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自分にあった乳酸菌食品を見つけるのは結構大変です。

便秘と下痢を繰り返す、おならが臭い。これらは腸内に善玉菌が少ないときの特徴です。このようなときには、ヨーグルトを食べたり乳酸菌飲料を飲んだりして腸内環境を整えることは大正解です。

でも、やってみたけどあまり変わらなかったということも、本当によくお聞きします。

これは、その乳酸菌製品がご自身にはあっていなかったからです。腸内フローラは1人1人違うので、全ての人に必ず合う商品はありません。2週間続けても腸の具合が良くならない場合は、その商品の中の乳酸菌は合わないといえます。

手っ取り早く、ほぼ確実に腸内の善玉菌を増やす方法があります。それは、乳酸菌の死菌を大量に摂ること。大事なのは、大量に摂ることです。

そうすると、もともと腸の中に住み着いている善玉菌がその死菌を餌にして増えるので、腸内環境が良くなってきます。もともと自分のお腹に根付いている菌が増えるので、まさに自分にあった善玉菌が増えてくれます。

1包あたりヨーグルト5L分の乳酸菌が入った製剤があり、当店でも扱っているのですが、便秘・下痢軟便の方にお喜びいただいております。

~薬剤師 鳥居英勝~

この2,3日はしのぎやすい陽気ですが、まだ7月。これから暑さが戻ってくるでしょう。

炎天下で運動するときに何よりも大切なのは、脱水と熱中症対策だと思います。

そこで便利な漢方薬をご紹介します。

脱水対策:生脈散・・・読んで字の如く脈を生み出す漢方薬で、体液の不足による脳こうそくの予防にも良いとされています。水分補給用のペットボトルに溶かし入れてちょびちょび飲んでおくと、体液の維持に役立ちます。

熱中症予防:五苓散+黄連解毒湯・・・身体にこもってしまった熱を、上手にさばいてくれる漢方薬です。これも、水分補給用のペットボトルに溶かし入れて少しずつ飲んでいると、熱中症の予防に役立ちます。

熱中症っぽくなってしまった場合:清心丸・・・血熱をとる漢方薬です。熱中症っぽいなと感じたら、すぐに口の中で溶かして飲み込むと、応急処置になります。

合わせて、水分が不足して足が攣ってしまった時のために、芍薬甘草湯も用意しておく安心です。

~薬剤師 鳥居英勝~

猛暑です。ついつい冷たい飲み物を飲んでしまいます。

胃の温度は38度と、脇の下で計る体温よりちょっと高め。そこに冷たいものが入ってくると、胃の温度は一気に下がってしまいます。

すると消化吸収力が低下して、夏バテの原因に。おまけに体力が、下がった内臓の温度を回復させるために消費されて、余計にだるさが長引くようです

暑い時でも熱いものを飲む、これは簡単にできる夏を元気に乗り切るためのコツです。

~薬剤師 鳥居英勝~

思いがけず外で長時間過ごすことになり、その後にのぼせ、頭痛など、熱中症かな?という症状が出たことがある方も多いのではないでしょうか。

そのようなときに、私は五苓黄解を服用します。五苓黄解は、身体の余分な熱を外に出してくれる漢方薬です。

水分、電解質、室内での温度管理、外での行動を控えるなどなど、熱中症にならないためにするべきことは色々あります。それでもなってしまうのが熱中症。ちょっとおかしいかなというところで早めに手を打つのに、五苓黄解は便利なお薬です。

~薬剤師 鳥居英勝~

『物忘れの改善』と、堂々と効能効果をうたった医薬品があります。

オンジエキス細粒という漢方薬です。

遠志(オンジ):帰経/肺心腎 味/辛苦 性/温。加味帰脾湯、帰脾湯、人参養栄湯などの方剤の構成生薬。

物忘れの改善としての薬効薬理は不明ですが、海外の大規模な疫学調査ではかなり良い結果が得られているようです。

漢方的に考えると、遠志の『安神寧心』作用により、頭の余分なストレスを妨げて、記憶の出し入れと納めが良くなるのかな~という感じがします。

頭に良い素材として、イチョウ葉エキス、DHA/EPA/オメガ3系脂肪酸、その他色々なものが知られています。どれも健康食品ですが、根拠があるものです。

頭の活性化のために、身体に合ったものをじっくり続けてみると良いかも知れません。

~薬剤師 鳥居英勝~

冷えには色々なタイプがあります。

下半身型、四肢末端型、全身型、局在型。

どのタイプにもいえるのは、筋肉をつけて、運動して、血行を良くして、基礎代謝を上げると良いということです。これはそっくり、ダイエットで脂肪を燃やしたいときにすると良いことでもあります。

他に、内蔵型という冷えのタイプもあります。風に当たると寒気を感じるのが特徴です。身体の芯を温めるように、冷たいものを控えることが大切です。

~薬剤師 鳥居英勝~

お風呂は危険がいっぱいです。

寒い時期は脱衣所で血圧が上がって、脳や心臓の血管トラブルを起こす。お風呂につかっているときに血管が開いて血圧が下がり、脳貧血でおぼれてしまう。滑って転んで怪我をする。気持ちよくて寝てしまい、おぼれる。などなど

年間で14,000人もの方が、お風呂で命を落とされているそうです。

昔から、垢じゃ死なないといいます。心配な時は入浴を控えた方が良さそうです。特に心臓や脳に不安がある方は、寒い日のお風呂はご注意ください。

~薬剤師 鳥居英勝~

ビールの苦みには、認知症予防効果があるようです。メカニズムは・・・

ポップ由来の苦み成分『イソα酸』が、脳内の免疫細胞であるミクログリアを活性化して、老廃物であるアミロイドβを除去する。というもの。

※加齢に伴って、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積することが、アルツハイマー型認知症の原因。アルツハイマー型は認知症の7割を占めています。

どれくらいのビールを飲んだら良いのかが知りたいところですが、その辺についてはまだ明らかになっていないようです。

~薬剤師 鳥居英勝~

ネットなどで買うことができる輸入品のED治療薬のうち、4割は偽物だそうです。(下野新聞の記事より)

偽物にも色々あって、成分量が少ないもの、逆に多すぎるもの、他の有害な物質が含まれるものなど様々。飲んで障害が起きたという報告もあるようです。

4割が偽物、ということは本物が6割も! 一か八かで勝率6割にかけるか、安全第一でお医者さんに相談するか・・・。

リスクのある薬は避けた方が良いと思います。

~薬剤師 鳥居英勝~

これからは何でもかんでも遺伝子でわかる時代になるのかもしれません。

どんな病気になりやすいか、癌のリスク、自分に合った抗がん剤、ダイエット法、はげ対策などなど。

親兄弟をみて、こういうことに気を付けようと考えていたことが、これからは遺伝子レベルで明確になるということでしょう。

早くから自分の体質を知っておき、リスクがあれば生活で養生して、予防する。とても良いことです。

近年では『漢方における証と遺伝子の関連に関するゲノム解析による研究』もされているそうです。いずれは遺伝子から体質・証・細胞レベルで漢方薬の効き具合を推定して、適切な漢方薬を選択する技術が確立されるかもしれません。

それができるようになったときには人は要らなくなるのかな~と、ぼんやりと思ってしまいます。でも、①状態の見極めと原因の推定 ②治法の決定 ③漢方薬の選択 ④症状の変化の把握 ⑤今後の予測と対応、といった弁証論治の工程のうち、人にしか判断できないことが必ずあると思います。

まだまだ人の出番はありそうです。

~薬剤師 鳥居英勝~