尿取りパットは、水害のときに本当に役に立ちます。

先週末(12日)の台風19号に際しては、超大型の台風とのことで私も最大の注意を払い対応しました。

当店は、3年前の帯状降水帯による豪雨で近くの川が氾濫し、店内へ浸水したことがあります。その時の経験を活かして今回はより入念に次のような浸水対策を取りました。

〇予め、対応できる程度の浸水であれば徹夜で入るのを防ぐ、命に関わるような激しい浸水がきたら垂直避難すると、決めておきました。

〇水の侵入を防ぐための対応として行ったこと①1枚シャッター内側の自動ドア外側に土嚢を積む。②自動ドア内側には尿取りパットを重ね置きして布団を重ね、それらが浮かないように重しを置く。③3年前は足ふきマットの下を通って水が入ってしまったので、マットは外す。

・・・これで、表の水位が膝位までであれば浸水は防げるし、もし水が入ってきても泥は止められるはず。泥が入らなければ、その後の対応がとても楽です。

〇万が一入ってきた時に備えての対応:商品は高いところへ。レジやコピー機のコンセントは抜いて、コンセント口はガムテープ止め。

・・・これで高価な電子機器が守られ、水さえ外にはき出せば、軽く消毒して通常通り営業を開始することが出来ます。

結果:夜10時頃に近くの川が氾濫し、店の前が川になり浸水が始まりました。緊急車両が前の道路を走ると、波打つように水が入ってきます。ただ、土嚢と尿取りパットが効を奏して、店内への浸水を完璧に防ぐことが出来ました。泥も入らず、翌日はシャッターと自動ドアの間の上がり口を掃除して軽く消毒するだけで開店することが出来ました。

気付いたこと:①膨らんで重くなった尿取りパットは、捨てるためにビニール袋に入れると、それ自体が土嚢になります。②水害のときのゴミは市が無料で回収してくれるので、市指定のゴミ袋は使わず、安いビニール袋を使った方が良いと思います。

最後に:尿取りパットは、水を速やかに吸い込んでくれるし、平らにもしけるし角の部分に追って詰めることもできるので、防水対策にとても役に立ちます。今回は、古くなり売り物にならなくなったパットが大量にあったので本当に助かりました。

~薬剤師 鳥居英勝~