» 2016 » 3 月のブログ記事

経験したことがある方ならお分かりかと思いますが、両鼻が詰まってしまうと相当つらいものです。

呼吸がつらいのは当たり前ですが、飲み込むのも大変になり無理に飲み込もうとすると耳に抜ける。鼻をかんでも鼻水は通らないし、無理にかもうとするとこれもまた耳に抜ける。これが続いたら中耳炎になるだろうな~と思ってしまいます。

こんな時の応急処置をご紹介します。①まず、綿棒を用意します。②それを、鼻の中に差し込みます。③鼻の骨のちょっと奥あたりまで差し込んだところで、顔の外側に向けてこちょこちょします。④そうすると、必ずくしゃみが出ます。⑤2~4を反対の鼻でも行います。

⇒するとくしゃみによって交感神経が緊張するのか、鼻粘膜が一時的に収縮して、鼻水が出て、少なくとも数十秒間は鼻が通ります。

⇒鼻が通ったその隙に、点鼻薬を両鼻に使用します。そうすると、うれしいことに2~3時間は鼻が通ります。

今年強烈な花粉症に見舞われている私が、100%の確率で成功した方法です。ポイントは『くしゃみが出るこちょこちょ部位を探し当てること』。万人に向くかどうかわかりませんが、万が一のときに試してみてください。くれぐれも鼻の奥を傷つけないようにご注意を。

~薬剤師 鳥居英勝~

今年の受験シーズンも山場を過ぎました。受験生はもちろんですが、親御さんも体調管理の面などで大変だったことと思います。

受験生にとって風邪・インフルエンザ・胃腸炎などの感染症に注意がいるのはもちろんですが、この時期もっとこわいのは花粉症ではないでしょうか。

眼の痒みや、鼻水鼻詰まりで集中できなかったり、症状を抑えるための内服薬で眠くなってしまって勉強がはかどらないなど、受験生にとっては要注意です。ましてや試験日当日の天気が快晴高温だったりしたら大変なことになりかねません。

予防のために処方薬の抗アレルギー剤を飲ませたいけれど、通院先で他の感染症にかかるのが心配で・・・などという声も聞かれます。

そこで、安全で有効な花粉症対策のために、とても良い漢方薬があります。それは、『金竜』という漢方薬です。

小青龍湯、葛根湯加川キュウ辛夷、辛い清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯、苓甘姜味辛夏仁湯など、鼻炎に効果のある漢方薬は色々あります。花粉症に対しては、その中で小青龍湯が最も多く使われているかもしれません。お医者さんの処方薬としてもその傾向がみられます。

金竜は、小青龍湯に石膏という生薬を加味して、より炎症を和らげる作用を高めた方剤です。鼻水、鼻詰まり、眼の痒みの予防と緩和に有効です。

2歳のお子様から服用できて、長く飲んでも安心。そして、比較的証を選ばずに広く使うことができる方剤です。※医療用のエキス剤にはない方剤です。

1月位から飲んでおくと、本格的な花粉症シーズンが楽に過ごせると思いますよ。

~薬剤師 鳥居英勝~

トマト・ほうれん草・なす・タケノコにはヒスタミンが、バナナ・キウイ・パイナップルにはセロトニンが多く含まれています。

ヒスタミンとセロトニンは化学伝達物質で、花粉症の症状をひどくする原因になります。花粉症が心配な方はできるだけ避けた方が良いようです。※加熱すればOKと言われています。

毎朝バナナ入り自家製スムージーを飲んでいるのですが、今は別の果物に切り替えています。

~薬剤師 鳥居英勝~

気圧や気温が大きく変化したあとは、その日を入れて1~3日以内に歯周病が悪化するということがわかっています。

気候の変化の条件を細かくみると、『1時間ごとの気圧が急激に低下した日の2日後』と『1時間ごとの気温の上昇が大きかった日の翌日』に発症するケースが多かったとのこと。

理由として、気圧や気温の変化が、自律神経やホルモン分泌、循環器系に影響したり、歯周病の原因細菌の増殖に関与するなどして、慢性歯周炎の急激な悪化を引き起こす可能性があると考えられているようです。

そういえば、ある歯医者さんから『抗生剤は3日目から効きはじめる』と教わったことがあります。良くも悪くも、歯周炎は『刺激を受けてから数日後に変化があらわれる』ものなのかも知れません。

~薬剤師 鳥居英勝~