» 2014 » 3 月のブログ記事

全く私的な話で恐縮です。

物置を整理していたら、古い資料が出てきました。何かというと、昭和47年に当店にて開催した『赤ちゃん栄養相談会のご案内』。丁度私が産まれた年のものです。私が産まれた頃に、両親もこのような取り組みをして頑張っていたんだな~という感慨を覚えます。

そして今、私も子供を育てながら『子宝相談』を妻と一緒に頑張っています。子供の発育、その子供が元気に生まれるようにと、いつの時代も親が子を持つ頃に大事だと考えることは同じなんだな~と思います。

話は変わりますが、一昨日長男の卒園式がありました。初めての子ということもあり感慨ひとしおです。夜はお別れ会。みんなで集まれるのが最後だとわかっているのかいないのか、子供たちは大興奮。

走り回る子供たちをながめながら、『話すこともできない小さい内から、時に大はしゃぎする子供たちの安全を守り、心と身体をはぐくませる仕事をされている先生方の大変さ』にあらためて気付き、感謝の念を強くしました。

お世話になった保育園で大事にされている考えの一つに、『子育ては人生最大の仕事です。そして、こんなに楽しいことはないのです。』ということがあります。全くその通りだな~と思っています。

私は子宝相談をさせて頂いております。私もそうでしたが、子を持ちたい大人にとって、子を授かることは何よりも幸せなことです。子供を授かること、子育て、共に人の人生に大きく関わることです。そのお手伝いをさせて頂いていることに、改めて喜びと責任を感じております。

~薬剤師 鳥居英勝~

明日4月1日より消費税率が8%になります。当店では、それに伴いまして4月1日開店時より次のように対応させていただきます。

『課税対象商品については消費税8%』『商品のラベルは税抜き価格表示、消費税分はレジにて清算』『レシートの記載は商品価格+消費税分=領収価格にて表示』

どうぞよろしくお願いいたします。

~鳥居 英勝~

昨日来、二酸化塩素製剤のことがニュースになっています。内容を要約すると、『抗ウィルス作用をうたった二酸化塩素製剤には、空間を除菌する働きは確証されていない』とのこと。

二酸化塩素は、インフルエンザなどのウィルスを酸化還元反応によってやっつけることがわかっています。また、花粉に対しても同じように酸化還元反応で破壊するといわれています。製剤としては、スプレーして部屋中に噴霧するもの、部屋置きで自然に気化させるもの、マスクに噴霧するもの、胸ポケットに引っ掛けておくものなど、色々なタイプの製品が販売されています。

今回の報道からは、『二酸化塩素には、ダイレクトにウィルスに触れさせればやっつける作用があることは確証されている。ただし、空間中に放出された場合には、どれだけ空間中のウィルスをやっつけられるかは未知数である。』というのが現在の考え方であると読み取ることができます。

今後メーカーさんには、どのような条件で使用すれば確実に有効であり、どのような条件で使用すると効果が薄くなるのかを検証されることを期待しています。

~鳥居 英勝~

昨日このブログで、『五行の概念からすると、春は怒りっぽくなりやすい季節である』ことをご紹介しました。五行では、感情の他にも五臓六腑、色、体の部位、味などを季節と関連づけています。それに従って、春について身体に関わるところをもう少し詳しくみていくと・・・

『春は肝胆・青・筋・爪・眼・酸などと関係が深い』ということができます。

これによれば、『春は筋成長し、爪がのび、眼の働きが良くなるのにいい季節である。ただしこの時期に養生を怠ると、それらのトラブルを起こしやすい。』ということになります。

この時期の養生法としては、第一に『血を養う』ことが大事になります。※肝は血を蔵する器官であり、血を十分に宿すことができれば、筋肉・爪・眼にたっぷり栄養が届き、それらが順調に成長するとの考えから。

また、春の五味である『酸』のもの、すなわちすっぱいものを食べることも肝の働きを整え、筋をやわらかくのびやかにするのに役立つといわれています。

☆東洋医学では、整体観念といって、人間を自然界の一部と考え、生命活動や身体の部位を、自然界と関連づけて考えます。五行は、これをわかりやすく整理したものです。これは長い時間をかけて自然現象と生命活動を観察して得られた経験則であり、理解しておくと一年を上手に過ごすのに役立ちます。

~鳥居 英勝~

先日このブログで、東洋医学には五行という概念があって、それに基づいて考えると感情と五臓は関連していることをご紹介しました。実は、『季節』も五行(木火土金水)のどこかに分類されます。

とうことは、季節と五臓と感情は関連している。さらに言えば、『それぞれの季節には感じやすい感情がある』ということができます。具体的には・・・

春=木→肝→怒 夏=火→心→喜、盛夏(夏の真っ盛りから終わり)=土→脾→思、 秋=金→肺→悲、 冬=水→腎→恐。

桜がいつ開花してもおかしくない今は、春真っ盛りです。東洋医学的には、この時期は、生きものは『怒』に注意する必要があります。このところ、何となくイライラしてしまう、ちょっとしたことで怒りが爆発してしまうなど、心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

人間も自然界の一部であるという整体観念からいえば、春のこの時期に怒りっぽくなることはしょうがないことです。むしろそれを踏まえて、感情を上手にコントロールすることが、春を気持ちよく過ごすためには大切であるといえるでしょう。

☆この時期怒りっぽくなるのは、三寒四温といわれるように天気がめまぐるしく変わり、気圧や温度の変化の激しさが自律神経を乱していることが生理的な一因かもしれません☆

~薬剤師 鳥居英勝~

漢方薬とはりきゅう治療で、妊娠力はグーンとアップします。『子宝漢方相談』では、これまでに多くの方にお喜びいただいております。本当にありがとうございます。

身体づくりから始まり、妊娠、出産。その後はママもお子様も元気な毎日をお過ごしになる。私どにとってこんなにうれしいことはありません。大きな喜びを感じながら、かつ責任感をもって取り組ませていただいております。

子宝漢方相談では、これまでの経過やお体の調子などを詳しくお聞きし、『お体の状態を正確に把握すること』がとても大切になります。そのため、初めてのご相談の際には、お時間をいただいてじっくりお話をお聞きしております。

ご相談は随時お受けいたしておりますが、初めてのご相談の方はできるだけ予めお電話いただき、日時の調整をさせていただけると助かります(Tel0289-62-3246)。☆鳥居英勝(1995年薬剤師資格取得・2001年国際認定中医師資格取得)と鳥居安奈(鍼灸師)の2人体制でご相談させていただいております☆

~鳥居英勝~

全国野菜摂取量調査によると、栃木県民の野菜摂取レベルは・・・

男性9位(324g) 女性12位(303g)となっています。

健康な生活を送るには、1日350g以上(内緑黄色野菜が120g)の野菜摂取がすすめられています。意外なことにいろいろな野菜の産地である栃木県でも、野菜不足になっているんですね。

小さい子供でも花粉症を発症する時代です。花粉症、身体のかゆみなど、アレルギー体質に由来する症状が出ていると、集中力も続かず発育上問題が発生しないとも限りません。小さい子供を持つ親として、このような時代に子供に何をしてあげるべきかを改めて考えさせられます。

直接的に手をかけてあげられることとして、私は「食べ物の工夫」があると思います。

アレルギーは体液が酸性に傾くとひどくなり、アルカリ性に傾くと改善するといわれています。一般的に青い野菜やカルシウムは、身体をアルカリ化することが知られています。緑黄色野菜や、カルシウムをはじめとしてミネラルを多く含む海藻などは、液性を整えるのにとても良いでしょう。

逆に、甘すぎるもの、脂もの、牛乳、トランス脂肪酸を含むジャンクフードなどは、身体を酸性に傾けることがわかっています。トランス脂肪酸にいたっては、体内に蓄積し、それ自体が酸化されて動脈硬化の原因になるといわれていますので注意が必要です。

まさに花粉症真っ盛りの今、栃木県民は野菜が足りていないという記事を目にして、改めて食養生の大切さを感じました。

~薬剤師 鳥居英勝~

いよいよ本格的な花粉症シーズンです。くしゃみで目が覚める方も多いのではないでしょうか?

花粉をブロックするグッズとして、まずマスク・花粉症用メガネがあります。ただ、これらは見た目が気になったり化粧がついたりと使いにくことも。

他に、鼻の穴の中にクリーム状のワセリンの様なものを塗って吸着させるものや、電荷を帯びた軟膏を鼻の周りに塗って鼻に入り込もうとする花粉をはじき飛ばすか吸着させて鼻の穴に入り込まなくするものもあります。これも、人によってはベタつくのが気になるとのこと。

そこで、ここ1~2年注目されているのは、二酸化塩素製剤です。二酸化塩素は、インフルエンザなど空気中のウィルスをやっつけることで知られており、胸ポケットにつけたり、部屋置きのスプレーなどの形で商品化されています。

この二酸化塩素には、「酸化還元反応によって花粉を破壊して、無害化する」作用があることがわかっています。胸ポケットに名札のようにつけておくだけで、ある程度顔周辺の花粉をやっつけることができるようです。インフルエンザはピークを過ぎましたが、花粉症の方にとっては花粉症対策としてももうしばらく役に立ちそうです。

~薬剤師 鳥居英勝~

昨日、「低体重児=先天の精不足(腎精不足)→腎虚であり、この場合後天の精を補う必要がある。そのカギは補脾にある。」ことを述べました。実際には、生まれながらに腎虚であり、あわせて脾虚であることもみられます。子供にみられる腎虚・脾虚の特徴は、

腎虚:発育が遅い、脳の発達が悪い、髪や歯の成長が遅いなど

脾虚:手足が細い、消化器系が弱いなど

この場合の対応としては、まず毎日の栄養を充実させることが大切だと思います。脾虚体質ですと、消化器系が弱くて消化吸収が悪いことが考えられますので、バランスよく吸収が良いことに注意する必要があります。冷たいものの取りすぎは良くありません。小さいうちからこのことに注意しておけば、自然と後天の精が養われ、脾も充実してきます。そして、不足している先天の精(腎精)を支えることにつながります。

また、人参を主にした漢方薬は脾を丈夫にします。アミノ酸製剤も直接栄養になるし、身体を充実させるのに役立ちます。これらを上手に取り入れると良いでしょう。

毎日の養生を続けていけば、生まれたときに腎虚と脾虚があっても、自然に順調に成長してくれるはずです。

~薬剤師 鳥居英勝~

低体重児(未熟児)が増えているようです。食糧難の時代ならともかく、飽食といわれるほど栄養状態がいい現代なのにどうしてなのでしょう?

出産の高齢化、若い時代の内外からの冷えによる身体の虚弱、過度なダイエットによる体力の不足などが、原因として考えられるでしょうか?

東洋医学的には、低体重児は先天の精不足と考えます。(先天の精とは、生まれもって両親から授かり、受け継いだもの)。この先天の精は、生まれた後に高めることはできません。

先天の精が不足していることは=腎精が不足している→腎虚であると考えます。※腎虚には、先天の精が不足している場合と、加齢や栄養失調などによって腎が虚してなる場合とがあります。

腎虚体質の特徴としては、白髪になる・髪が抜ける・歯が弱い・腰が弱い・精力が弱いなどがあります。また、腎虚は腎陽虚・腎陰虚などに分類でき、それぞれに特徴的な症状があります。

先天の精は、生まれた後に補うことはできませんが、この場合ほぼ間違いなく腎虚であるので、日々腎を補っていけば体質的に弱いところをカバーできるかもしれません。黒い色の食べ物には、腎を補う働きがあるとされています。例えば黒ゴマ、黒砂糖など。

また、人間の元気(=生命力)は、先天の精+後天の精によって構成されていると考えるので、先天の精が不足している場合、後天の精を補っていくことが丈夫な身体を造り、元気で過ごすためのカギになります。後天の精を補うとは、すなわち良い栄養を十分に摂ること。そのためには、消化器系を司る脾を強くする必要があります。

ここで、感情とのつながりを考えてみます。腎=恐れですので、真っ正直にとらえると、低体重児=怖がり、臆病になりやすいといえてしまいます。生まれたとき小さかった子は、黒いものを食べるよう心掛けると良いかもしれません。

また、脾=思うです。もともと腎が弱くがために身体を強くしよいと思い、脾を補うよう心掛ければ、結果としてよく考える子に育つかもしれません。脾を補うのに良い食べものとして、第一に山芋があげられます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~