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猛暑です。ついつい冷たい飲み物を飲んでしまいます。

胃の温度は38度と、脇の下で計る体温よりちょっと高め。そこに冷たいものが入ってくると、胃の温度は一気に下がってしまいます。

すると消化吸収力が低下して、夏バテの原因に。おまけに体力が、下がった内臓の温度を回復させるために消費されて、余計にだるさが長引くようです

暑い時でも熱いものを飲む、これは簡単にできる夏を元気に乗り切るためのコツです。

~薬剤師 鳥居英勝~

思いがけず外で長時間過ごすことになり、その後にのぼせ、頭痛など、熱中症かな?という症状が出たことがある方も多いのではないでしょうか。

そのようなときに、私は五苓黄解を服用します。五苓黄解は、身体の余分な熱を外に出してくれる漢方薬です。

水分、電解質、室内での温度管理、外での行動を控えるなどなど、熱中症にならないためにするべきことは色々あります。それでもなってしまうのが熱中症。ちょっとおかしいかなというところで早めに手を打つのに、五苓黄解は便利なお薬です。

~薬剤師 鳥居英勝~

『物忘れの改善』と、堂々と効能効果をうたった医薬品があります。

オンジエキス細粒という漢方薬です。

遠志(オンジ):帰経/肺心腎 味/辛苦 性/温。加味帰脾湯、帰脾湯、人参養栄湯などの方剤の構成生薬。

物忘れの改善としての薬効薬理は不明ですが、海外の大規模な疫学調査ではかなり良い結果が得られているようです。

漢方的に考えると、遠志の『安神寧心』作用により、頭の余分なストレスを妨げて、記憶の出し入れと納めが良くなるのかな~という感じがします。

頭に良い素材として、イチョウ葉エキス、DHA/EPA/オメガ3系脂肪酸、その他色々なものが知られています。どれも健康食品ですが、根拠があるものです。

頭の活性化のために、身体に合ったものをじっくり続けてみると良いかも知れません。

~薬剤師 鳥居英勝~

暑くなりました。におい症の方にとっては気を使う季節です。

わきがなどのにおい対策のカギは、多すぎる汗をコントロールすることです。というのも、汗の中に含まれる成分と肌の常在菌が反応して、臭いが生じるからです。

におい症の方に大変お喜びいただいている『オドレミン』という商品があります。汗腺をキュッと引き締めてくれる制汗剤で、出過ぎる汗をコントロールしてくれます。

使い方は簡単で、入浴後や汗を拭きとって清潔にしたところで、塗るだけです。

外側からのケアーとしては、これで十分だと思います。

~薬剤師 鳥居英勝~

今朝の揺れは、久々に大きかったですね。忘れてはいないまでも、まあ大丈夫だろうと思っていたころの大きな地震は、あらためて備えを確認するきっかけになりました。

食糧と水分は3日分くらいは常備するとよいとのこと。水は1人3L必要。ちなみに7人家族のうちの場合は、3日で63L、500mlのペットボトルなら126本も必要。

[参考] http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK12015_S1A310C1000001

寒くなるこれからの時期は、停電に備えて暖をとるための石油ストーブが役立ちそうです。燃料と電源も大切、ローソク、マッチ、ライターも必須。計画停電の時には、ローソクの灯りを前に家族で身を寄せて温めあったのを覚えているので、寒さ対策の大切さを身に染みて感じています。

他にも、薬・貴重品の管理、懐中電灯、ラジオ、割れ落ちたガラスに備えての履物、避難場所の確認などなど、備えることはたくさんあります。

まずは、生きるために必要な食べ物と水を、早速準備しようと思います。

~薬剤師 鳥居英勝~

読売新聞の医療ルネサンスで、5日間にわたり『漢方で支える』というお題の記事が載りました。その3日目の副題は、『鍼と併用 さらに効果』。まさにうちで取り組んでいるテーマです。要旨を抜粋します。

鍼は皮膚のツボを刺激することで、血流を改善するほか、脳から痛みを抑える物質が放出されたり自律神経のバランスを調えたりして、痛みや胃腸の不調、ストレスなどを和らげるとされる。鍼と漢方薬は対応できる症状の多くが共通するが、『鍼は効果が早く表れるが、持続しない。漢方薬は即効性より持続性があることが多い。患者の状態に合わせて両方を併用したり使い分けたりする』~本文より~

内側から漢方薬、外側からはり灸を施すことで、より良く身体を調えることができるものです。

~薬剤師 鳥居英勝~

経験したことがある方ならお分かりかと思いますが、両鼻が詰まってしまうと相当つらいものです。

呼吸がつらいのは当たり前ですが、飲み込むのも大変になり無理に飲み込もうとすると耳に抜ける。鼻をかんでも鼻水は通らないし、無理にかもうとするとこれもまた耳に抜ける。これが続いたら中耳炎になるだろうな~と思ってしまいます。

こんな時の応急処置をご紹介します。①まず、綿棒を用意します。②それを、鼻の中に差し込みます。③鼻の骨のちょっと奥あたりまで差し込んだところで、顔の外側に向けてこちょこちょします。④そうすると、必ずくしゃみが出ます。⑤2~4を反対の鼻でも行います。

⇒するとくしゃみによって交感神経が緊張するのか、鼻粘膜が一時的に収縮して、鼻水が出て、少なくとも数十秒間は鼻が通ります。

⇒鼻が通ったその隙に、点鼻薬を両鼻に使用します。そうすると、うれしいことに2~3時間は鼻が通ります。

今年強烈な花粉症に見舞われている私が、100%の確率で成功した方法です。ポイントは『くしゃみが出るこちょこちょ部位を探し当てること』。万人に向くかどうかわかりませんが、万が一のときに試してみてください。くれぐれも鼻の奥を傷つけないようにご注意を。

~薬剤師 鳥居英勝~

今年の受験シーズンも山場を過ぎました。受験生はもちろんですが、親御さんも体調管理の面などで大変だったことと思います。

受験生にとって風邪・インフルエンザ・胃腸炎などの感染症に注意がいるのはもちろんですが、この時期もっとこわいのは花粉症ではないでしょうか。

眼の痒みや、鼻水鼻詰まりで集中できなかったり、症状を抑えるための内服薬で眠くなってしまって勉強がはかどらないなど、受験生にとっては要注意です。ましてや試験日当日の天気が快晴高温だったりしたら大変なことになりかねません。

予防のために処方薬の抗アレルギー剤を飲ませたいけれど、通院先で他の感染症にかかるのが心配で・・・などという声も聞かれます。

そこで、安全で有効な花粉症対策のために、とても良い漢方薬があります。それは、『金竜』という漢方薬です。

小青龍湯、葛根湯加川キュウ辛夷、辛い清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯、苓甘姜味辛夏仁湯など、鼻炎に効果のある漢方薬は色々あります。花粉症に対しては、その中で小青龍湯が最も多く使われているかもしれません。お医者さんの処方薬としてもその傾向がみられます。

金竜は、小青龍湯に石膏という生薬を加味して、より炎症を和らげる作用を高めた方剤です。鼻水、鼻詰まり、眼の痒みの予防と緩和に有効です。

2歳のお子様から服用できて、長く飲んでも安心。そして、比較的証を選ばずに広く使うことができる方剤です。※医療用のエキス剤にはない方剤です。

1月位から飲んでおくと、本格的な花粉症シーズンが楽に過ごせると思いますよ。

~薬剤師 鳥居英勝~

トマト・ほうれん草・なす・タケノコにはヒスタミンが、バナナ・キウイ・パイナップルにはセロトニンが多く含まれています。

ヒスタミンとセロトニンは化学伝達物質で、花粉症の症状をひどくする原因になります。花粉症が心配な方はできるだけ避けた方が良いようです。※加熱すればOKと言われています。

毎朝バナナ入り自家製スムージーを飲んでいるのですが、今は別の果物に切り替えています。

~薬剤師 鳥居英勝~

気圧や気温が大きく変化したあとは、その日を入れて1~3日以内に歯周病が悪化するということがわかっています。

気候の変化の条件を細かくみると、『1時間ごとの気圧が急激に低下した日の2日後』と『1時間ごとの気温の上昇が大きかった日の翌日』に発症するケースが多かったとのこと。

理由として、気圧や気温の変化が、自律神経やホルモン分泌、循環器系に影響したり、歯周病の原因細菌の増殖に関与するなどして、慢性歯周炎の急激な悪化を引き起こす可能性があると考えられているようです。

そういえば、ある歯医者さんから『抗生剤は3日目から効きはじめる』と教わったことがあります。良くも悪くも、歯周炎は『刺激を受けてから数日後に変化があらわれる』ものなのかも知れません。

~薬剤師 鳥居英勝~