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今年の夏は『猛暑』になると予測されています。
夏に負けないための漢方薬をご紹介いたします。

生脈散:大汗をかいて体力が消耗したときなどに服用すると、必要な陰液が速やかに回復し、体力が戻ります。

清心丸:血の熱を冷まします。日射病までいかなくても強い日差しや強烈な日差しによるのぼせのなどの回復に役立ちます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

大黄は、便秘や血の滞りを改善するのに使われる生薬です。
この大黄の成分の一つに、SARSウィルスの3CL蛋白酵素の活性を抑制し、SARSウィルスを抑制する働きがあることが分かっています。

また、インフルエンザウィルスも抑制することも分かっています。
『抗インフルエンザウィルス製剤・タミフル』の危険性が懸念される中で、『インフルエンザ予防』のために一役買いそうです。

 

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

血液の流れを良くする漢方薬は、一般に『活血剤』とよばれ、『血お=血液の流れの滞り』の証に対して用いられます。

この度、『桂枝ぶく苓丸』と『当帰芍薬散』を対象とした実験で、両薬とも、血液凝集性を標準にする(過剰は減らし、不足は補う)ことが分かっています。

この2剤は、『血の流れを良くする方剤』として古くから用いられ、『女性の妙薬』として知られている方剤です。
冷え性の他、生理不順や子宮筋腫にも用いられまています。

今回の実験で、この2剤に『血液凝集性の正常化作用』があることが分かったことは、『漢方の活血剤』のエビデンス作成の一助となりそうです。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~