入梅前、そろそろ食中毒に注意しないといけません。今朝もニュースで、給食の牛乳をのんだ子供たちが気分を悪くしたという報道がありました。場所は千葉県、3400人中800人が発症したとのことです。

同じものを食べても、食中毒にかかる人とかからない人がいるのはどうしてでしょうか?

そのカギは、『胃酸と善玉菌』にあるようです。胃酸が十分出ている人は、たとえ悪いものが入ってきても胃で菌をやっつけることができる。また、腸内に善玉菌が多い人は、悪い菌が入ってきても善玉菌が優位を保って発症しないとのこと。これがいわゆる抵抗力が高いということのようです。

食中毒にかからないためには、普段から乳酸菌などの善玉菌をたっぷり摂って腸内環境を良くしておくことが大事。また、ストレスをためないようにして消化器系の働きを良好に保つことも大切です。我が家では、食中毒や感染性胃腸炎がはやる時期には、子供たちに梅肉エキスを飲ませて、たとえ腸に悪いものが入ってきてもやっつけられるようにしています。

もしもかかってしまった場合には、下痢止めで止めるのではなく、水分をたっぷち摂って悪いものを早く出してあげないといけません。水分を摂ることは脱水症の予防にもなります。胃苓湯などの漢方薬を服用すると、悪いものが早くさばけるし、吐き気も和らぎます。

~薬剤師 鳥居英勝~