» 2011 » 5 月 » 30のブログ記事

健康意識の高い『スーパーヘルス層』と意識の低い『無頓着層』。この二極化の傾向がくっきりしているようです。

健康な生活を目指す上で『正しい食事』は基本中の基本ですが、環境汚染や食の工業化が進み、さまざまなストレスに囲まれた現代社会では、プラスアルファの対策、特に質の高いサプリメントの活用は絶対不可欠です。

3月11日の東日本大震災を境に、ただでさえ環境汚染の問題が深刻になっている現代社会に、放射性物質という非常にやっかいなものが、また新たに追加されました。汚染源は水や土壌、食べ物、空気と広範囲に及び、それらを通じてさまざまな種類の放射性物質が私たちの体内に侵入してきます。このことにより、これまでの有害物質にはない、“内部被曝”という新たな健康被害のリスクが生み出され、私たちはこのリスクにも対処しなければならなくなってしまいました。

このような状況の下で、これまでのように『それなりの食事』・・・過度に精製・加工されていて、添加物や有害物質だらけで、細胞が正しく機能するために必要な栄養素が極端に少ない・・・を摂り続け、さらにサプリメントの選び方や摂り方も適切でないと、心身へのダメージはこれまで以上にひどくなると考えられます。

日本に住む私たちは今こそ、一人ひとりが置かれた状況を客観的に認識し、自分の命は自分で守るの精神で、気持ちを新たに生活して行くべきではないでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

天然(天然型)のサプリメントと合成サプリメントの違いは『吸収率』。

合成のものは、石油から作られるもの、でんぷんを材料に発酵や添加などの過程を経て作り出されるもの(ビタミンC)、アルコールや油に近い物質を縮合させたり、反応させる過程から生成されるもの(ビタミンA)、などがあり、安価で大量に作ることができます(主に医薬品)。それらは人工のものなので成分がこわれやすいため、化学的に安定した分子構造に組み替えて製品化されています。そのため、人間の細胞になじみにくい(『ビタミン』と『細胞』は『鍵』と『鍵穴』の関係)というわけです。また分子自体が合成の方が吸収しづらいという面もあります。コンビニやドラッグストアで安いサプリメントがありますが、合成のものがほとんどです。(ただ上記の説明のようにすべてが石油由来というわけではありません。)

また、野菜や天然型のサプリメントから栄養素を摂取する場合、その働きを強化し助ける成分も同時に含まれています。たとえば天然のビタミンCは『ビタミンC複合体』と言うこともでき、バイオフラボノイド(ビタミンP)という成分も含まれています。これは吸収を促進させるはたらきと、還元作用(酸化の反対)を行って酸化されたビタミンCを元に戻してくれる働きもあります。ビタミンCがもう一度働けるようになるという事です。これは天然型ゆえの特徴です。

また、合成のビタミンにはD型というものがあり(天然はL型)、これは左手用のグラブに右手が収まらないように細胞にうまく適応できないという説があります。この論は比較的説得力があり、複雑な構造のビタミンほどその傾向は強いです。

それだけではなく、たとえば合成のビタミンCの場合、尿排泄の際『シュウ酸』を作りやすくします。これはカルシウムと結合して結石の原因となります。吸収率の差だけでなく、合成のものの場合このように好ましくない副作用がみられるものもあります。

毎日定期的に摂るものとして、天然(天然型)を選ぶことをおすすめします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~