毎年晩秋から冬にかけて流行する感染症で、せきやくしゃみからうつります。
小児では突然の高熱で始まる場合が多く、年長児はせきのほかに頭痛・筋肉痛・のどの痛みなどを訴えます。
ありふれた病気と軽くみてしまいがちですが、肺炎・中耳炎・心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
ふつう熱は2~3日で下がり、1週間ほどで治りますが、発熱が続き、せきが強くなる場合は合併症を起こしているおそれがあります。

☆潜伏期間:1~2日
☆全経過:1週間くらい

〔ワンポイント〕
抵抗力が弱く、合併症などで悪化しやすい子供へは特に注意が必要です。
インフルエンザにかかった大人は子供に近づかないようにしましょう。
予防接種により発病を防ぐことが出来ますが、その年に流行するウイルスと、ワクチンの型が合わないと効果がありません。
予防は、手洗い・うがい・マスクが基本です。

〔坐薬の入れ方〕
①手を洗い、子供のおしりを清潔にしましょう。
②坐薬をパッケージの上から軽くにぎり、あたためてから取り出しましょう。
③坐薬を肛門から入れ、しばらく押さえておきましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~