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東北医科薬科大学から、新型コロナウィルス感染症の予防方法や、感染が疑われる家族が自宅療養する際に気をつけるべきことについてまとめた家庭向けハンドブックがネット上で公開されています。

このハンドブックは全19ページのPDFファイルで、これまでに判明した新型コロナウィルス感染症の症状や感染経路を解説しています。また、感染が疑われる際に気をつけるべきことや、手洗いやアルコール消毒などの家庭できる感染対策の基本について具体的に書かれています。

「新型コロナウィルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック」=東北医科薬科大学ホームページからダウンロードすることができます。とてもわかりやすくまとめられていますので、きっと役に立つと思いますよ。

~薬剤師 鳥居英勝~

中国の国家中医薬管理局科技司と国家衛生健康委員会から、新型コロナウィルスに対して、「清肺排毒湯」の使用を推奨する旨の通知があったそうです。

清肺排毒湯:麻杏甘石湯、射干麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を合わせたような方剤。性味平和。

薬味:麻黄9g シャ甘草6g 杏仁8g 生石膏15~30g(先煎) 桂枝9g 澤シャ9g 猪苓9g 白ジュツ9g 茯苓15g 柴胡16g 黄ゴン6g 姜半夏9g 生姜9g 紫オン9g 冬花9g 射干9g 細辛g 山薬12g 枳実6g 陳皮6g 霍香9g 水煎服

多くの生薬からなる方剤ですが、正気を傷つけることなく邪気を払うというバランスの取れた方剤といえるでしょう。実際に使う場合には、証を診て加減する必要がありそうです。

701人の罹患者に対し、64%の方で改善、悪化しなかった方を含めると94%以上の方に効果があったとのこと。服用後1日で51.8%の方で体温が正常になったとのこと。抗ウィルス作用も得られたのだろうと推測できます。

~薬剤師 鳥居英勝~

新型コロナ対策に、板藍根(バンランコン)が役立ちそうです。

中国では今、新型コロナウィルスへの対応として、「清熱解毒作用のある生薬」が良いと考えられており、既にこの系統の方剤は手に入り難くなっているようです。

清熱解毒=熱を冷まして悪いものを叩くこと。ウィルスが感染して熱が出た状態の時に、そのウィルスを叩いて熱を下げるイメージです。

板藍根にはこの清熱解毒作用があります。日本でも以前から、インフルエンザ対策に使われています。

板藍根自体は苦い生薬ですが、飲みやすいようにキャラメル味の細粒の製剤が出ています。この細粒ならば子供でも美味しく飲むことができます。

また、イチゴ味の甘酸っぱいキャンディータイプもあります。マスクとエタノールが不足していて、ウィルスが身体に入るのを防ぎ切ることは難しい状態です。喉についたウィルスは15分位で粘膜から入り込んでしまうので、まめに飲み物を飲んで胃に流し込むのが良いともいわれていますが、これを舐めていれば、唾液で喉についたウィルスを流すこともでき、なおかつ抗ウィルス作用も期待出来て一石二鳥になりそうです。

マスクやエタノールがなくても、手洗い、うがい、喉についたものを洗い流すなど、ウィルスから身を守るための方法は色々考えられます。板藍根もその1つだと思います。

~薬剤師 鳥居英勝~

つわりとIQ R2/2/18

| 子宝漢方 |

ジョン・メディナ著の子育て本に、「つわりがひどいと、子供のIQが高くなる」という話があります。

理由として、「妊婦に吐き気を催させる2種類のホルモンが、発達中の胎児の脳の神経に肥料をほどこす役割を果たしており、母親が嘔吐すればするほど肥料となるホルモンが分泌され、その結果子供のIQが高くなる。」ということが考えられるそうです。

なるほど、このようなこともありそうですね。

一方で、逆の理由も考えられそうです。「脳が発達してIQが高くなる胎児からは、ホルモンなど何かしら母親につわりを起こさせる物質が分泌されていて、それが原因でつわりが起きる。」

胎児の神経的な器官が発達するのに大事な時期と、つわりが起きやすい時期が重なることを考えると、この説もありえそうです。

妊娠して比較的早い段階では、脈でお腹の赤ちゃんの性別が分かるものです。私の経験では、8割以上の確率で正しく判定できています。

妊娠中の母親と胎児は、様々な方法でコミュニケーションをとっていて、それが胎児の脳の発育やつわり、脈証などに影響しているのかも知れませんね。

~薬剤師 鳥居英勝~

コロナウィルスによる横浜港のクルーズ船問題。

ウィルス拡散のリスクと合わせて、乗客の治療薬不足が問題になっています。

すべての方が、まさか14日間も船内に足止めされるとは考えていなかったでしょう。予定通り家に帰ることが出来ることを考えて、お薬はせいぜい数日分余計に用意していた程度だと思います。

14日という期間で思い出すのが、東日本大震災の後のこと。このときは、薬の流通がおおむね正常に戻るのに、14日間位かかりました。

台風、水害、地震など、今や日本のどこでいつどんな災害があってもおかしくありません。私は、何かあった時の備えとして、慢性疾患で継続して服用しているお薬については、14日分位のストックはしておいた方が良いと思っています。

社会保障費の問題で残薬は減らしましょうという国の方針には沿う必要があります。ただ、セルフメディケーションというからには自分の身は自分で守らないといけません。そこで、慢性疾患で、病状が安定していて、処方が固まっているような場合には、ある程度の手持ち薬をストックすることが推奨されるべきだと思っています。

~薬剤師 鳥居英勝~

使い捨て紙マスクだけではなく、ガーゼマスクも入荷しにくくなりました。3日前のブログに紙マスクの代用に使う方法を載せたときにはまだ流通していたのですが・・・。

でも、ガーゼマスクは自分で作ることが出来ます。衛生剤として市販されているガーゼを使って、大きさを整えて24枚重ねにして、両わきを止めればとりあえずOKです。昭和12年生まれの父によると、戦時中はこのようにしてマスクを自分で作らされたとのこと。

もう一つ欠品騒ぎになっているのが、空間に噴霧するタイプの除菌剤です。

これも、代用になるものを作ることが一応可能です。次亜塩素酸ナトリウム系の空間噴霧除菌製品の溶液は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、有効塩素濃度は200ppmです。ピューラックスを300倍に薄めると、主成分が同じ濃度になります。この薄めたものをスプレー容器に詰めてスプレーすれば、同じ役割を果たしてくれます。

ただ、ピューラックスの本体には、「噴霧に使ってはいけない」と記されています。ピューラックスは医薬品なので、定められた用法以外には使わないことが原則。ですので、あくまでも同じ成分・同じ濃度の溶液を作るための情報として認識なさって下さい。

ちなみに、市販されている空間噴霧除菌製品には食品添加物扱いの次亜塩素酸ナトリウムが使われています。食品添加物扱いであれば、空間噴霧に使っても良いということになっています。

~薬剤師 鳥居英勝~

エタノール系の手指消毒剤も、流通があやしくなってきました。

ポンプ式で、揉み込んでいくと早く乾いて便利なジェル状のものです。

代用として、消毒用エタノールを使うのも一つの手です。

空いた容器や、100円ショップに売っているスプレー容器に入れ替えれば、同じように使うことが出来ます。

グリセリンを適当に混ぜると、使用感がしっとりして、手荒れしにくくなります。

消毒用エタノールとグリセリンは、今のところ問題なく流通しています。

※このようなものがあってもなくても、手洗いを徹底することは大切です。

~薬剤師 鳥居英勝~

使い捨てマスクが入荷がする見通しが立ちません。

現在日本国内のマスク工場はフル稼働しており順次出荷しているそうですが、これだけでは十分に行き渡らせることはできないようです。また、中国産も、まずは国内向けに出荷するでしょうし、日本に輸出しようとしても色々な理由でストップがかかっているとのこと。

日本でも、新型コロナウィルスはもちろん、インフルエンザや花粉症対策でマスクは必須。

そこで、使い捨てマスクの代替になる方法として、ガーゼマスクを使ってはどうでしょうか?

内側にキッチンペーパーを何重にか折って挟んでおいて、汚れたらそれだけ取り換えれば内側はきれいに保つことができます。

また、インフルエンザウィルスはアルコールで壊れるので、マスクの外側をアルコールでスプレーして消毒すればウィルス対策にもなりそうです。

2枚用意しておいて、1日毎に洗って使えば、毎日衛生的に使うことができます。

~薬剤師 鳥居英勝~