» 2012 » 11 月のブログ記事

本日、新しい作用機序の便秘薬が薬価収載されます。作用機序は、腸の中に水を生み出させることで便を出し易くするというもの。臨床試験の段階では、6割の方に効果があったそうです。

ただ、“どのような年代の方”に、“どのような経過をたどった便秘の方”に、“これまでどのような便秘の治療をされてきた方”に、すなわち“どのようなタイプの便秘の方”を対象にして行ったかは不明。便秘のタイプを良く見定めた上で、有効が見込めると考えられる方に使うべきだと思います。1錠あたり105円程度と値段は高めかなとの印象です。

さて、『腸の中に水を生み出させる』ことは、漢方の便秘薬では至極あたりまえの考え方です。例えば『潤腸湯』など、名前からしてその働きが連想される方剤があります。

この他にも、『麻子仁丸』なども腸を潤す便秘薬として知られています。この方剤は、連用しても慣れ難く、高齢な方でも安心して服用できるのでとても便利なお薬です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

猛暑の後には、咳と肌のトラブルが起き易くなります。それは、夏の暑さで大汗をかいたために津液(水分)が消耗されて、身体が乾いているため。夏の間暑いとすぐにクーラーの部屋に入ってしまい十分に発汗できなかった方も、身体に熱が溜め込まれていてそれが津液を消耗し、乾きによる症状が起きる場合もあります。

このような状態ですと、秋から冬にかけて、肺が弱い方は肺の乾きによる乾咳、皮膚が弱い方は肌乾燥によるカユミが起きやすくなります。

対応としては、何といっても保湿が肝要です。乾咳に対しては加湿器を使って室内の湿度を高く保つ、マスクをして肺を寒冷・乾燥から守ること。カユミに対しては、入浴後速やかにクリームなどを塗って保湿することが大切。

それぞれ、麦門冬湯・滋陰降火湯、当帰飲子などを中心とした潤す漢方薬を服用すると功を奏することが期待できます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

漢方薬を始めとして、東洋医学に関心をお持ちの方も多いと思います。

東洋医学は、2つの大きな柱から成り立っています。1つは『漢方薬』、もう1つは『鍼灸』で、漢方薬は服薬による『内側からの治療』、鍼灸はハリとお灸による『外側からの治療』ということができます。

これらは、同じ考え方を基礎としてそれぞれ発展を遂げてきたもので、『この2つを上手に組み合わせることで、相乗効果が得られ、より高い治療効果を得る』ことができます。

私共は、お客様のお身体を、薬剤師と鍼灸師がそれぞれ専門の視点で分析し、かつ互いに協議しながら、『必要に応じて漢方薬と鍼灸を融合させて、より高い治療効果が得られるようなご提案と治療』をさせて頂いております。

気になる症状でお悩みの方は、お気軽に鳥居薬局・とりい鍼灸院にご相談下さい。

      ~鳥居薬局・とりい鍼灸院~

先日の健康セミナーは、盛況にて行う事が出来ました。お忙しい中お越しになられた方々、本当にありがとうございました。

さて、捻挫や打撲などの怪我は、予期せずにおこるものです。実は私も昨日、足首の捻挫を起こしてしまいました。腫れと色の変化からすると、腱も何本か切れたようです。理由は高いところからの着地によるもの。子供を抱きながら跳んだために相当な付加がかかったようです。

急な捻挫や打撲などの炎症性症状の場合、初期対応が大切になります。アイシングと湿布によって急性の炎症を鎮めること、安静及び固定、消炎鎮痛剤による内側からの治療などが大切になります。

ここでもう1つ大事な治療があります。それは、漢方薬を服用することオ血や湿をさばくこと。これを合わせることで、ドス黒くかつ腫れている状態は速やかに解消されます。また、これにより炎症が早く引き、痛みも減り、症状の回復が早くなります。

この場合に服用する漢方薬は、活血剤・利湿剤・清熱剤などです。症状に応じて1週間かそれ以上服用することが大事になります。症状の程度にもよりますが、通常の生活を取り戻せるまでの期間は相当早まることが考えられます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ひざの「痛み」「腫れ」でお困りの方も多いと思います。
本日、~ひざ・腰・骨すこやかに~と題しまして、セミナーを開催します。
ひざが痛くてお悩みの方は、是非いらしてください。
ひざ痛の原因、ひざ痛を楽にする体操をお教えします。
この機会に体操を覚えて、いきいき快適ライフを送りましょう。
 
日時:11月13日(火) 14:00~16:00
会場:鹿沼市民情報センター2階研修室
参加料:無料(座席の関係上予約制となっております)
 
健骨測定も併せて行います(13:30~14:00と16:00~16:30)
休憩時間には健康茶を試飲して頂けます。
 
参加ご希望の方は、鳥居薬局(電話0289-62-3246)までご連絡下さい。