お薬は正しく使えば“クスリ”ですが、使い方を誤ると“リスク”が生じます。                               リスクを回避するために、薬局でお薬を購入する時に薬剤師に伝えて頂きたいことをまとめてみます。

1.薬を必要としている人:                                                           ①子ども・高齢者の場合は、その年齢                                                    ②妊娠中・授乳中であれば、その旨を

2.具体的な症状:とくにつらい症状、いつごろからみられたかなど

3.普段の対処法:OTC医薬品で対処しているときは、具体的な商品名

4.現在の症状以外で、治療している疾患、服用している薬剤、摂取しているサプリメント

5.副作用の経験の有無:ある場合は、いつごろ、どんな薬で、どんな症状がみられたか

6.薬や食べ物などに対するアレルギー:ある場合は、具体的な薬剤名・食品名

7.口にすることが多い嗜好品(コーヒー、たばこ、アルコールなど)や飲食物

8.OTC医薬品についての希望:                                                         剤形(錠剤、粉、液体など)、服用回数(1日2回、1日1回など)、水なしでものめるもの、                      眠くならないもの、価格など。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

pic_0160春の七草を、すべてご存知でしょうか?                                                 『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ』━これが春の七草です。                   このうち、“なずな”はカブ、“ごぎょう”はハハコグサ、“はこべら”はハコベ、“ほとけのざ”はタビラコ、             “すずしろ”はダイコンとされ、これらを正月7日、おかゆに入れて食べる習俗が全国に残っています。

七草の種類は時代や地域によっても異なり、雪の多い地方では栗、串柿、ニンジン、ゴボウ、タラの芽             などを用いることもあります。

おかゆも七草も、胃腸にやさしい食べ物。この時期に『七草がゆ』を食べる習俗には、ちゃんと理由があります。       忘年会や新年会などの集まりが続く年末年始の後は、食べ過ぎ・飲み過ぎで疲れた胃腸をいたわり、休ませ         るという、生活に根付いた昔からの知恵というわけです。

弱った胃を胃腸薬でケアするのはもちろんですが、やさしい味わいの七草がゆを作って、家族みんなで囲んで        みてはいかがでしょうか?                                                          正月7日の七草がゆは、疲れた胃腸への思いやりです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

謹賀新年 21/1/1

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明けましておめでとうございます。

私共は、今年も皆様の健康のお役に立てるよう、より一層頑張って参ります。

本年も変わらぬご愛顧の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

仕事中、一般的なヘアスプレーに含まれる化学物質にさらされた母親では、出産した男児に                    尿道の開口位置の異常が現れやすいことが新たに報告されています。

香水やネイルケア製品、ヘアケア製品などの多くにはフタル酸と呼ばれる化学物質が含まれています。             スタイリストや美容師、分析化学者、製薬担当者をはじめ、フタル酸に接触する機会の多い職業に就く              母親から生まれた男児は、尿道下裂として知られる先天欠損のリスクが2~3倍高まっているとのこと。              ※フタル酸やその代謝物は、男児における異常(尿道下裂を含む)との関連が以前より指摘されています。

また、妊娠して最初の3ヶ月に葉酸のサプリメントを摂取した母親は、男児の尿道下裂のリスクを36%低下           させることも報告されています。                                                         ※葉酸は、胎児の正常な発達に必要な栄養素で、妊婦は積極的に摂取すると良いとされています。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

寒い季節になると、多くのお年寄りは、乾燥による皮膚のかゆみに悩まされます。                          加齢に伴ってホルモンの分泌のバランスが崩れることや、皮膚自体の老化などの要因によって、                 乾皮症を起こしてしまうのです。

皮膚が乾燥してカサカサになり、かくと白くなってはがれ落ちるのが、一般的な症状。                        繰り返しかくことで出血したり、かゆみが一層ひどくなる悪循環に陥ります。                              眠れないほどのかゆみに悩まされることも。特に入浴後は、身体が温まって血行がよくなるため、                 かゆみが激しくなります。

かゆくても、かきむしらずにじっとガマンし、すぐに保湿剤と痒み止めが配合されたクリームやローションを             塗りましょう。                                                                   お年寄りは背中や肩、腰の後ろ側などには手が届きにくいので、家族が手伝い、カサカサ部分の全体に             広がるよう、ていねいに塗ってあげましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

あっという間に今年も歳の瀬。毎年11月になるとお客様にカレンダーを差し上げているのですが、その中で人気あるカレンダーをご紹介します。

これは日めくりカレンダー。作りはじめたのは50年位前からで、その年年の旬の女優さんが『顔』に。来年は小倉優子さんです。

『ボケ防止に良いわ』、『今日の一言が良いのよね』など、長くお使いの方からお喜び頂いております。今回用意した分も、残りわずかになりました。

右下にあるのは一年分カレンダー。                                                        やはり何十年も前から毎年作っています。

竹風素材に日本画がデザインされており、壁にかけておくとちょっとした絵画のような趣があります。                  日めくりカレンダーと並んで、とても人気のあるカレンダーです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

屠蘇散は、古くからお正月に飲まれている『お屠蘇』を作るのに使います。

元旦から3日あるいは5日間、お屠蘇を飲む習わしは、昔から今日まで伝えられております。                    これは、新しい年の出発に当たって、新陳代謝の滞りを清掃し、身体を清健にして長寿をはかる                  という意味のもの。

お屠蘇の作り方は簡単で、山椒の果皮、みかんの皮、桔梗の根、浜防風、桂皮、おけらの茎葉から               成る屠蘇散を、清酒にひたして一晩おくだけ。                                               お好みに応じてミリンを入れると味が良くのみ易くなります。

お屠蘇をのむ習慣は、薬を飲むことが出来ない人には知らず知らず薬に親しませる助けとなり、                  さらに体質改善によって『病、未だ病まざるうちに是を治す』という精神の教えにも役立つでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

12月は忘年会シーズン。飲み過ぎがいけないことは分かっていても、連日ついつい度が過ぎて                  しまうものです。                                                                 適量のアルコールは血液の循環を良くするため、お肌の新陳代謝を高めます。友達との楽しい                  お酒はストレス発散にもなりますから、イライラが原因のお肌のトラブルにも効果的かもしれません。                ただ、お酒を飲むと皮脂の分泌が活発になるので、いつも以上のお手入れを心がけましょう。

この時期でお酒で注意したいのは、短時間に多量のアルコールを摂取することによる、急性アルコール中毒です。       飲み始めて1時間以内で日本酒を一升瓶1本、またはビール10本以上程度を飲酒し、意識を失うほどの泥酔状態        となった場合は、急性アルコール中毒が疑われます。                                           この場合は命にかかわりますので、すぐに救急車を呼んでください。

翌日に酔いを残さないためは、飲む前に『アミノ酸製剤』の栄養剤を服用すると効果的です。                    アルコールの代謝が良くなり、二日酔いの予防になります。                                       また、飲んだ翌日におなかがポチャポチャしがちな方は、『五苓黄解湯』などの漢方薬を服用                    すると良いでしょう。水はけが良くなり、胃腸がスッキリします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

厚生労働省の定める1人1日当たりの食物繊維摂取目標量は20g。                                  でも、実際の平均摂取量は15g程度だといいます。つまり『5g』不足。                                便秘予防やダイエット、高脂血症予防など、食物繊維のもたらす健康作用は広く知られています。                  それにもかかわらず、摂取量は年々減少傾向にあるとのこと。                                      そこで、健康のために毎日『プラス5g』を目指してみてはいかかでしょうか。

食物繊維量を増やすポイントとしては、まず、ご飯を白米でなく玄米や麦ご飯に変えましょう。                     そして、豆類・キノコ類・イモ類を食事に取り入れること。                                         また、干しシイタケ・干し柿・干しイモなどの『乾物』を積極的に活用するといいようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

コーヒーには、色々な効果があるようです。                                                 最も特徴的な成分は、カフェインです。カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や                  尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも『自律神経の働きを高める』、               『集中力を高め作業能力を向上させる』、『運動能力を向上させる』など、様々な効果が明らかに                  なっています。

コーヒーの健康効果についての研究報告をご紹介します。

朝が弱い方に                                                                  コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くして                  くれるため、朝が苦手な低血圧の方も、体を動かしやすくなる効果を得ることができます。                      それでは高血圧の人に悪いかというとそうではありません。コーヒーは毛細血管の拡張作用で                  末端の血管を開かせ、やはり血流をよくして、高血圧の人には血圧を下げる働きをするのです。                   ※コーヒーには眠気覚ましなどの効果と、気分をリラックスさせる効果とがあります。この相反する                  2つの効果は、興奮時に働く交感神経と鎮静時に働く副交感神経によってコントロールされており、                  コーヒーには両方を活性化させる働きがあると考えられます。                                        その2つの神経の活性化レベルについて詳しく調べたところ、コーヒーを飲んだ後は副交感神経                   に支配される部分がより活性化することが明らかになっています。

ストレスに                                                                     コーヒーに含まれるカフェインとコーヒーの香りには、強いリラックス効果があることがわかっています。 

生活習慣病に                                                                  コーヒーの成分であるクロロゲン酸が効果的に血糖値を抑制するという結果が得られています。                  また、週5回以上コーヒーを飲むと、週1回未満の人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが約半分              だったという結果が出ています。                                                       ちなみに、紅茶やウーロン茶ではこうした傾向は見られなかったと報告されています。

カフェイン入りとカフェインレスの2種類のコーヒーについて、自律神経の働きにどう作用するかを調べた                    ところ、コーヒーに特有の香り成分や苦味物質に、総自律神経活動を高める効果があるのではないかと             いう結果が得られました。                                                           同時に、カフェイン入り、カフェインレスとも、顕著に脂肪代謝を高めることが認められています。

※妊娠されている方は、カフェイン100mg(できたら50mg)以下に抑えるのが良いと言われています。              また、胃が弱い方や荒れている方は、空腹時の飲用は避けたほうが良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~