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緑茶ポリフェノールを大量に摂取すると、小腸内での蛋白質の消化と、大腸内での発酵が抑制される可能性があります。

人間に換算して1日11杯分の緑茶ポリフェノールをラットに摂取させた実験で、『小腸内で蛋白質の利用(消化)を低下させ、大腸内での発酵を抑制する』結果が出ています。

現在、脂肪代謝を目的として、高濃度の緑茶ポリフェノール含有商品が出回る中で、そういう商品を毎日大量に摂取した場合、栄養的な問題が生じる可能性があることは念頭に置いておくべきだと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

摂取カロリーを制限することにより、生体機能に関わる次の結果が出ています。
①癌細胞成長が抑制
②感染時ショックの抑制
③アレルギーの低減 

そのメカニズムは次の通りです。
癌に対して・・・
カロリー制限→グルココルチコイド↑→リンパ球活性化及びサイトカインレベル↑→リンパ球活性↑→癌成長抑制→寿命延長

ショックとアレルギーに対して・・・
カロリー制限→グルココルチコイド↑→炎症性サイトカインレベル↓→過敏反応↓→炎症反応↓→寿命延長

極端な栄養失調は、体力の低下につながり引いては免疫のバランスを壊すことになります。
適正な免疫バランスを保つために、『バランスの取れた栄養と腹八分の食事』が良いようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ラクチュロースは、乳糖由来のミルクオリゴ糖です。
甘味料としても広く使われており、腸内のビフィズス菌を増やして整腸に働くことで知られています。

近頃の研究で、ラクチュロースに腸管からのカルシウムとマグネシウムの吸収を高める働きがあることが分かりました。

ラクチュロースを食事に取り入れることで、腸内環境の正常化だけではなく、カルシウムとミネラルの吸収が良くなり、骨粗鬆症の予防にも役立ちそうです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~