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1月にはいよいよ温活を本格的に始めましょう。漢方では冬に腎が弱るとされています。現在の医学でも冬には汗などの発汗が減り、頻尿に悩まされる人が多くなります。

腎臓の働きを落とさないという意味でも温活は大切です。体の熱は筋肉と肝臓でおよそ50%を生産しています。このため、肝臓や筋肉が衰えると体は冷えてしまい、腎臓に負担がかかることになります。

例えば、体が冷えると、血流が悪くなります。すると人体で最も血管の細い腎臓の働きは衰えてしまいます。肝臓や筋肉を元気にすることは腎臓が元気でいることにもつながるのです。

肝臓や筋肉に最も必要な栄養素といえばアミノ酸です。筋肉には特にBCAAが重要です。BCAAを多く含む食材はマグロやカツオ、鶏むね肉などです。意識して食べて筋肉を維持しましょう。マグロはDHAやEPAも摂取できるので、血流という面でも期待できます。まさに一石二鳥です。

漢方では、腎を「命門の火」といいます。これは私たちの生命の根本のエネルギーであり、成長や代謝、骨代謝、体を温める働きを担っています。

この火を「補腎」によってともし続けることがとても大切です。冷たい物のとり過ぎは火を消してしまいます。補腎によって腎の働きを高めることは、体を元気に保つのに役立ちます。☆漢方薬の補腎剤が効果的です☆

本格的に冬が始まってしまう前に体を温めて腎の働きを高めましょう。体温を作るアミノ酸、そしてニンニクや生姜、山芋などの体を温める食材がおすすめです。

~薬剤師 鳥居英勝~