『不正出血』そのものが不妊の原因になるわけではありません。しかし、原因となる体の問題をそのままにしておくと妊娠してからも出血が起こり易く流産しやすくなる可能性があります。

月経期以外に出血がある場合には、まず

①子宮に病気がないか
を確認します。

子宮に器質的な異常が無い場合には、基礎体温が判別に役立ちます。

②基礎体温が一相性の場合:無排卵で不正出血がおきている状態です。

③基礎体温が二相性でちゃんと月経もある場合には、『出血が起きる時期・出血の色や期間・他に伴う症状』で原因と対処法が異なってきます。
a)出血の時期が排卵期で、量がごく少量の場合:問題はありません。
b)排卵期以外の出血の場合:
ア)色が薄いあるいは茶色っぽくて、だらだらと長く続く場合→気虚(特に陽気の不足)
イ)色が黒っぽい・塊が混じる・痛みを伴う→お血  ※子宮筋腫やポリープを抱えている人が多い。
ウ)出血の色が鮮やかな赤→血熱

不正出血が気になる場合、出血の時期・色・量を良く観察することが大切です。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~