たいへん感染力の強い、はしかウィルスによっておこる急性伝染病の一つ。
幼児がかかりやすく、生後1年以内の乳児は、母体からの免疫が残っているためかかりにくく、一度かかれば免疫ができて二度とかかることはありません。

潜伏期間はおよそ1~2週間で、その後しつこい発熱、せき、くしゃみ、鼻汁といった風邪のような症状が出ます。
熱が出て4~5日後くらいから、大きさのふぞろいな発疹が顔や頚、胸、手足に広がります。
その後3~4日ほどで発疹は黒ずんで、しだいに色あせ消えていきます。同時に熱も徐々に下がります。

   ワンポイント
・熱があるうちは安静とし水分補給に気をつけましょう。
・3歳以下の乳幼児や、栄養状態の悪い子供、虚弱児などは、余病として中耳炎、肺炎、気管支炎などを併発することもありますから注意してください。
・治療法は対症療法が主体です。
・感染防止のため発疹出現後5日くらい隔離し、熱が下がって3日くらいしてから登校させましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~