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鹿沼の今日の最高気温は36℃、この暑さはしばらく続きそうです。

熱中症にならないように注意して水分を摂っていても、熱っぽくなったりボーッとしてしまったことはありませんか?

こういうときには、私は五苓黄解という漢方薬を飲むようにしています。体内の熱を冷ましてくれて、余分な熱をおしっこと一緒に出してくれる漢方薬です。液体なので、いざというときにはそのまま飲むことが出来るので便利です。

明日は朝から夕方まで外でのイベントがあるので、熱中症対策で持っていこうと思っています。

~薬剤師 鳥居英勝~

朝、ヤフーの花粉飛散予想を見るのが習慣になっています。今日の鹿沼市は『やや多い』。ちょっとホッとしました。でも、『非常に多い』となる日はもうすぐでしょう。

花粉症対策に使われる内服の抗アレルギー剤は、症状が出るちょっと前から服用する必要があるとされています。その理由は、効果が出るまでにちょっと時間がかかるから。

一度免疫応答による炎症などの症状が出ると、それが消えるまでにはどうしても数日かかり、辛い時間が続いてしまいます。そうならないためにも早めにお薬を飲み始めて、症状を出なくしておくことが大事です。

私は毎年両鼻が詰まり、両眼が開かなくなるほどひどい症状が出てしまうので、今年こそは楽に過ごそうと、2週間前から抗アレルギーの内服・点眼・点鼻+漢方薬で養生しています。

今のところ、快適です。

~薬剤師 鳥居英勝~

『物忘れの改善』と、堂々と効能効果をうたった医薬品があります。

オンジエキス細粒という漢方薬です。

遠志(オンジ):帰経/肺心腎 味/辛苦 性/温。加味帰脾湯、帰脾湯、人参養栄湯などの方剤の構成生薬。

物忘れの改善としての薬効薬理は不明ですが、海外の大規模な疫学調査ではかなり良い結果が得られているようです。

漢方的に考えると、遠志の『安神寧心』作用により、頭の余分なストレスを妨げて、記憶の出し入れと納めが良くなるのかな~という感じがします。

頭に良い素材として、イチョウ葉エキス、DHA/EPA/オメガ3系脂肪酸、その他色々なものが知られています。どれも健康食品ですが、根拠があるものです。

頭の活性化のために、身体に合ったものをじっくり続けてみると良いかも知れません。

~薬剤師 鳥居英勝~

感染症の治療に使われる抗生物質などの抗菌薬を処方された患者の4割が、途中で治ったと思い込んで服用をやめた経験があることが、製薬会社ファイザーの調査で分かりました。

抗生物質はむやみに服用べきではありませんが、一度使ったら必要量を集中的に飲まないと、生き残った病原菌が耐性化して治療が難しくなる恐れがあります。自己判断で服用を中断することは決してせず、処方された用法用量、服用日数を守りましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

たかが便秘、されど便秘!

便秘をすると残留便がたまり、有害物質(硫化水素・スカトール・アミン・アンモニアなど)が大腸内壁から吸収され、肌荒れ・肥満・糖尿病・肝臓病・動脈硬化・心臓病・癌などの病気を引き起こす原因になったり、老化を早めます。

便秘はアレルギーにも関係します。便秘をすると腸内の悪玉菌の作る毒素で腸内の粘膜が荒れ、アレルギーの原因になるタンパク質を過剰に吸収し、花粉症などのアレルギー症状を悪化させます。                                   また、骨盤は大腸壁の隣にあり、骨盤の中には子宮、卵巣、膀胱がありますが、便秘をすることにより大腸壁から悪玉菌の毒素がもれ炎症の原因になり、婦人病・膀胱炎等につながることもあります。

便秘の解消に最も大切なのは、規則正しい排便のリズム・適度な水分摂取・食物繊維をたっぷり摂る・運動により腹筋を強くすること。また、必要に応じて便秘薬や整腸剤、浣腸も利用すると良いでしょう。

便秘薬は正しく使わないと体調を崩すことになりかねません。腸の運動を強力に促すだけの便秘薬や、身体を冷やすタイプの便秘薬を長期間飲み続けると、薬の量が増えてしまったり余計便秘体質になることがあります。                       身体に合った、身体に優しい便秘薬を、正しい用法で服用しましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症のお薬を服用すると「眠気」や「集中力の低下」が生じることがあります。これは、花粉の刺激による鼻炎を和らげるためのマレイン酸クロルフェニラミンという成分の働きによるもの。

マレイン酸クロルフェニラミンは多くの総合感冒薬にも含まれている成分。風邪薬を飲んで眠くなる方は要注意です。服用後は、自動車の運転等危険を伴うことは避けたほうが良いでしょう。また、アルコールが重なると眠気や集中力が強く出ることがありますので、花粉症のお薬を服用するときはアルコールは控えましょう。

眠気や集中力の低下の心配がないお薬に、漢方薬があります。証に合わせて服用することで、辛い鼻炎や目のかゆみが楽になります。

※眠気や集中力低下の程度には個人差があり、全く感じない方もいます。また多くの花粉症薬には、それらの副作用を緩和するためにカフェインが配合されています。

※マレイン酸クロルフェニラミンは、前立腺肥大に伴う排尿障害や緑内障の方は服用できません。また、甲状腺や血圧のお薬を飲んでいる方の場合は注意して服用する必要があります。購入の際は薬剤師に相談することをお勧めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

風邪などで抗生剤が処方されたとき、服用後一時的に便秘になったり便がゆるくなることがあります。              これは、抗生剤によって腸内細菌のバランスが崩れるため。

このバランスは、抗生剤の服用が終われば回復しますが、もともと胃腸が弱いなどお腹が心配な方は、             抗生剤服用の際に整腸剤を併用すると良いでしょう。

特に、通常センナ・ダイオウなどの生薬の便秘薬を服用している方の場合、抗生剤によってセンナ・ダイオウ            の有効成分を活性化させるための善玉菌が減少し、一時的に便秘薬の効きが悪くなる場合があります。            そんな時に便秘薬の用量を増やしてしまうと、いざ抗生剤の服用を終えた場合に善玉菌が増殖し、便秘薬の          効きが良くなりすぎて困る場合があるので注意が必要です。

腸内の細菌バランスを保つため、抗生剤服用の際は、抗生剤耐性の整腸剤を服用すると良いでしょう。             

また、もともと便秘がちだったり下痢気味の方、また、下痢と便秘を繰り返す方、センナ・ダイオウ系の              生薬の便秘薬を服用しても効果がいまひとつ方は、腸内細菌のバランスを正常化するために積極的に              整腸剤を服用することをお勧めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

旅先で体調を壊した場合のために、旅行の際には次のものを用意しましょう。

風邪薬→気候の変化で体調を壊す場合があります
胃痛腹痛薬→食習慣が変わると消化不良を起こすかも
下痢止め→衛生状態の悪い外国への旅行の際は必携
乗り物酔い止め→普段は大丈夫でも船酔いを考えて
体温計

       ~薬剤師 鳥居英勝~

次のものは、何かのときすぐに使えるように救急箱にそろえておくと良いでしょう。

〔小児用内用薬〕
解熱鎮痛剤、風邪薬、腹痛時の薬、下痢止め、
乗り物酔い止め

〔外用薬品・医療機器〕
消毒薬、化膿止め、うがい薬、消毒用せっけん、
止血薬、ガーゼ、包帯、三角巾、ばんそうこう、
シップ薬、はさみ、綿棒、体温計、ピンセット、
かんちょう、目薬、虫さされ薬(かゆみ止め)、
眼帯、毛抜き

       ~薬剤師 鳥居英勝~

定期的に救急箱の点検をしましょう

「点検のポイント」
①わかりやすい所に置いてあるか?
 →子供の手の届く所や高温多湿の所はいけません。
②もともと不足している医薬品や医療機器はないか?
 →期限切れの医薬品はないか?開封していなくても注意しましょう。
④一定量まで使用したら補充しているか?
⑤錆びたはさみや変質した医薬品はないか?
                    など

☆内用薬品と外用薬品とは別々の救急箱に保管しておくのが理想的です。
☆小児の病気は、救急性が高い可能性があるので、救急箱の中身の利用については、あくまで応急処置であるとの理解が大切なことです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~