» 2019 » 2 月のブログ記事

朝、ヤフーの花粉飛散予想を見るのが習慣になっています。今日の鹿沼市は『やや多い』。ちょっとホッとしました。でも、『非常に多い』となる日はもうすぐでしょう。

花粉症対策に使われる内服の抗アレルギー剤は、症状が出るちょっと前から服用する必要があるとされています。その理由は、効果が出るまでにちょっと時間がかかるから。

一度免疫応答による炎症などの症状が出ると、それが消えるまでにはどうしても数日かかり、辛い時間が続いてしまいます。そうならないためにも早めにお薬を飲み始めて、症状を出なくしておくことが大事です。

私は毎年両鼻が詰まり、両眼が開かなくなるほどひどい症状が出てしまうので、今年こそは楽に過ごそうと、2週間前から抗アレルギーの内服・点眼・点鼻+漢方薬で養生しています。

今のところ、快適です。

~薬剤師 鳥居英勝~

16年程前から、ある医療系の学会に入っています。ここで発表される情報には有用なものが多いもので、学会誌には必ず目を通しています。内容は基礎研究的なものが多く、学会誌に載った5年位後に、そのことがスタンダードになっているということがたくさんあります。商業的な商品の宣伝に寄った内容とは違うのが良いところだと思っています。

新しい学会誌に掲載された中で、役立ちそうなことを記します。エッセンスのみです。

〇高齢2型糖尿病患者の食品摂取傾向とeGFRの関係:緑黄色野菜が正、果実類が負の規定因子であった。

〇消化器疾患の患者はサルコペニアに罹患することが多く、これらの患者の栄養状態およびQOLの悪化との関連が示唆された。

〇エゴマ油は、焙煎されたものの方がラジカル消去能が高い。これは、エゴマ種子の非油部に存在するポリフェノールが、焙煎エゴマ油の製造中に油部に移行するためと考えられる。

セルフケアーに活かせそうです。

~薬剤師 鳥居英勝~

20代で約20%、40歳を過ぎると10%を切るという体外受精の成功率。

うちで身体造りをされた方の成功率は、全体で50%を超えている。

理由を考えてみる。

成功率を向上させるために一番大事なことが何かといえば、『着床してはぐくみやすい子宮内膜を調えること』であると私は考えている。

ホルモン剤を使用すると、確かに内膜に厚みが出てくる。ただ、その『質』までも向上するとは限らない。不妊治療の医学書をみても、最後には『質』を向上させることがカギになると締めている。

漢方薬は、その質を向上させてくれるのだと思う。

昨年発行された日本東洋医学会の雑誌には、採卵前・採卵後から移植まで・移植後と3段階にわけて、体質に合った漢方薬を服用することで、体外受精の成功率が2割程度向上したという文献が出ていた。お医者さんも漢方薬の良さを評価して下さっていると嬉しく思ったものである。

保険診療で使える漢方薬では1.2倍。うちで使っている保険の対象とはならない漢方薬では2.5倍、一か月あたりのお薬代は3万円程度である。

体外受精は精神的にも体力的にも時間的にも負担になるもの。どなたも、できれば1回で成功させたいとお考えなはずである。

成功率を向上させるためにも、体外受精に取り組む前に、漢方薬で身体を調えられることを心からお勧めする。

~薬剤師 鳥居英勝(2001年国際認定中医師資格取得)~