» 季節の養生法のブログ記事

思いがけず外で長時間過ごすことになり、その後にのぼせ、頭痛など、熱中症かな?という症状が出たことがある方も多いのではないでしょうか。

そのようなときに、私は五苓黄解を服用します。五苓黄解は、身体の余分な熱を外に出してくれる漢方薬です。

水分、電解質、室内での温度管理、外での行動を控えるなどなど、熱中症にならないためにするべきことは色々あります。それでもなってしまうのが熱中症。ちょっとおかしいかなというところで早めに手を打つのに、五苓黄解は便利なお薬です。

~薬剤師 鳥居英勝~

お風呂は危険がいっぱいです。

寒い時期は脱衣所で血圧が上がって、脳や心臓の血管トラブルを起こす。お風呂につかっているときに血管が開いて血圧が下がり、脳貧血でおぼれてしまう。滑って転んで怪我をする。気持ちよくて寝てしまい、おぼれる。などなど

年間で14,000人もの方が、お風呂で命を落とされているそうです。

昔から、垢じゃ死なないといいます。心配な時は入浴を控えた方が良さそうです。特に心臓や脳に不安がある方は、寒い日のお風呂はご注意ください。

~薬剤師 鳥居英勝~

寒くなると、手のあかぎれや踵のひび割れでつらい思いをされる方が多くいらっしゃいます。念入りに保湿していても切れてしまうようです。

傷・火傷・荒れ・あかぎれに効く、紫雲膏という漢方の塗り薬があります。深紅色で、独特のいい香りがするお薬です。

良い薬なのですが、伸びが悪いのと浸透性があまり良くないのが難点。そこで、愛用している保湿性の高いクリームと混ぜてみました。

使ってみたところ、伸びが良く、肌へのなじみもよく、使った後のべたつきも気にならず、使用感良好。

ささくれ立ったところに塗ってみると、治りがものすごく早いのでびっくりしました。

荒れや割れが軽いうちから塗っておけば、ひびやあかぎれに悩まずに済みそうです。

~薬剤師 鳥居英勝~

サンクロン製薬のクマ笹石鹸が評判です。

クマ笹には抗菌作用があり、飲むことで身体が内側からきれいになることが知られています。そのエキスが練り込まれた石鹸です。

『薬用せっけんで洗っても普通のせっけんで洗っても、菌を落とす効果は変わらない。むしろ長く抗菌剤の入った石鹸を使っていると、皮膚癌のリスクがある』と新聞で報道されたのも記憶に新しいところですが、天然成分のクマ笹石鹸なら安心です。汚れを落とすだけではなく、抗菌作用も期待できます。

手洗いとうがいが大事なこの時期、赤ん坊がいる我が家でも洗面所に1つ置いています。

~薬剤師 鳥居英勝~

今年の受験シーズンも山場を過ぎました。受験生はもちろんですが、親御さんも体調管理の面などで大変だったことと思います。

受験生にとって風邪・インフルエンザ・胃腸炎などの感染症に注意がいるのはもちろんですが、この時期もっとこわいのは花粉症ではないでしょうか。

眼の痒みや、鼻水鼻詰まりで集中できなかったり、症状を抑えるための内服薬で眠くなってしまって勉強がはかどらないなど、受験生にとっては要注意です。ましてや試験日当日の天気が快晴高温だったりしたら大変なことになりかねません。

予防のために処方薬の抗アレルギー剤を飲ませたいけれど、通院先で他の感染症にかかるのが心配で・・・などという声も聞かれます。

そこで、安全で有効な花粉症対策のために、とても良い漢方薬があります。それは、『金竜』という漢方薬です。

小青龍湯、葛根湯加川キュウ辛夷、辛い清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯、苓甘姜味辛夏仁湯など、鼻炎に効果のある漢方薬は色々あります。花粉症に対しては、その中で小青龍湯が最も多く使われているかもしれません。お医者さんの処方薬としてもその傾向がみられます。

金竜は、小青龍湯に石膏という生薬を加味して、より炎症を和らげる作用を高めた方剤です。鼻水、鼻詰まり、眼の痒みの予防と緩和に有効です。

2歳のお子様から服用できて、長く飲んでも安心。そして、比較的証を選ばずに広く使うことができる方剤です。※医療用のエキス剤にはない方剤です。

1月位から飲んでおくと、本格的な花粉症シーズンが楽に過ごせると思いますよ。

~薬剤師 鳥居英勝~

トマト・ほうれん草・なす・タケノコにはヒスタミンが、バナナ・キウイ・パイナップルにはセロトニンが多く含まれています。

ヒスタミンとセロトニンは化学伝達物質で、花粉症の症状をひどくする原因になります。花粉症が心配な方はできるだけ避けた方が良いようです。※加熱すればOKと言われています。

毎朝バナナ入り自家製スムージーを飲んでいるのですが、今は別の果物に切り替えています。

~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症の季節です。30年来の花粉症の私にとっては勝負の時期です。

花粉症の対応としては、抗アレルギー剤による対処療法から、根本的な体質改善など、いろいろあります。

抗アレルギー剤は飲めば楽になるんだけど眠くなるのでできれば避けたい。体質改善はすれば良いことはわかっているんだけど長く続けられない。

そこで、今年は、2月初旬から強力な抗酸化物質のサプリメントを飲んでいます。炎症をやわらげるのが目的です。花粉が飛んでいる時期だけ飲めばいいので続けられそうです。もちろん一切眠くなりません。

今のところ、調子は上々です。

~薬剤師 鳥居英勝~

食養生では『下に育つ食品は温める』といわれています。

地下にのびる植物性食品(根菜類・いも類・生姜・百合根・蓮根)や、水面下に育成する海藻類(わかめ・ひじき・昆布)など、下に育つものは身体を温めるようです。

『南でとれる果物は身体を冷やし、北でとれる果物は温める』『夏野菜は身体の熱を冷ます』など、知っておくと便利な食材の特性は色々あるものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

昼間の室温21度・・・動くのが億劫にならない温度、ロコモ対策。

深夜の室温18度・・・10年後の高血圧のリスクが減少するデータあり。

浴室脱衣室は20度に・・・急な温度変化から脳と心臓を守るために大切。

風呂の温度は41度まで・・・熱すぎると低血圧になるかも。気を失っておぼれないために。

冬の寒い時期は、部屋も廊下も家の中じゅうを暖かく保つのが理想です。

~薬剤師 鳥居英勝~

いよいよインフルエンザが流行ってきました。

そのインフルエンザにも葛根湯は効果的です。ゾクッとしたら、できるだけ早く葛根湯を飲んでみてください。その上で受診すればOK。より早く症状が和らぐはずです。

初期は普通の風邪なのかインフルエンザなのかわかりにくいもの。葛根湯はどちらにも有効です。おかしいなと思ったらとにかくすぐに、お湯で溶かして温かくして服用しましょう。

~薬剤師 鳥居英勝~