» 2008 » 1 月のブログ記事

不眠には色々なタイプがあります
・布団に入ってもなかなか寝付けない
・少しの物音ですぐ目が覚める
・たっぷり寝たのに寝た気がしない
・朝早く目が覚め、まだ眠りたいのに眠れない
・神経が高ぶって眠れない
・気分がふさいで眠れない
など

それぞれのタイプに応じたお薬があります
・寝つきが悪い 眠りが浅い
  →ジフェンヒドラミン塩酸塩製剤
・気分が高ぶっている 神経が高ぶっている
  →抑肝散加芍薬黄連水製乾燥エキス
・心身が疲れ、弱っている
  →酸棗仁湯
その他、タイプに応じて漢方薬を服用することで良い睡眠が得られます。
また、ギャバ(γーアミノ酪酸)などの健康食品も不眠の解消に役立ちます。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

貧血はダイエットの大敵です。
その理由は・・・
鉄が少なくなるとヘモグロビンが減り、酸素を全身に配れなくなり酸欠状態になる。
→細胞に酸素が行き渡らなくなる
 →細胞は酸素がこないので働けなくなり、脂肪細胞は燃えなくなる
  →運動しても動悸・息切れで続かなくなり、代謝が悪くなり脂肪がたまりやすくなる。

貧血にならないためには、『鉄分をきちんと摂取すること』が鉄則です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

不眠の原因
①生活パターンの変化
②高齢になり体が必要とする睡眠量が減ったり、体内時計の周期が短くなること
③薬やカフェインなどの飲食物の影響
④ストレスなどの心理的な原因
⑤体の痛みなどの身体的な原因
⑥夜間頻尿や睡眠時無呼吸症候群のような不眠の原因になる病気がある場合

睡眠障害対処12の指針
①睡眠時間は人それぞれ。日中の眠気で困らなければ十分
~睡眠の長い人、短い人、季節でも変化する、8時間にこだわらない、歳をとると必要な睡眠時間は短くなる~
②刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
~就寝前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける。軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニング~
③眠たくなってから床に就く・・・就床時刻にこだわりすぎない
~眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝付きを悪くする~
④同じ時刻に毎日起床
~早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる。日曜に遅くまで床ですごすと、月曜の朝が辛くなる。~
⑤光の利用でよい睡眠
~目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオンする。夜は明るすぎない照明を~
⑥規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
~朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く。運動習慣は熟睡を促進~
⑦昼寝をするなら、15時前の20~30分
~長い昼寝はかえってぼんやりのもと。夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響~
⑧眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
~寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る~
⑨睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
~背景に睡眠の病気。専門治療が必要~
⑩十分眠っても日中の眠気が強い時は専門医に
~長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談。車の運転に注意~
⑪睡眠薬代わりの飲酒は不眠のもと
~睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる~
⑫睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安心
~一定時刻に服用し就床。アルコールとの併用をしない~

 厚生労働省 睡眠障害の診断治療ガイドラインより

       ~薬剤師 鳥居英勝~

生活習慣病予防の決め手はストレス対策です。
主に生活習慣が基であるストレスが、生活習慣病(とくに食習慣)の偏りをもたらし、肥満や生活習慣病を生み出します。

川の流れにたとえると・・・
 源流:職場・家庭でのストレス
 上流:食生活の偏り・運動不足・睡眠不足・喫煙・飲酒
 中ノ島:内臓脂肪の蓄積(肥満)
 中州:高血糖・高血圧・高脂血=様々な生活習慣病
 下流:動脈硬化
そして・・・
 心疾患:日本人の死因第2位
 脳血管疾患:日本人の死因第3位
  につながります。

下流の対策だけでなく、上流のライフスタイルからの改善が大切です。
毎日の生活で気をつけてみてはいかがでしょうか。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

食事・運動・休息。健康の3大要素です。
ここでいう休息とは、何もしないことではありません。
適度に動いて筋肉を保つことが、心地良い睡眠を促し心身の休息につながるのです。

『よく食べて、よく動き、よく眠る』
そして、快腸に排便する。
一番の健康法です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症の季節です。
今年の飛散量予測は昨年の1.5~3倍。
毎年辛い症状で悩む方は早めの対策が重要です。

具体的には・・・
☆水分、特に冷たい飲み物の摂り過ぎに注意する。
  →身体に余分な水分をためこまないために
☆規則正しい生活リズムを保つ
  →正常な免疫を保つために大切です
☆快食・快便・快眠
  →よく食べて、よく排泄し、よく眠ること。健康の基本です。

自律神経の働きや免疫のバランスを整える健康食品を花粉が飛び出す3カ月前から飲んでおくと、辛い症状が軽く済みます。早めの対策が大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

一般的に、『漢方薬は長く飲むもの』と認識されています。実際、臨床的には『3カ月・1年・3年』続けることが目安とされています。
ただ、症状によっては『服用してすぐに効果が出て、数日で服用を中止する』治療をすることもあります。
治療期間は症状によりますが、急性疾患は短期、体質改善を図りながら治療をする場合は長期と認識すると良いと思います。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~