胃腸薬には、重曹(炭酸水素ナトリウム)を含むものが多くあります。この重曹の役割は、飲んだ後のスッキリ感。また、胃酸を中和する働きもあります。

ここで注意しなければならないのは、重曹は胃酸を中和するときに塩化ナトリウムと二酸化炭素を発生させるので、長く飲み続けていると血中のナトリウムが多くなり血圧を上げてしまうこと。

高血圧、脳卒中、心筋梗塞が気になる方は、重曹の入った胃腸薬は要注意。からだに適したお薬を選びましょう。

商品名および1日分に含まれる塩分量mg(重曹の量から換算) 大草胃腸散(顆・錠・散)=0 アルファ大草胃腸散=0 欧米の一般の胃腸薬=0 シロンS=1.486 パンシロンG=1.268 太田胃散=1.219 パンシロン01=1.170 キャベジンコーワAコーワ=0.975 ザッツ21=0.780

 

       ~薬剤師 鳥居英勝~