手足に広がることが多いようです。
この発疹は早ければ数時間、遅くとも2~3日で消え、あとも残りませんし、はしかのようにしばらく残る色素沈着もありません。

潜伏期間:5~15日
全経過 :4~7日

〔ワンポイント〕
この病気については特別の手当はいりません。
多少下痢をすることもありますが、特に手当てしなくても治って行きます。
発熱があるので水分をしっかり摂ることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

唾液には多くの酵素やホルモンが含まれています。

デンプン・脂肪の消化酵素、活性酸素を除去する酵素、抗菌作用のある酵素や、老化を防止するホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモン、男性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど・・・。

また、糖の代謝に必要なインスリンも唾液腺と相互作用をしています。
インスリンの分泌が少ない方は、よく噛むことで唾液が分泌されインスリンが分泌されることが分かっています。
インスリンが十分に出てもインスリンの効き目が悪いタイプの糖尿の方には、唾液腺ホルモンを服用すると効果的であるという臨床結果が出ています。

咀嚼の習慣をつけることは、安全性の高い糖尿病発生予防策になりますし、糖尿病予防だけでなく健康を保つための生活でのひと工夫になるでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

〔高める食品群〕
牛肉、豚肉、ハム、加工肉類(ベーコン、ソーセージなど)、魚介類(魚、エビ、カニ、カキなど)、アルコール、清涼飲料水

〔低下させる食事〕
牛乳、ヨーグルト、チーズ、コーヒー

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインには、食事療法として、
・摂取エネルギーの適正化
・プリン体の摂取制限
・アルコールの摂取制限
・十分な飲水
・尿アルカリ化食品の摂取
が記載されています。

また、痛風を発症させにくい生活習慣(HPFS)として、
・やせ(BMI21未満)
・体重減少(4.5kg以上)
・低プリン食:乳製品摂取
・ワイン:ワイングラス1杯
・コーヒー:1日4杯以上
が提唱されています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の時には、次の食べ物の摂取を控えましょう
・アルコール
・炭酸飲料
・食物繊維の多い食べ物
・酸の強い食べ物

また、消炎鎮痛剤の服用も出来るだけ避けたほうが安心です。

お医者さんから処方されたお薬は、用法用量を守って、決められた期間しっかりと服用し続けることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

湿疹・皮膚炎の外用薬には、症状を抑えるだけの非ステロイド性抗炎症外用剤と、炎症を引き起こす白血球の過剰な働きを抑えるステロイド外用薬とがあります。

小児は痒みを我慢できないので、書き壊しを予防する意味でも十分な効果が期待できるステロイド外用薬を使い、短期間で確実に治すことが重要です。

成人ではストロングのステロイド外用薬を第1選択薬として使いますが、赤ちゃんや乳幼児の皮膚は薬剤が浸透しやすくなっているので、ウィークやミディアムでもストロングと同等の効果が得られます。

赤ちゃんや乳幼児のかゆみの強い湿疹・皮膚炎の治療には、ウィーク~ミディアムのステロイド外用剤を使用すると良いでしょう。

※ストロング、ミディアム、ウィークいずれも使用期間は1週間以内、患部の面積は患者様の手のひら5枚までを目安にご使用下さい。
※1週間続けても改善が見られない、あるいは患部が手のひら5枚を越える広範囲の場合はセルフメディケーションの範疇を越えていますので医師の診察をおすすめします。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

毎年夏にプールでうつることが多いのでプール熱と呼ばれます。
正しい病名は「咽頭結膜熱」といって、プール以外でもうつります。

感染すると高熱が4~5日続き、目やのどが赤くなります。
症状は激しいのですが、特に合併症が起こることはなく、5~7日ほどで完全に治りますからそれほど心配な病気ではありません。

潜伏期間は5~7日ですから感染する機会があってから1週間を過ぎて何ともなければ、まず大丈夫ということになります。

 潜伏期間:5~7日
 全経過 :5~7日

〔ワンポイント〕
プールの水自体には消毒液が入っていますので問題ありませんが、プールの縁やはしご、取っ手などにはウイルスがいます。
感染を防ぐにはプールに入る前後にシャワーで体・手・目をよく洗うこと、タオルなどを共用しないことが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ハーブを主な目的別(効果別)に紹介します。

〔リラックス〕
オレンジピール・オレンジブロッサム・ラベンダー等

〔疲労回復・リフレッシュ〕
ローズマリー・ハイビスカス・レモンバーム(メリッサ)等

〔集中力を高める〕
セージ・タイム・ローズマリー等

〔不眠〕
カモミール・バレリアン(※薬効が強いので大量に飲んだり長期にわたって飲んだりするのはNG)・ラベンダー・リンデンフラワー等

〔炎症を抑える〕
リコリス・ルイボス等

〔解毒〕
ドクダミ・マジョラム等

〔風邪〕
エキナセア・ユーカリ・レモンバーベナ・ローズヒップ等

       ~薬剤師 鳥居英勝~