宝飾品や工業製品に広く使われる金、実は漢方薬にも使われています。

単独で服用することはなく、金箔衣といって丸剤をコーティングしたかたちで服用します。

主な作用は、心を落ち着かせること。腸内の解毒にも働くといわれています。

ここ数年、漢方製剤の価格は上昇傾向にあります。これは、世界中で生薬の需要が増えているためです。一方で、希少な生薬の投機目的の買い占めによって、価格が高騰した製剤もあるときいています。

金の価格も自由な経済活動による相場で決まります。このところ金の価格も上がっているようですが、これが極端に漢方製剤の価格に反映されなければ良いなと思っています。

~薬剤師 鳥居英勝~