湿疹・皮膚炎の外用薬には、症状を抑えるだけの非ステロイド性抗炎症外用剤と、炎症を引き起こす白血球の過剰な働きを抑えるステロイド外用薬とがあります。

小児は痒みを我慢できないので、書き壊しを予防する意味でも十分な効果が期待できるステロイド外用薬を使い、短期間で確実に治すことが重要です。

成人ではストロングのステロイド外用薬を第1選択薬として使いますが、赤ちゃんや乳幼児の皮膚は薬剤が浸透しやすくなっているので、ウィークやミディアムでもストロングと同等の効果が得られます。

赤ちゃんや乳幼児のかゆみの強い湿疹・皮膚炎の治療には、ウィーク~ミディアムのステロイド外用剤を使用すると良いでしょう。

※ストロング、ミディアム、ウィークいずれも使用期間は1週間以内、患部の面積は患者様の手のひら5枚までを目安にご使用下さい。
※1週間続けても改善が見られない、あるいは患部が手のひら5枚を越える広範囲の場合はセルフメディケーションの範疇を越えていますので医師の診察をおすすめします。

       ~薬剤師 鳥居英勝~