» 2014 » 5 月のブログ記事

今日の下野新聞・くらし面に、興味深い記事が載っています。

『乳幼児にビタミンD欠乏症が増加している。理由は、母乳栄養の過度の推奨、日光浴不足、食べ物の問題。』というものです。理由の詳細は・・・

母乳栄養:母乳を与えることは、免疫を高めたり母子の絆を強めたりと優れた点が多い反面、ビタミンDの含有量が人工のミルクに比べ格段に少ないという短所がある。

日光浴不足:ビタミンDは、日光を浴びることにより皮膚でも合成されるが、震災以降外遊びを嫌ったり、皮膚がん・しわ・しみになるのを気にして日に当たる時間が減っている。※関東では、夏は1日10~15分、冬は1時間程度を目安に日光浴を行うことが望ましい。

食べ物の問題:放射性物質を気にして、ビタミンDが豊富に含まれるキノコや魚の摂取を制限していること。アトピーで卵や魚を制限している子供はより注意が必要。

ビタミンDは、食事で摂取したカルシウムが小腸で吸収されるのを促進したり、いったん腎臓を通過したカルシウムの再吸収を促すことに欠かせない栄養素です。そのため、ビタミンDの欠乏は血液中のカルシウム濃度の低下を招きます。そして、1歳未満の乳児では、全身性のけいれんや、頭がい骨の軟化などの症状が現れる『ビタミンD欠乏性低カルシウム血症』の発症に、1歳過ぎの乳児では、O脚や低身長などが特徴の『ビタミンD欠乏性くる病』を発症することになりかねません。

ただ、これらの病気は適度な日光浴や食事、人工ミルクからの積極的なビタミンD摂取を心掛ければ予防できると記事では締めくくっています。

~薬剤師 鳥居英勝~

今日から5月です。先月の今頃は、消費増税と診療報酬改定の対応に追われていましたが、あっという間に1か月経ったな~という感じです。

さて、5月といえば『気』のトラブルに注意しないといけません。具体的には、気の滞りによる『気分の落ち込み』。これを放っておくと、様々なトラブルにつながりかねません。

気が滞る主な原因はストレスです。特に長時間続くストレスは良くありません。仕事で忙しかったり、考え込んだりする場合には、10分毎に深呼吸するなどして一息入れると良いと言われています。

また、気圧の変動による自律神経のアンバランスが起きやすいのもこの時期の特徴です。交感神経と副交感神経の不調は万病の元。

自律神経のバランスを整えるコツは、『夜は十分寝て、朝はパキッと起きる』こと。朝エンジンがかかりにくい方は、目覚めの熱いシャワーが効果的です。否応なしに交感神経が立ち上がってくれます。

~薬剤師 鳥居英勝~